でりばりぃAge の商品レビュー
読み始めは、主人公の内面があまりにドロドロとしていたせいか 敏感な私には、ズシンと重みを感じ、読み進めれるのかと不安でした。 しかし 生まれてきたことを疑問に思うこと 自分を見ようとしない親の存在 冷めた目で友達を見てしまうこと 主人公の体験や思いが、昔の自分と重なっている...
読み始めは、主人公の内面があまりにドロドロとしていたせいか 敏感な私には、ズシンと重みを感じ、読み進めれるのかと不安でした。 しかし 生まれてきたことを疑問に思うこと 自分を見ようとしない親の存在 冷めた目で友達を見てしまうこと 主人公の体験や思いが、昔の自分と重なっていることに気づくと、すごく面白くなりました。 自分の気持ちも二重に入っているせいか 問題が解決していく主人公の姿に、気分爽快。 自分と同じ心境の物語を読むことは 動揺もしますが、癒しにもなるんですね。 少し年数が経ってはいますが 現代の子どもたちばかりでなく 忙しい大人たちにも是非、読んでほしい物語です。
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夏期講習を抜け出した中学生の真名子は、洗濯物が干された庭へと入り込む。そこにはローニンセイがひとりでいたのだった。 ヒリヒリと焼け付くような心。圧迫感と閉塞感。自分が何者なのかわからない、自分が何をしたいのかわからない。何にいらだっているのかも、何を喜べばいいのかもわからない。...
夏期講習を抜け出した中学生の真名子は、洗濯物が干された庭へと入り込む。そこにはローニンセイがひとりでいたのだった。 ヒリヒリと焼け付くような心。圧迫感と閉塞感。自分が何者なのかわからない、自分が何をしたいのかわからない。何にいらだっているのかも、何を喜べばいいのかもわからない。 それは真名子にだけあるものではなく、大人も友達も年下の弟にもある心情だということに気付いていない。いや気付いているのかもしれないし、指摘されれば知っていると答えるだろう。でもそのことを受け止めてはいなかった。その事実を受け取った止めたことにより、真名子は自分自身を受け止めやすくなったのではなかろうか。 そんな真名子が見付けた場所が、あの庭だったのだろう。そしてローニンセイと過ごす時間だったのだろう。何故自分がいるのかわからない場所を抜け出して、自分の足で辿り着いた場所だったのだろう。今を抜け出すためだけに大人になりたいと思う真名子は、そうではない大人への道を見付けたのだろう。 そして作者は真名子だけでなく他の人々に対しても、少し腰を掛けられるものを用意する。安住の地ではないだろう。これでめでたしめでたしハッピーエンドということはなく、これからも悩み怒り悲しむだろう。それでも必死に踏ん張って立っている時に、次の一歩を進み出すために必要なものなのだろう。それがあるから読者も共に前を向ける。それがYA作品の持つ物語の力なのだろう。 20年前に書かれた中学生は、今の中学生にどう映るのだろう。そんなことを30年前の中学生は思いながら読んだのでした。
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中学2年生の主人公、マナコの夏休みを描いた、ど直球な中二病小説。 ストーリーとあまり関係ないけど、かんぴょうを干してるシーンの描写は栃木県(しかも小山、作者の出身地)に住んでた人じゃないとわからないだろうな。懐かしかった。2019/3/2読了。
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特に不幸な状況があるわけでもない。普通かなって思いながらもなんだか、もやもや。原因がわからないから、くすぶる思いを抱えてるしかない。中学生って今から思い返してももどかしい。 マナコも例外なく。 洗濯物のシーツが自分を救ってくれると思える瞬間、あるよ。あるんだよ。思春期は、そんな瞬...
特に不幸な状況があるわけでもない。普通かなって思いながらもなんだか、もやもや。原因がわからないから、くすぶる思いを抱えてるしかない。中学生って今から思い返してももどかしい。 マナコも例外なく。 洗濯物のシーツが自分を救ってくれると思える瞬間、あるよ。あるんだよ。思春期は、そんな瞬間がランダムにやってくる。 中学時代、こういうの読みたかったな。 普通の女子におすすめ。
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ありりんのデビュー作 白いシーツを見てイメージを膨らませることができるかどうかがこの本の面白さを左右しているのかな。 映画の一シーンとしても面白いかも。 マナコという中学生とローニンセイのやりとりの描写がうまいです。 是非夏に読んでください。
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リピート率高い 青年と少女の恋になるならないの微妙な関係が良い。 中学生の多感な時期の描写や夏の風景がよりいっそう作品の爽やかさを引き出している。夏の昼下がりに、静かな家で麦茶をのむシーンはノスタルジックな雰囲気がある。
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梨屋さんの中で一番好きです。 とても大好きです…。読み終わった後少し悲しいけれど、温かい気持ちになれました。 ペットボトルで作る風車のくだりが好きです。
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教室にあったので何回も読み直した。 あんなに読み返す本も珍しい。(私にしたら) めっちゃすき。主人公の憂鬱が分かる。 サメに例えた感じが一番良かった。
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「思春期という言葉は嫌いだ。 なんだか、シュンっていう響きがイヤラシイから」(抜粋) ブラジャーという言葉は嫌いだ。 なんだか、ブラという響きがイヤラシイから。(羽衣) というあなたへ
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この本を読んだ時は主人公と同い年くらいだった。懐かしい。 梨屋さんの作品ではピアニッシシモと並んで好き。
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