神々の山嶺(上) の商品レビュー
山岳文学のマスト本というので読んでみた。 確かに面白い。28年前に刊行された本なのに全く古さを感じない。女性観はちょっと古い感じがあったけど、ネパールの情勢なども丁寧に書いてあり、冒険小説!という感じもあり面白い。後半も楽しみ。
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これは先生自身の信条をマジで注ぎ込んだ作品なのだろうなあ。いつもの悪のりが皆無。データや考証が驚くほど綿密で船戸与一や浅田次郎かくやというくらいに堅い。気合いが違うのだ。それでもキャラクターの配置や筋の運び、心情描写のアツさは変わらず、楽しめる。 アクションをこの題材に求めては...
これは先生自身の信条をマジで注ぎ込んだ作品なのだろうなあ。いつもの悪のりが皆無。データや考証が驚くほど綿密で船戸与一や浅田次郎かくやというくらいに堅い。気合いが違うのだ。それでもキャラクターの配置や筋の運び、心情描写のアツさは変わらず、楽しめる。 アクションをこの題材に求めてはいけないのは分かっているのだが、いつもの余白を生かした文体デザインで繰り広げられる活劇でページターン俊足が味わえないのが残念。 後半でここらは入れ込んでくると見た。
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始まりはマロリーのカメラをめぐって話が進んでいくのかと思いきや、そうでもない。 マロリーは、なぜ山に登るのかと問われた時、そこに山があるからだ、と応えたが、本書の主人公の一人は、俺がいるからだ、とこたえる。 山に登る理由などはなく、また、エベレストに登ったからといって、それで終わるものでもない。 マロリーやマロリーのカメラなどは本当の話だが、主人公などは架空の人物である。雪山の描写については、新田次郎の方が数枚上手のように思うが、ストーリーテラーである著者の技量により、大変楽しく読めた。 全2巻。
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映画化されると聞いて、夢枕獏は陰陽師ぐらいしか知らなかったが読んでみた。沢木耕太郎のドキュメンタリー「凍」を読んでいたので、無酸素単独登頂には興味は持っていたが、しかしこれは小説である、モデルはいるらしいが虚実を交えての創作であるため、作家の余程の想像力がなければ面白くならないだ...
映画化されると聞いて、夢枕獏は陰陽師ぐらいしか知らなかったが読んでみた。沢木耕太郎のドキュメンタリー「凍」を読んでいたので、無酸素単独登頂には興味は持っていたが、しかしこれは小説である、モデルはいるらしいが虚実を交えての創作であるため、作家の余程の想像力がなければ面白くならないだろう、だが始めはちょっとまどろっこしかったが、終盤一挙に盛り上がってきた、下巻に続く。
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とても濃い。一般人の自分からは、なぜ山屋と呼ばれる人たちが生命の危険を冒して山に登るのか理解できないが、日常の薄められた生命に満足できていないのだと捉えた。 そのような経験は自分でしたくはないが、他人の物語として読む分には十分面白い。
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エヴェレストに敗れ仲間を失い、愛した女は戻ってこない。カメラマンマン深町誠はネパールをさまよっていた。ある時登山商品を扱う店で1台のカメラに出会う。世界で初めてエヴェレストに登頂したのではないかといわれたが、かえらなかったG.マロリーが所有していたカメラだった。カメラの発見につい...
エヴェレストに敗れ仲間を失い、愛した女は戻ってこない。カメラマンマン深町誠はネパールをさまよっていた。ある時登山商品を扱う店で1台のカメラに出会う。世界で初めてエヴェレストに登頂したのではないかといわれたが、かえらなかったG.マロリーが所有していたカメラだった。カメラの発見について探っているところ、羽生丈二と出会う。冬季鬼スラを日本で初めて達成した男。 上巻は深町のネパール/カメラ/羽生という男/再度ネパール入り。まで 山に取り憑かれた男の物語。フィクションでありながらモデルになった人物が多く登場するので現実のような錯覚になる。
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漢字の漢と書く方の、おとこのロマン。内省の描写はやや過剰に思えたが、RPGさながらの異国の地でのダイナミックな場面展開を楽しみながら、痛々しいほど一つのものを突き詰めることの意味に向き合わされる。ずしりとくる良作。
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山に魅せられその虜になり、自分の一生を登山にかけた男たちがいる。その男たちを主人公にした山岳小説を読んでみた。 夢枕獏さんの『神々の山嶺』。 1924年に標高8000メートルを超えるのエヴェレストの頂きをめざす世界的な登山家マロリーが岩の上を上っていく所から始まる。そのマロリー...
山に魅せられその虜になり、自分の一生を登山にかけた男たちがいる。その男たちを主人公にした山岳小説を読んでみた。 夢枕獏さんの『神々の山嶺』。 1924年に標高8000メートルを超えるのエヴェレストの頂きをめざす世界的な登山家マロリーが岩の上を上っていく所から始まる。そのマロリーが二度と地上へ戻ってこなくなって時は流れ、1993年。ネパールの街中で主人公・深町はマロリーの物と思われる古びたカメラを登山用具店で見つけたことから、物語は急展開する。カメラは盗難品で元の持ち主は、羽生という日本人の登山家だった。彼も日本人の中では名の知れた登山家であり、山に魅せられた「山男」の一人だった。 誰もまだ試みていない、ネパールからのエヴェレスト無酸素単独初登頂をねらう羽生。彼の山に対する執念や情熱はわかったが、それにマロリーのカメラの存在がからみ、なんだか推理小説やミステリー小説のような展開になってきている。なぜ危険を冒してまでエヴェレスト無酸素単独初登頂を羽生がねらうのか。それを察した深町が同行を決意するようになる経緯を上巻では描いている。 「なぜ山に登るのか」という質問にマロリーは「そこに山があるから」と答えたという有名な話があるが、羽生もそうであった。あくまで無酸素単独初登頂にこだわる羽生は普通の人間社会では生きられない人物であった。引き寄せられるように天界に一番近い山「エヴェレスト」へ向かって行くのだ。彼の野望は成し遂げられるのか。下巻の結末が楽しみだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
夢枕獏といえば猟奇バイオレンスのイメージが強く、この作家が書く山岳小説ってどんなのだろう?と前々から興味はあって、ようやく読んだ。 読んでみたら「夢枕獏は夢枕獏」だった。破滅型の人物を柱に据えることで夢枕獏ならではのものになっている。つまりおもしろい。 そして気づいた。この作家は文章がうまい。デビュー作がタイポグラフィック作品だったからか、文章の視覚的デザインも念頭に置いているのだろうが、何より意味が分からなくて読み返す、といったことがほとんど無い。プロの作家だと思う。 ただし、これが下巻になるとちょっと違ってくるのだが、それは下巻のレビューに。
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イギリスの登山家、ジョージ・マロリー&アンドリュー・アーヴィンが1924年にエヴェレスト(北東稜)世界初登頂を果たしたのか?! そんな謎があることを初めて知った。死後75年後、1999年に遺体発見。
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