私は三年間老人だった の商品レビュー
先生から薦められて、ずっと読みたいと思っていた本。 ようやく読みました。 すごい人だなあ、パット・ムーア。 25年も前に、26歳にしてこんな視点を持つなんて。 今読んでも、とても新鮮な本。 変装が工業デザインにどう影響を与えたかが書いてないのが少し残念かな。 最後にあ...
先生から薦められて、ずっと読みたいと思っていた本。 ようやく読みました。 すごい人だなあ、パット・ムーア。 25年も前に、26歳にしてこんな視点を持つなんて。 今読んでも、とても新鮮な本。 変装が工業デザインにどう影響を与えたかが書いてないのが少し残念かな。 最後にある詩は、ムーアさんの思いを凝縮している詩だと思う。
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当時26歳の女性が3年間高齢者に変装した体験の記録。 著者はお年寄りにも使い勝手のいいデザインを考えるため、特殊メイクをし、関節が動きにくいようにガードして、高齢者生活を体験学習する。 そこで気がついたのは単なる動きにくさではなく、周囲の年寄りに対する視線。 若い女性である普段の...
当時26歳の女性が3年間高齢者に変装した体験の記録。 著者はお年寄りにも使い勝手のいいデザインを考えるため、特殊メイクをし、関節が動きにくいようにガードして、高齢者生活を体験学習する。 そこで気がついたのは単なる動きにくさではなく、周囲の年寄りに対する視線。 若い女性である普段の自分への態度と、高齢女性に扮した自分への態度があまりにも違う。 日本と違うとは思う。時代だって今じゃないし。 なのに今の日本の若者の私が読んで頷けてしまうのが悲しい。 老女がいないもののように扱われる場面などは、「女」「外国人」「障害者」などなどあらゆるところで見かけられる。 多分「気付く」ってとこから始めなきゃいけないんだろう。 関連 『わたしの目を見て』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4879749427 こちらは同時代に本物の高齢女性が書いたもの。
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工業デザイナーであるパット・ムーアが大胆な変装を試みたのは、見た目に美しいデザインの数々が、年を重ねた人たちの使い勝手を考えているかどうか疑問に感じての行動だった。高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の当たりにし、高齢者が疎外されない社...
工業デザイナーであるパット・ムーアが大胆な変装を試みたのは、見た目に美しいデザインの数々が、年を重ねた人たちの使い勝手を考えているかどうか疑問に感じての行動だった。高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の当たりにし、高齢者が疎外されない社会を作るにはどうしたらいいのか、人を見る確かな観察眼とあふれる優しさをもつパット・ムーアが、老人体験を通じて得た、ユニバーサルデザインの出発点ともなる考え方を社会に贈る。
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工業デザイナーであるパット・ムーアが大胆な変装を試みたのは、見た目に美しいデザイン の数々が、年を重ねた人たちの使い勝手を考えているかどうか疑問に感じての行動だった。 高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の 当たりにし、高齢者が疎外され...
工業デザイナーであるパット・ムーアが大胆な変装を試みたのは、見た目に美しいデザイン の数々が、年を重ねた人たちの使い勝手を考えているかどうか疑問に感じての行動だった。 高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の 当たりにし、高齢者が疎外されない社会を作るにはどうしたらいいのか、人を見る確かな 観察眼とあふれる優しさをもつパット・ムーアが、老人体験を通じて得た、ユニバーサル デザインの出発点ともなる考え方を社会に贈る。
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