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K・Nの悲劇 の商品レビュー

3.7

94件のお客様レビュー

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2012/08/19

妊娠出産という神秘的な出来事を扱いながらそれをミステリー&ホラー小説テイストにしてしまう作者の構成力はすごいです。題材に興味深くすごく楽しめました。 この作者の本は読み始めると映画を見ているような感じがします。

Posted byブクログ

2012/07/28
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面白かった。先が気になって仕方がないという感覚が止まらない。さすが高野和明といったところ。 結局のところ果波の異変が精神病的なものなのか、心霊的なものなのかは分からない。 それは両者の見解がどちらもある程度の説得力を持ち、そして悪魔の証明のように完全に否定することが出来ないからである。 しかし冒頭部で扇情的で官能的な表現を用いた性描写と、ラストで描かれる決死の出産という二つの要素の対比が凄まじい。 片や淫らで情欲を掻き立てる営みが、出産という生命の神秘に原因と結果として結び付くことが信じられないくらいだ。 生命って不思議。

Posted byブクログ

2012/06/18
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この度、講談社より新装版にて再文庫化。 これを機に数年ぶりに再読。かなり記憶違いしてたなぁ(笑) ハッピーエンドで終わるんでしたか。 サイコホラーと言えば言い過ぎでもあり、単純にホラーでもありませんが。 字も大きく、文体も読みやすいので (ってかこれ以前に平野啓一郎なんか読んでたから余計そう感じるのか) ちょっとばかし怖い思いに浸りたい方にはオススメかも。

Posted byブクログ

2012/05/19

ホラー小説だったのかな?テーマは妊娠中絶で、考えさせられる。 オカルト的な描写がけっこう怖くて寒気がした。最後は結局オカルトなのか病気なのか、曖昧なまま終わってしまうが意外にハッピーエンドでホッとした。

Posted byブクログ

2015/05/05
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磯貝医師。産婦人科から精神科に異動。堕胎手術で21週すぎていた。 同僚の婚約者とは婚約解消。不妊治療で鬱病の患者が目の前で飛び降り自殺。病院を長期休暇。精神病の患者を紹介される。 夏樹修平と妻の果波。フリーライター。執筆した本が20万部のベストセラー。 印税で都内マンション購入。直後に妻が妊娠。ローンの支払いと妻の収入なしで中絶することに。病院で手術台にのると全身が痙攣。精神病と診断。磯貝を紹介される。 憑依していたのは、幼馴染。久美。妊娠し恋人と別れ、実家近くの神社で流産し死んでいた。その神社が二人が猫の出産をみた。胎盤がでてきて母猫が食べた。 次々と起こる怪奇現象を磯貝が科学的い解明。幼馴染の死は雑誌で記事になっていたのを見た。神社で聞いた声が録音されたのは、後から上書きした。自分に久美が憑依したのを録画。その間、記憶がない。 憑依は伝染する。 久美の恋人を探す。死んだことを知らず。命日に神社でお祓い。 中絶をやめることが精神病を治す手段。出血が始まり、病院へ。 妻が病院から脱走。 メモを見られ。久美の人格が恋人に会いに待ち合わせ場所にいく。殺そうとするが、なんとか食い止める。仙台駅で産気付き出産。 磯貝の患者は妊娠していた。植物状態から覚醒。

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2012/04/13

ホラーなのかどうなのかを探りながら読み、結局どっちかわからず。 でも女として共感できるこの話自体は興味深かった。 男性には向かないかもしれないけど、結婚を考えている相手には一度読んでもらいたいかも。

Posted byブクログ

2012/02/27

先が気になりすらすら読めた。 ミステリーというよりホラーな感じ。 憑依と精神疾患…診断の難しいところだな、 なんて思いつつ 興味深く読んだ。

Posted byブクログ

2012/01/12

出産と中絶に関するストーリー 心霊なのか精神病かの分からない症状を解決するため医者と旦那が奔走する。 エピローグのおさまり方は若干強引な感じはするが 希望のある最後も悪くはない。

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2011/11/19

1冊本が売れただけで高級マンションの購入に踏み切った夏樹の妻果波が妊娠し、夫は経済的理由で中絶を強要する。果波も納得づくだったはずが・・・て感じで展開するいわゆるホラーストーリー。細部の詰めが甘くて、ちょっと納得できない部分が多かったのと、そもそもの中絶強要の身勝手さにどうにも感...

1冊本が売れただけで高級マンションの購入に踏み切った夏樹の妻果波が妊娠し、夫は経済的理由で中絶を強要する。果波も納得づくだったはずが・・・て感じで展開するいわゆるホラーストーリー。細部の詰めが甘くて、ちょっと納得できない部分が多かったのと、そもそもの中絶強要の身勝手さにどうにも感情移入できなかったので、あまり良い読後感でなかった。

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2011/10/12

期待に反してホラーでオカルトだった。スリリングな展開はさすがだけど、どうしても『13階段』のイメージが強く、ちょっと期待しすぎたかな。

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