挑戦 の商品レビュー
筆者は小島良太調教助手と仲がよかったようで、サクラローレルのフランス遠征でも密着取材が許されていたようである(書かれている内容を読むと、スポーツ新聞などは厩舎取材が禁止されていた様子)。 早いうちから海外に目を向けていた全演植氏と小島太騎手のフランスへの思いや関わりから始まり、最...
筆者は小島良太調教助手と仲がよかったようで、サクラローレルのフランス遠征でも密着取材が許されていたようである(書かれている内容を読むと、スポーツ新聞などは厩舎取材が禁止されていた様子)。 早いうちから海外に目を向けていた全演植氏と小島太騎手のフランスへの思いや関わりから始まり、最後の1/3が遠征にまつわる話となっている。凱旋門賞へ向けての乗り替わりの話なども、横山典騎手と良太騎手の関係性の深さもあって、詳細。ただ、全編を通じて横山典弘騎手には取材をしていないのはなぜだろう。 フランスでのパリ・テュルフ編集長とのやりとり、当時のフランスから見た日本競馬の様子など、現地の様子がよく分かる。翌年にシーキングザパールとタイキシャトルが、その翌年にはエルコンドルパサーがフランスG1を勝つことになるが、いずれも外国産であり、(持ち込みとはいえ)内国産のローレルが97年に勝負を挑んだのは凄いことである。 ローレルについてしっかり書いた本はこれが唯一だと思われ、非常に貴重。
Posted by
- 1