ITにお金を使うのは、もうおやめなさい の商品レビュー
しっくりこなくて最初と最後だけ読んでリタイア ITはコモディティになった。とはいうがそのコモディティを使いこなすのは水や電気とは違う難しさとその難しさに埋もれる可能性があるというところが大きな違いだと思う。 ITは経営の差別化につながる投資ではなく、必要なインフラ、経費として...
しっくりこなくて最初と最後だけ読んでリタイア ITはコモディティになった。とはいうがそのコモディティを使いこなすのは水や電気とは違う難しさとその難しさに埋もれる可能性があるというところが大きな違いだと思う。 ITは経営の差別化につながる投資ではなく、必要なインフラ、経費として企業で使われる。というのは本当。 読んでいて仮想通貨を彷彿とした。ITバブルではいま振り返れば笑ってしまうようなおかしな期待がITに寄せられていたとのこと。 新しい技術の登場→輝かしい未来を創造するたくさんの人々・バブル・投機熱→我に帰りバブル崩壊。
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はぁー難しい。 ITについて基本的な知識がある人が読むような本で、導入からすでに難しい、そして分かりづらい。最初の方のページで断念しました。 タイトルに惹かれ、軽い気持ちで手に取ったのですが、思いのほか難しく堅苦しい内容で疲れました。
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「ITにお金を使うのは、おやめなさい」とIT業界を敵に回すようなタイトルの本書は、「クラウド化する世界」、「ネット・バカ」で著名なニコラス・G・カー氏の出世作、鉄道や電力を引き合いに出し、ITはもはやコモディティとして投資は無用であり必要経費と捉えよと説く。 本書の初版は200...
「ITにお金を使うのは、おやめなさい」とIT業界を敵に回すようなタイトルの本書は、「クラウド化する世界」、「ネット・バカ」で著名なニコラス・G・カー氏の出世作、鉄道や電力を引き合いに出し、ITはもはやコモディティとして投資は無用であり必要経費と捉えよと説く。 本書の初版は2005年(米国では2004年)で、見事に氏の次の著作「クラウド化する世界」の伏線となっていて、クラウドの目指すところの原点、ユーザ企業がITを財務諸表の何処に位置づけようとしているのかが理解できる。言い換えるとSIerなどIT企業からの請求書の金額はそこに記載されるにふさわしい金額になるということ、そしてもう一つはIT投資を引き受けるのがITベンダーにより多く求められていることだ。 本書の基になった著者のハーバードビジネスレビュー誌への論文に対してはスティーブ・バルマー氏やカーリー・フィオリーナ氏などIT業界からは「でたらめだ!」「完全に間違っている」など非難轟々だったとのことだが、クラウド化の進展など、当時のIT業界の思惑とは裏腹に本書の内容は現実化している。 終章に19世紀後半の不吉な先例があったとして書かれているところを引用する。 -----引用開始 1870年代の世界では、新しい技術に触発された投資熱が、ようやく冷めようとしていた。当時は鉄道、海運、電信線の急拡大によって、世界規模の自由貿易の扉が開かれ、空前の設備投資が進められていた。その結果として、生産の急拡大、生産性の向上、競争の激化、生産能力の余剰化といった現象が起こった。そしてこれらの要因が相まってデフレーションを引き起こした。 -----引用終わり クラウドもオープンスタックなどで標準化に向かうなどますますコモディティ化が加速している。そうなるとPaaS、SaaS等への参入障壁も低くなり供給は増える。そして。。。 これからのICTビジネスはもっともっとユーザ企業の経営に踏み込んだ思考が必要ですね。
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ITは、ビジネスにおいて、電気・水道・ガスなどと同じように、必需品となった(コモディティ化した)。ITによって革新を起こして他の企業との差別化を行うことはできない。と言う主張が行われている本。この本の主張で最も誤解を招きそうな部分はITと言う用語の意味。この本では、「情報をデジ...
