私は三年間老人だった の商品レビュー
老人になるとはどんなことか。それをやってのけたのは26歳の若き工業デザイナーの女性。変装で85歳のおばあさんになったパットの目から見た世界とは。高齢者のパット、20代の若きパット。やってることは同じなのに扱われ方が全く違うことがある。若者にイライラされ、無視され、雑に扱われる。高...
老人になるとはどんなことか。それをやってのけたのは26歳の若き工業デザイナーの女性。変装で85歳のおばあさんになったパットの目から見た世界とは。高齢者のパット、20代の若きパット。やってることは同じなのに扱われ方が全く違うことがある。若者にイライラされ、無視され、雑に扱われる。高齢者は、老いることは役に立たないのか。これから老いに向かう私たちは若者にそのように扱われるんだろうか…と暗い気持ちになる。
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若い娘さん(当時彼女は私より今のわかい)が老人として貴重な人生を使うことはとてつもなく難しいだろう。それをやったのが、パットムーア、デザイナーだ。 「自分を相手の立場においてみよ」 彼女は、老人にとってより生活しやすいものは何かを考えるうちに、「本当の老人のレッテルを張った生...
若い娘さん(当時彼女は私より今のわかい)が老人として貴重な人生を使うことはとてつもなく難しいだろう。それをやったのが、パットムーア、デザイナーだ。 「自分を相手の立場においてみよ」 彼女は、老人にとってより生活しやすいものは何かを考えるうちに、「本当の老人のレッテルを張った生活」を経験したくなったのだ。 年寄りは、若者にとって時に厄介者であり、親切にすべき対象であり、「関係のない人」として扱われる、不平不満を言いながら暗い余生を送る人である。 実際、老人は時間がかかるし人に迷惑をかけると酷い扱いをされた経験も書かれている。これは、若者として気をつけなければいけない。誰かが言っていたように「老後は自分の行く道」だから。 しかし、この本を読むと、老後もそう悪くないと感じさせるところもある。年寄りのコミュニティの暖かさ、経験を重ねたからこそある老人の暖かさや強さ、明るさ。 この実験的な本はそうした「歳を取らないとわからないこと」を教えてくれる。 バリアフリーやノーマライゼーションを学ぶ前に、これを読むべきだろう。
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ふと読みながら、あれわたしなんでこんな本借りたんだっけ? と、思ってしまったものの、26歳の女の子が老人に化けて老人がどんなことで困っているかを調べるために三年間老人でいたっていう事実。これすごいよね。特殊メイクで、ホントに老人同士のような恋愛しそうになったり、友達になりそうに...
ふと読みながら、あれわたしなんでこんな本借りたんだっけ? と、思ってしまったものの、26歳の女の子が老人に化けて老人がどんなことで困っているかを調べるために三年間老人でいたっていう事実。これすごいよね。特殊メイクで、ホントに老人同士のような恋愛しそうになったり、友達になりそうになったり、イケメンに助けてもらったり、暴行受けて襲われたり、老人でいることの大変さを味わうパット。 すごいの一言、 そして、パットがいうには、わたしは中身が26歳でなんかあれば脱いで元に戻って解決できるけど、80歳のおばあちゃんはずーっとそのまま、もしくはもっともっと大変になると思うと、老人のため社会のためにはたまたわたしもいづれ来る未来のために老人の住みよい環境にすることは大切なことだと思う。 と、身をもってして若い26歳の一番輝く女性である3年を老人になって過ごしたパット。 老人の扱い、老人のときは邪険にさた文房具やさんに、26歳の姿で行ったらものすごい丁寧にされた。とか、動きがとろいってことでぶつかったりイライラしてる顔されるとか。さらには、元々若いころ老人にイライラした経験が本人もあるからこそ、仕方ないと諦める人が多いんだとか。 高齢化社会になる現在、日本も考えていかないと、、、と、思わされる老人小説でした。
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当時26歳だった工業デザイナーの女性が老人にも使いやすいデザインをするために老人に扮して3年間過ごしたエッセイ。 あるときはお金持ちに老人に、またあるときはホームレスの老人に。 デザインのために始めたことだったが、それは老人が社会に虐げられた存在であるということを体験する。 高齢化社会が現実となり当時よりはわずかに理解があるかもしれない。 それはバリアフリーやダイアログ・イン・ザ・ダークや体に負荷をかけ老人を疑似体験するというようなものに現れている。 しかし、上辺では良くなっているかもしれないが老人になることとはどういうことか、本当のところは僕も含めて考えていない。 アンチエイジングという言葉にもあるように、若いことが善で、年をとることが悪という常識はまったく変わっていないように思う。 どう解決していくかはわからないが、50歳以下の人には一度読んでほしい。
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年よりが目の当りにしている実際が書かれていて、暴行をうけるなど、ショックなことが多かった。 老人のパットは、時間がゆっくり過ぎていくように感じているが、実際、老いるということは、ゆっくりにしか行動できないんだと、気づかされた。 老いる悲しみを知る一助になった。 紹介いただいた、回答No.6965-076898 名無しさんありがとうございます。
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先輩のおすすめ本。3年間特殊メイクで老人になりすまして生活したプロダクトデザイナーのお話。尊敬するしかない…ユニバーサルデザインが何なのか考えてしまう
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この本を読むと、高齢者がゆっくりと歩いていたり、行動が遅かったりすることに対して、じっくりと待つことができるようになると思う。 誰もが年を取り、いつかは老人になる。そのことを忘れてはいけないと思った。
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工業デザイナーとしての立場から、すべての人に使いやすいデザインを考えるため老人に変装し、若いままで老いを体験した女性の実話。 ムーア氏の行動が「人を欺いている」と批判されることもわかるが、これはドッキリではなく、体験のための試みなのである。 読む前からスリリングな内容であることは...
工業デザイナーとしての立場から、すべての人に使いやすいデザインを考えるため老人に変装し、若いままで老いを体験した女性の実話。 ムーア氏の行動が「人を欺いている」と批判されることもわかるが、これはドッキリではなく、体験のための試みなのである。 読む前からスリリングな内容であることは想像できていたが、読むにつれて、とても苦しい気持ちになった。想像を絶する体験だと思う。精神がぼろぼろに疲れてしまって当然。 人々は、どうしても見た目でカテゴライズし、判断する。自分の経験の中でしか相手のことを想像できないということ。これは他人事ではない。日々の中で、お年寄りに対し、自分はどうだったか、思いやって対応できていたかと振り返ると何もできていなかったことに気付かされる。 25年経った今、もう一度多くの人に読んで色々なことを感じてもらいたい。 字も大きく、内容の割に読みやすいので学生にも勧められる。
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26歳の美しく若い女性デザイナーは、3年間老女になって街中を歩く。その体験談。差別、暴力、偏見がわかった一方で、人の優しさを知る。私もやりたくなった。
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