K・Nの悲劇 の商品レビュー

高野和明(著者)

2018/12/21

人間の身勝手さに吐き気を催すぐらい、暗鬱な事実を突きつけられるということは、それを内在しているという証なのだろう。
他の著作同様、緻密な設定、調査の跡が窺い知れる。脱帽...。

2018/01/22

幼馴染の事件も含めて、一連の出来事を 悲劇 と銘打った？と思うけど、ほとんど
ホラーで、妻の状態を病気orホラーで論議するシーンが長すぎたかな。
もう少し夫婦の生い立ちとか触れないと、なんでその貯金でマンション買う？産みたがっているのを諦める？とか、実家は？とか考えた。親友との繋がりももう少しページ取れば、ああ思いが深かったんだな。とか悲劇になって、ラストは良かったねってなりそうだけど。

2017/04/29

ネタバレです！

こーーーわかった！ほんと怖かった。
妊娠と出産にまつわる話で夫婦どちらの気持ちもよくわかったので余計に。
心の病気とオカルトの境界線での話大好き！なので終始曖昧で私好みの終わり方だった。

原因が死んだ人による憑依であれ心の病であれ、治るなら科学でもお祓いでもなんでもいいよなぁ。
だけど周りもどっちつかずでいると、どっちも効かなくなっちゃうのかもとか思った。
伝播しちゃうというか。周りの空気が。

一番衝撃的だったのがカメラ設置して撮ってた時。旦那が、記憶がないうちに妻を殴ったり写真を壊して包丁突き立てたりしてたやつ。仲が良い2人だからこそ、お互いに引っ張られて息があっちゃったみたいなの絶対あるよなぁ。

小野不由美の残穢かな？鬼談百景かな？ 人の後ろ暗かったり後悔していたり黒い隙間に、そういうものは入り込んでくる…つまりそれってそういう気持ちがなければどんな霊もへっちゃらってことで。

2016/11/10

読んでいて、ぞくぞく怖くなって来る。妊娠した妻のもう一つの人格は精神の病か、それとも死霊の憑依なのか？怖いけれど我が子を守りたいという母親の気持ちがしっかりと分かる。

2016/09/07

ミステリーというよりホラーよりの作品です。中絶、解離性障害、憑依がキーワードです。前半は少し冗長で、最後はどっちつかずな感じでしたので、すっきりはしなかったです。設定もちょっと無理があるかと思いましたが、中盤のストーリー展開は、読み飛ばしたくなる面白さでした。

2016/03/13

どちらかというとホラーなミステリー
怖いけど、正直いまいち。

不妊、中絶、出産をベースに医学と霊現象からなるストーリ展開です。
前半の中絶周りの話は正直いやになりました。
かなり、いやな感じのする前半の展開でした。
そして、中絶を決めたところで、憑依現象が始まり、精神医学で説明されるのか、それとも霊現象なのかといったところのせめぎあいのまま結末を迎えるストーリとなっています。

ストーリ的にはどちらでもよさそうな落ちとなっていますが、素直に取り付かれた霊現象で話をまとめてくれたほうがスッキリします。って自分の受け止め方は完全に霊現象でした。しかし、精神科医はなんでもそれを医学で説明しようとするところでいまいち。
わざわざ精神医学で説明する必要があるのかがよくわかりませんでした。
そんなわけで、そこで出てくる霊現象が怖い。

そして、本作品の重要なテーマである出産と中絶。前半のいたたまれない気持ち、表現があるにしろ、重要なテーマでした。命の尊さについて考えさせられます。

2016/05/01

こわい！！特にお風呂のシーンは想像してめちゃ怖かった
読んでてずっと眉間に皺が寄るようなイヤーな感じ…
描写が丁寧で、人間らしいのも良い。よい旦那さんだと思いますが、こんな状況では揺れる時もあって当然。
最後で救われました

2015/08/15

病気か、心霊現象か？
読者が決めて構わないラスト。
なのでなんとなく着地点がフワッとしたかなあ。

2015/05/21

#読了。経済的な問題から中絶という選択を決めた若い夫婦の妻が、憑依されてしまう。夫と休職中の精神科医が、妻を救うために奮闘する。あまり得意ではないホラー。よかったと思いつつラストには・・・

2015/03/03

ミステリとか普段読まないんですけれども、今作を期に読んでみてもいいかも…と思えるほど良質なミステリでしたね！！

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ

まあ、良質かどうかはよく分からないんですけれども…（！）、著者の文章が良いのかスラスラと読めましたね。ミステリ小説って人物描写がおざなりと言いますか、薄っぺらい感じがしなくもないんですけれども…今作にもソレを感じたんですけれども読み進めていくうちに割りと気にならなくなったと言いますか…社畜死ね！！

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ

まあ、話のネタ的には決して明るくはならないんですけれども…最終的にはハッピーエンドになった？　のかな？　とは思いますけれども、今ではもうあんまし事の詳細を覚えてません…社畜死ね！！

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ

それでも夢中になって読み進めたのは事実でして今後は著者の作品も追って行こうかな、と…考えている次第なのであります。さようなら…。

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