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4TEEN の商品レビュー

3.7

569件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    216

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    35

  5. 1つ

    4

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2023/02/26

14歳の男子4人組の連作小説。各話のテーマは病気や死、DVなど重い内容。にも関わらず、少年達の友情や優しさのおかげで、爽やかな読後感です。 月島を舞台にしたスタンド バイ ミー ですね。 14歳の想いやセリフを軽いタッチで描ける作者に感服です。 続編、いつか書いて欲しいですね!

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2023/02/10

 2000年代頃?に中学生だった男性には一際懐かしく感じられるのだろうか。世代や性別を問わず、誰が読んでも自らの青春時代を思い出し、ティーンのフィルターを通して見えていた世界の色が鮮やかに蘇る。よく中二病と言われるけど、小学生よりも大人だがまだまだ子どもという微妙な年頃の謎の無敵...

 2000年代頃?に中学生だった男性には一際懐かしく感じられるのだろうか。世代や性別を問わず、誰が読んでも自らの青春時代を思い出し、ティーンのフィルターを通して見えていた世界の色が鮮やかに蘇る。よく中二病と言われるけど、小学生よりも大人だがまだまだ子どもという微妙な年頃の謎の無敵感と青臭さが見事に表現されている。地元が月島でも東京でもない人も多いはずだが、読者全員に懐かしさを感じさせる直木賞受賞も納得の一冊。

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2023/01/14

新年1冊目はこれでスタートしました。それに相応しい、今の世では希少な「希望」が感じられる作品です。青くて不器用で真っ直ぐでかっこ悪いところも全て良いです。

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2023/01/07

重松清感あったが、衣良さんの洗練された文体と主人公テツローの素直で等身大な感じが好きだった。 まだ私にはフォーティーンのメンタル?心持ちがあると思ったし、それが生きていく上で邪魔になる事もあるけど大切に持ち続けていたいと思った。 純粋に面白くて読みやすかった。

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2022/12/22

重松さんや瀬尾さんの正攻法の優しさは、周期的に読みたくなります。4TEENでは、中2の14歳の少年達のちょっとアクロバティックな友情とか思いやりに、心掴まれた感じです。 銀座にも渋谷にも行けるけど、舞台はホームの月島。彼らのホームを自転車で滑走する。確かな都会の少年達の友情がどこ...

重松さんや瀬尾さんの正攻法の優しさは、周期的に読みたくなります。4TEENでは、中2の14歳の少年達のちょっとアクロバティックな友情とか思いやりに、心掴まれた感じです。 銀座にも渋谷にも行けるけど、舞台はホームの月島。彼らのホームを自転車で滑走する。確かな都会の少年達の友情がどこか昭和を思わせる。「マジすぎるのはカッコ悪い」そこの一線は譲れない14歳。風俗とか出会い系とか危ない経験も積むのだけれど、少年のような軽やかな文章でそこも青春ストーリーに収めてしまう。「びっくりプレゼント」では早老症の少年を「空色自転車」では、DVの父親を放置して死なせてしまった少年をと、各章主題は重め。そこを作者自身がマジすぎるのはカッコ悪いを貫き、軽快な直木賞。

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2022/12/01

東京湾に浮かぶ浚渫地「月島」を舞台に、中学2年の同級生4人組(ナオト、ダイ、ジュン、テツロー) が、友情・愛・性・暴力・病気・死 との出会いを精一杯受けとめて成長してゆく、〝すべてが眩しく、すべてが切ない〟14歳の青春を爽快に描いた直木賞受賞の短編八編。 ・・・ 遥か彼方に過ぎ去...

東京湾に浮かぶ浚渫地「月島」を舞台に、中学2年の同級生4人組(ナオト、ダイ、ジュン、テツロー) が、友情・愛・性・暴力・病気・死 との出会いを精一杯受けとめて成長してゆく、〝すべてが眩しく、すべてが切ない〟14歳の青春を爽快に描いた直木賞受賞の短編八編。 ・・・ 遥か彼方に過ぎ去りし青春時代と、東京の街々を懐かしく思いださせてくれる青春スト-リ-に爽やかさを堪能。

Posted byブクログ

2022/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年(第1回)。6位。第129回直木賞受賞。 14歳の男子中学生4人の日常。 ウェルナー症候群(早老病)なナオト。大ぐらいのダイ。賢いジュン。語り手のテツロー。月島に住んでいて、起こる日常を描く。日常行っても、死にかけて病院を脱走した老人とかそうそう会わないけれどw 貧富の差も激しい。ナオトくらお金持ちなら私立中に行きそうだけど。爽快青春ストーリー。うん、そうだな。

Posted byブクログ

2022/09/25

月島を舞台にした4人の少年の話。14歳の彼らは難病、恋、家庭問題などいろいろ背負い、向き合う。彼らの年代は大人にはまだまだ遠いが、彼らは彼らなりに結束し、毎日を楽しんでいる。各ストーリーはリアルな日常というよりはそれぞれの事件性がいささか出来すぎている感があるが、過度に大げさな展...

月島を舞台にした4人の少年の話。14歳の彼らは難病、恋、家庭問題などいろいろ背負い、向き合う。彼らの年代は大人にはまだまだ遠いが、彼らは彼らなりに結束し、毎日を楽しんでいる。各ストーリーはリアルな日常というよりはそれぞれの事件性がいささか出来すぎている感があるが、過度に大げさな展開は見せず、どれもわりとあっさり目に完結するので余計な感情が生まれずさわやかに読了できた。

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2022/09/12

一番学生時代で思い出に残っているのはいつだろうか。 やはりこの物語と同じ、中学二年生だった。 子供らしさがなくなってきて、でも大人というにはあまりにも幼い、不安定な時代だったからこそ、見たものや感じたことが色褪せずに残っているのかも知れない。

Posted byブクログ

2022/08/22

友情関係、性、死、暴力など実に多くのことに向き合い悩みながら成長していく中学生4人組が、さまざまな物語を通じて精緻に描かれていた。楽しい青春ばかりではないけども、ここに描かれている青春こそがリアルな青春なんだと思った。

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