ITは、ビジネスにおいて、電気・水道・ガスなどと同じように、必需品となった(コモディティ化した)。ITによって革新を起こして他の企業との差別化を行うことはできない。と言う主張が行われている本。この本の主張で最も誤解を招きそうな部分はITと言う用語の意味。この本では、「情報をデジタルの形で保存、処理、伝達する目的で使われるあらゆる技術」と定義し、具体的には、コンピュータ、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアなどを指している。 この本の主張をまとめると『ITはビジネスのインフラとなっており、どの企業にも必要なものである。電気・水道・ガスの供給を他の企業と異なる方法で行うことで差別化することが困難であるように、ITによって差別化することも困難となっている。インフラは独自調達するよりも、標準的なものを世間で共有する方が効率が良い。ITの場合でも標準的なものを使用する方が効率が良く、独自性で差別化しようすると逆に効率が悪くなる。』という事になると思う。先に定義したITが、すべての面においてコモディティ化しているか否かは疑問が残るが、この主張にはおおむね納得できる。特に、「支出を抑える」「先頭に立たずに、後からついて行く」「革新はリスクが小さい時に行う」「チャンスより脆弱性に注目する」と言うIT投資のガイドラインには非常に納得できる。 この本は、「ハーバード・ビジネス・レビュー」2003年5月号に掲載された論文「IT Doesn't Matter」を発展させたもので、原題は「Does IT Matter?」。IT業界で話題になっている本なので読んでみた。この本の内容にはIT業界からの反論が多いようだが、この本ではITを上手に活用することで差別化ができると言うことは否定していない。しかしそれでも反論があるのは、IT投資が盲目的に行われてきたのと同じように、この本の主張を良く理解せずに、IT投資の削減を盲目的に行う経営者が出現するのでは無いかという懸念からではないだろうか。 ただし、この本の内容を理解したとしても、ITの何に投資することが差別化に繋がるかを知ることは難しいと思う。
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ITへの投資に対し批判的な立場から書かれた本。 なぜITにコストをかけるべきでないか等が実例を交えて書いてあるので理解はしやすいが、その分要点は自分でまとめていかないとよくわからなくなる気がする。 経営者として読むのも、IT技術者として読むのもいいと思う。 あと、悪いというわけで...
ITへの投資に対し批判的な立場から書かれた本。 なぜITにコストをかけるべきでないか等が実例を交えて書いてあるので理解はしやすいが、その分要点は自分でまとめていかないとよくわからなくなる気がする。 経営者として読むのも、IT技術者として読むのもいいと思う。 あと、悪いというわけでないが元が英文なため若干日本の文章っぽく読み進めづらい。
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情報技術がごくごく当り前なものになった暁には… という観点で語られている本。 数年前の本ですが、まぁまだそこまでいってないかと。 ただし、観点としては妥当だと思う。 数年前の本だからなのか、 正直たいした感動もなかったのが率直な感想。 Webの中の人にとっては当たり前だからかもし...
情報技術がごくごく当り前なものになった暁には… という観点で語られている本。 数年前の本ですが、まぁまだそこまでいってないかと。 ただし、観点としては妥当だと思う。 数年前の本だからなのか、 正直たいした感動もなかったのが率直な感想。 Webの中の人にとっては当たり前だからかもしれないが、 ITといわれるものがコモディティ化する流れなのは なんとなく体感している。 ちょっと前までスゲー感じだったものが、 今やどんどんオープンになって、無料化されていて。 使いこなす人口はまだ少ないけど、これをベースにした サービスやシステムが多くなれば、技術的な内容を 理解せずとも利用するのが自然になるはず。 もうそれはインフラと形容すべきもので、 最終的には水道・電気のニュアンスのようになる。 以上をデータを踏まえて語っているわけですが、 正直このくらいはタイトルを見れは想像つくし、 その時に企業がとる戦略に「IT」という文字は あえて使う必要もなくなることも想像に難くない。 情報も整理されていて読みやすかったけど、 当時は知らないですが、今はさほどのことでも…。
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IT業界に携わる人にとって末恐ろしいことを言ってのけるこの本。噂には聞いていたけれどようやく図書館で借りて読みました。 読む価値のある本です。特にコンシューマー向けではなく、エンタープライズな企業向けアプリケーションを構築しているエンジニアに深く突き刺さる本ですね。 いま...
