秘密機関 の商品レビュー

アガサクリスティー【著】,田村隆一【訳】

トミーとタペンスシリ…

[文庫ＯＦＦ]

トミーとタペンスシリーズの第一作。再会した幼馴染みの二人がイギリスを巻き込む陰謀に立ち向かう。

トミーとタペンスの名…

[文庫ＯＦＦ]

トミーとタペンスの名コンビが初登場する作品です。ポアロやマープルに比べるとマイナーですけど、作品全体がドタバタ劇的であり、かつ巧妙なトリックありと笑えながら、推理できる個人的には好きなシリーズです。本書を読まれて面白いと思われた方は『NかMか』もいいですよ。

2023/12/03

トミー&タペンスの第一作。ポアロ、マープルとは違った、戦前から戦後の中での謎解き冒険アクション&サスペンスのような作品で、昔見た映画のThe Usual Suspectsを思い出して、とても楽しく読めました。

2023/09/10

今最も旬な男女コンビ、トミー＆タペンス（ひまわりめろん基準）の初登場作品『秘密機関』です

アガサ・クリスティの凄さを語ろうとした時に絶対外せない一冊です

もうね、アガサこれも先やっちゃうんだもんな〜と後世の作家たちがどれほど嘆いたことか

ミステリーとしての驚きもきちんと成立させておきながら、質の高い冒険小説として完成されていて、なおかつそのまんま児童小説としても問題ないようなほのぼのとした空気感をまとわせているんですよね
アガサ天才か！

そしてそれらの多角的要素を無理なく繋ぎ止めているのが、トミー＆タペンスというとてつもなく魅力的な主人公なんです
この二人が動いてるだけでなんだかワクワクしちゃうんですよね
そしてなんだかんだとありながら、二人は強い絆で結ばれている
でも二人とも素直にそれを表現しない
もう照れて照れて

最後の二人のやり取りなんか最高です
微笑ましすぎてこっちが照れるわ！

2022/11/27

ポアロとはまた違った趣で面白い。
トミーとタペンスの性格もチグハグて可愛らしいし、ミステリーではなくスパイ物なので、ハラハラ感もありました。

2021/11/24

アガサ・クリスティの冒険ものその１。トミーもタペンスも、ちょっと大胆に動きすぎて、なんでそれで無事なん？という印象。最終的な悪役は、なんとなくわかる(というか、候補が全然いない)。まぁ、ミステリーじゃなくて冒険ものとして考えれば結構いいかな、というぐらい。

2021/08/29

アガサクリスティーのトミーとタペンス第１冊。ポアロとの比較になってしまうが、このシリーズのドキドキ感は秀逸。幼馴染の素人探偵２人が事件を追い、勢い（タペンス）と冷静（トミー）の役割がなんとも心地よい。今回はWWIのイギリスを脅かす秘密文書の行方。それを託されたジェーン・フィン。探偵２人でジェーンを見つけ出せるか。謎の人物ブラウンが秘密文書を横取りを目論む。今回も事前にブラウン予想をして最後２人まで絞られたが、最後に外れた。。。惜しかった。でもジェーン・フィンの正体は当たった！このシリーズも楽しみたい。

英ガーディアン紙必読小説1000冊決定版リストに入っていた！ 『The Secret Adversary, Agatha Christie『秘密機関』　アガサ・クリスティ』　　　https://moviedrama.club/partners-in-crime/ 　女優のJessica Raineが気になってしょうがない。いつかこのシリーズを映画でも見てみよう！

2019/05/03

トミーとタペンスの大冒険！

幼馴染のトミーとタペンスは、お互い仕事を探している。二人が始めたのは何でも屋。お金が欲しい二人が最初に手掛けたのは、国家を揺るがす大事件。二人はイギリスを守れるのか。

かわいい。大冒険の傍らで、二人が自分の想いに気付き、独白するシーンがいい。国際的な陰謀は正直どうでもよく、とにかくタペンスが突っ走るところ、巻き込まれるだけのように思えたトミーが意外にも度胸も勇気も知恵もあるところがいい。お助けキャラの少年アルバートや、気前のいいアメリカ人ジュリアス、迫力あるヴァンデマイヤー夫人、フランス人女性アネット、弁護士エジャートン、人の良さそうなホール博士、情報局員カーターなど、キャラクターも豊富。その中から謎のブラウン氏を見つけるのが一番の推理どころ。完全に一度は引っかかってしまった。あの書き方は絶対ジュリアスだと思うよ。

映像作品になったこともあるそうですが、確かに映像で見たい物語。トミーとタペンスのコンビが人気出るのわかる。

2017/11/30

「トミー&タペンス」シリーズの1作目。クリスティにとっては「スタイルズ荘の怪事件」に続く2作目の長編とのこと。

【あらすじ】
戦争終結により失業したトミーとタペンスは、お金を稼ぐため青年冒険家商会を立ち上げた。その矢先、二人の会話を聞いていた見知らぬ男から仕事を持ちかけられる。しかし、タペンスが「ジェーン・フィン」と偽名を名乗った途端、男の態度は急変し、翌日には失踪してしまう。
二人は、何らかの事件にジェーンが関係している考え、彼女の情報を得るため新聞広告を出す。そして、その広告に応えた人物を通じて、二人は本当の冒険を始めることになる。

【感想】
ミステリーよりも冒険小説の内容が色濃い。小説じみてはいるが、次々にイベントが起こる展開はスピード間があり、難しい内容も少ないので次々とページが進んだ。若く活力的な2人の無謀な行動にヒヤヒヤさせられる場面も返って楽しい。
あるシーンを境に、読者は2名の人物に疑惑を抱くことになる。それを見越して、どちらが敵か的を絞らせまいとする挿話があり、自ら敵が正体を明かすまで気を抜けなかった。

本文庫のあとがきによると、1920年代に書かれた他の冒険小説のうち、「茶色の服の男」「チムニーズ館の秘密」「七つの時計」は傑作とのことで、楽しみに拝読したい。

2017/02/13

昔読んだ読み直し。去年ドラマで見たけどなんだかなぁ。こんなんじゃなかったよ。だった。やっぱり原作の方が好き。