心臓にいい暮らし方 50のポイント の商品レビュー

クリスチャンバーナード(著者),石山鈴子(訳者)

2010/04/11

この本は、国分寺の駅ビルにある紀伊国屋書店で出会った本であり、少し分厚い本だが、読みやすいように具体的内容別の構成になっており、飽きずに興味深く読める本である。この本の著者である、クリスチャン・バーナードは、自ら外科医として心臓に携わってきており、心臓に関わる病死の８０％が生活のあり方、すなわち、ライフスタイルであると言い切っているところが印象的である。この本のエッセンスをチョットだけ、紹介すれば、心臓にいい暮らし方のポイントを５つに分類して、小項目の読みきり形式で書いている。その分類はとは、（１）食事について、（２）ストレスについて、（３）環境について、（４）体を動かすことについて、（５）ライフスタイル　の５つである。　この５つの分類では、さらに内容的に１０のポイントとして、各テーマ（分類）別で最も重要と著者が考えている内容を詳しく書いている。　このなかで、とくにオモシロイと思ったのは、上記の（４）項目の中で、セックスと心筋梗塞の関係について述べているところである。つまり、セックス回数と心筋梗塞で死亡リスクの調査結果である。調査結果による興味深い学説は、「性生活にマメな男性は長生きする」という内容である。これは、セックスの快感を味わうのが「月に１回以下という、セックス回数の少ない」グループ、「少なくとも週に2回以上セックスするセックス回数の多い」グループ、そして、「その中間ぐらいでセックスする」グループの３つに分類して、１０年間の追跡調査した結果として、、「性生活にマメな男性は長生きする」というデータを得たというのである。つまり、セックスが健康に与えるプラス効果があることは、あまり知られておらず、大いに参考にすべき内容である。ただしですぞ、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。セックスも度を過ぎると、老化を促進させるので適度なセーブも必要だ。（笑い）