IT業界に携わる人にとって末恐ろしいことを言ってのけるこの本。噂には聞いていたけれどようやく図書館で借りて読みました。 読む価値のある本です。特にコンシューマー向けではなく、エンタープライズな企業向けアプリケーションを構築しているエンジニアに深く突き刺さる本ですね。 いままで自分の構築してきた業務アプリが、本当に顧客の競争力向上に寄与したのか?改めて自分のエンジニア人生を振り返ってみると、どうなんだろうという疑問が湧いてきます。 企業合併に伴うシステム統合なんかは「やらないといけないからやる」と目的が明確なのでまだいいけど、例えばCRM等の情報系アプリ。顧客要望に沿って作ってみたけど、「あれって今考えたら意味あったのかな?」とか、「しょうもないもん、作ったきもする・・・」とか考えて鬱になってきたorz そもそもSIerとして受注する側として、顧客からシステム開発の引合があったときに「そんなんやっても意味無いから止めたいとほうがいいです YO」なんて絶対!!言いませんから。そりゃこちらとしては飯の種なんだから当たり前。そのプロジェクトの中で、要件定義で顧客の潜在ニーズを引き出したりとかいろいろ工夫はしてきたけど、そもそものそのプロジェクト自体の存在価値なんて考えたこと無かったよ。 そんなわけで、この本を読むことによってシステム開発に対する視野が広がりました。顧客の競争力向上という目的の手段としてのシステム開発という、文字にしたらしごく当たり前にすぎないことを意識するきっかけをくれたのです。 じゃ意識したからどうするかって?今の立場だとすぐには変わんないです。正直なところ。ただ、10年20年たってITに対する見方がもっと変わる可能性は大いにあるなかで、IT業界における自分の存在価値をどこに見出すのかということは、常に考えておかないといけないなと感じます。
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ITは、 「ライバルに対して優位に立つために活用できるような専有技術」 ↓ 「競争に参加するすべての企業が共有するインフラ(コモデティ)」 IT化による経営の効率化やコスト削減、顧客満足度の上昇などはどの企業もやっている。 収益性や企業の生き残りには、差別化が重要 情報の共有...
ITは、 「ライバルに対して優位に立つために活用できるような専有技術」 ↓ 「競争に参加するすべての企業が共有するインフラ(コモデティ)」 IT化による経営の効率化やコスト削減、顧客満足度の上昇などはどの企業もやっている。 収益性や企業の生き残りには、差別化が重要 情報の共有やプロセスの一体化、外部への委託により、業界全体の生産性は上がるが、企業の独自性が失われ、収益性が低下する恐れがある
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凡庸に進化や発展を唄い続けるIT技術に対して、批判の立場からITの存在を考察する一書。批判の立場を取る前に説明されるIT産業のこれまでの経緯や産業論としてもかなり、優れた内容となっている。 まるでバラ色の未来と成長を唄い続けるIT産業に対して文明産業の広い視野から観察し、現在置...
