1冊でわかる文学理論 の商品レビュー
2003年に購入しつつも寝かされてた本.当時読んでもピンとこなかっただろうが,今なら半分くらいは理解できたw 文学”理論”とあるように,文学を解釈するに当たって繰り広げられる様々な理論について書かれた本でした. 蘊蓄的なものとしては楽しめるかも.
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平易な入門書に見せかけて現代思想の中心命題にもかなり言及しており、細部をきちんと理解するのはわりと重労働。文学理論自体があらゆる学問分野を越境するものだから仕方がないのですが、やっぱり文系の学問というのは、ひとつの専門を取るにしても分野を超えた全般的な知識と理解を必要とするもので...
平易な入門書に見せかけて現代思想の中心命題にもかなり言及しており、細部をきちんと理解するのはわりと重労働。文学理論自体があらゆる学問分野を越境するものだから仕方がないのですが、やっぱり文系の学問というのは、ひとつの専門を取るにしても分野を超えた全般的な知識と理解を必要とするものであり、それができなければ専門性というのも成り立たない気がします。勉強あるのみだとおもった。個人的に重要なのはもちろん7,8章なので、そこを中心に今後は勉強を深めていくつもりです。個人と社会に関する論争は近代哲学と現代思想を隔てるものであり、古くは決定論か自由意思かという哲学的な対立にも繋がるものであり、社会学ではデュルケムとミードの対立なのだと、わたしはおもった。このテーマはわたしにとって非常に重要。とりあえずあとはイーグルトンの「文学とはなにか」で包括的な紹介書を卒業し、セジウィックとかに進んでいきたいなあ、と。
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[関連リンク] ポール・ド・マンルネッサンスのために!超充実のブックガイド:Book News: http://www.n11books.com/archives/24219535.html
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内容はまとまってたし、概ね全体を把握できたような気になれる。 訳がかなり英語をそのまま訳したような訳で、読みづらいのが残念。
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「一冊でわかる」と銘打ってあるが、一冊でわかるのは、この一冊だけではわからない、ということだ。 それはある意味で、最も正しいとも言える。 もし、これから新たに文学理論を学び始めようと考えて手にするのであれば、しかもこれまでの素地がほとんどないに等しいというのであれば、ひとまずこ...
「一冊でわかる」と銘打ってあるが、一冊でわかるのは、この一冊だけではわからない、ということだ。 それはある意味で、最も正しいとも言える。 もし、これから新たに文学理論を学び始めようと考えて手にするのであれば、しかもこれまでの素地がほとんどないに等しいというのであれば、ひとまずこの本に手を出すのは止めておく方が賢明である。 しかし時すでに遅く、このピンクの表紙の気安さについつい惹かれてもはや読み始めていたり、はたまた読み終えていたりするのであれば… 表紙とは裏腹の読み応えに、いささかの消化不良をおこしかけていることであろう。 その場合、この一冊ですべてを判断することなく、他の入門書もあと1、2冊あたってみると良い。 少々食傷気味であったはずが、数冊の間を経巡る内に、だんだんと消化されていくことに気がつくはずだ。 そうして再びこの『文学理論』をみれば、前よりはわかりやすく、タメになることだろう。 とはいえ、この一冊は他の多くの入門書のように、文学理論の流れや主要な概念を丁寧に説明することはあまりなく、どちらかといえば、全体を俯瞰しそのなかで特に目立っているものをピックアップして提示するだけにとどまる。 別の言い方をすれば、「ここだけは」というものの「入口」だけを示しているのであり、その意味ではどこまでも忠実な「入門」書なのである。 つまり、この一冊でわかるのは、重要な入口と入口の重要性なのであって、そこから先については各々がまた個々の理論に当っていくしかない。 そのような認識を与えてくるのだから、やはり入門書としては誠実だと言わざるを得ない。
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I like Ike 好かれる対象と好きになる主語の両方が、行為の中に包み込まれている 差異が記号に意味を持たせる(ソシュール) 出来事/プロット ストーリー/言説 物語の理論において基本的に区別すべきは プロットと提示 ストーリーと言説 提示 誰が話すのか? ...
I like Ike 好かれる対象と好きになる主語の両方が、行為の中に包み込まれている 差異が記号に意味を持たせる(ソシュール) 出来事/プロット ストーリー/言説 物語の理論において基本的に区別すべきは プロットと提示 ストーリーと言説 提示 誰が話すのか? 誰が、誰に、話しかけるのか? 誰が、いつ、話しかけるのか? 誰が、どんな言語を、話すのか? 誰が、どんな権威をもって、話すのか? 焦点化 誰に話すのか? ①時間の問題 どこから話すか ②距離とスピード ③知識の制限 全知、何の視点
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[ 内容 ] 文学、映画、新聞、テレビ、広告―「読む」ことと関わらずにいるひとは誰もいない。 「読むための理論」を知ることで、これまでとは違った世界が見えてくる! 新しい思考のかたちを身につけたいひとに最適の入門書。 [ 目次 ] 1 理論とは何か? 2 文学とは何か?文学は重...
[ 内容 ] 文学、映画、新聞、テレビ、広告―「読む」ことと関わらずにいるひとは誰もいない。 「読むための理論」を知ることで、これまでとは違った世界が見えてくる! 新しい思考のかたちを身につけたいひとに最適の入門書。 [ 目次 ] 1 理論とは何か? 2 文学とは何か?文学は重要か? 3 文学とカルチュラル・スタディーズ 4 言語、意味、解釈 5 レトリック、詩学、詩 6 物語(ナラティヴ) 7 行為遂行的な(パフォーマティヴな)言語 8 アイデンティティ、同一化、主体(サブジェクト) 補遺 諸理論の流派と運動 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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これは文学理論をすべて説明する本ではない。しかしなぜ文学理論というものが必要なのかを教えてくれるだろう。
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2010/02/17 『「文学」とは、われわれの読書活動の結果が「それなりの価値がある」と期待させるような制度的なレッテルなのである。』
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基礎力がなくて完全に理解するまでには至らず。 読む順番を間違えました。 もっと基礎の本を読んで、大事だと思ったところを読み直したい。
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