凡庸に進化や発展を唄い続けるIT技術に対して、批判の立場からITの存在を考察する一書。批判の立場を取る前に説明されるIT産業のこれまでの経緯や産業論としてもかなり、優れた内容となっている。 まるでバラ色の未来と成長を唄い続けるIT産業に対して文明産業の広い視野から観察し、現在置かれているその存在を問い質す。 ITバブル崩壊後、改めて立て直しを図ろうとするIT産業界に対して冷や水を被せたような内容だが、主張される内容は実に的を得ているもので現代生活を送る我々が無意識に取り付かれでいるITという存在を改めて考察できるものだった。 コモディティ化し、抜本的な成長を見出せなくなりつつあるIT産業に対する素晴らしい問いでした。 ついライオンズ性1947年に世界で初めてビジネス用コンピューターの開発に踏み切ったことは経営の歴史に残る英断だった。しかしLEOコンピュータのパワーとスピードを持ってしても時代に取り残されてること阻止できなかった。LEOはJライオンズの人気の凋落に歯止めをかけられなかった。 1978年にJライオンズはビール会社に合併。コンピュータに途方もない期待を抱く。 新しいインフラ技術の登場は過去との決別を意味する。未来への推測が可能になり、古いルールや経験の束縛をとかれた想像力を自由に羽ばたかせることが可能となった。未来に希望を見出す人々は楽園に近づく為のシナリオを紡ぎだし、憶測を生み出す土台となる。そのうちに社会全体に高揚感が生まれ「すべてが新しくなる」という同じ夢に酔う。 コンピュータの処理速度を享受することで現代のビジネスは大幅なコスト削減と高速化を実現した。しかし、私たちの生活はITによって根本的な変化はしていない。社会とビジネス全体の基本構造や制度、習慣はさほど変わっていない。私たちは未だに第二次産業革命を生きている。19世紀後半に誕生した鉄道や電信、電話、電気、内燃エンジン、冷蔵技術、写真などの新技術はビジネスを根底から揺さぶった。これらが過去との決別であれば、現在は過去の延長に過ぎない。
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"IT doesn't matter"という物議を醸し出したコラムで有名な著者によるITのコモディティ化に関するまとまった評論。この本の後に出された『クラウド化する世界』もここで出てきたいくつかの論点を深めた鋭い視点の良書ですので、合わせて読むと理解...
"IT doesn't matter"という物議を醸し出したコラムで有名な著者によるITのコモディティ化に関するまとまった評論。この本の後に出された『クラウド化する世界』もここで出てきたいくつかの論点を深めた鋭い視点の良書ですので、合わせて読むと理解が深まるかと思います。 著者の主張は、ITはもはや電力と同じようにコモディティ化したインフラのひとつとなりつつあり、ここで差別化する時代は終わった、というところにあります。この主張は、優位性の消滅と題した章での、「ITインフラの整備が終わりに近づいている兆候は、いくつか見出せる。...ITの能力がビジネスで要求されるレベルを超えようとしていることだ。...将来の成功を保証するのは、情報技術を「独創的」に使うことではない。むしろ重要なのは、情報技術を使いこなすことである」といった記述に端的に表れています。先端技術を真っ先に使うことではなく、「ドミナントデザイン」が決まった後に、コモディティ化したそのIT技術を利用する方が有利なことが多いとしています。 そしてコモディティ化の結果として、「市場競争に必要な資源が企業戦略で重要でなくなった場合には、その資源がもたらす利益よりもリスクの方が重要になる」として、鉄道や電気が問題発生時のリスク要因として捉えるべき要素であるのと同様に、早晩ITも同じように捉えられるようになると予測しています。 結局、ITが企業運営上で重要でないといっているわけではなく、IT、特にその先進性、が企業戦略上の要因としては重要性を失いつつあるという指摘だと捉えるのが適切でしょうね。 --- ここで言う"IT"は、例えば"移動体通信"にも当てはまるのかもしれないですね。技術の進化が、ユーザの要求条件の進化を超えて進みつつあるのではないかと思われる状況など、いろいろと当てはまるような気がします。 --- 関係のない話ですが、"IT doesn't matter"と聞くといつも、"It didn't matter"というスタイルカウンシルの名曲を思い出します。Maxellの音楽用テープ(!)のCMにも使われたメロウな曲でしたが、YouTubeでビデオクリップが上がっていました。曲はよいですが、クリップはいまいちですね、お金かかってないし。
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