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倫理21 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2009/10/04

「他者を手段としてのみならず同時に目的として扱え」  あぁ難しかった。集中しないと内容が把握できなかった。大変だったけど、なんとなくわかった気がする。でも、結論がなぜ資本主義の批判になったのかはわからなかった。 存在(ザイン)・・・いかにあるか 当為(ゾルレン)・・・いか...

「他者を手段としてのみならず同時に目的として扱え」  あぁ難しかった。集中しないと内容が把握できなかった。大変だったけど、なんとなくわかった気がする。でも、結論がなぜ資本主義の批判になったのかはわからなかった。 存在(ザイン)・・・いかにあるか 当為(ゾルレン)・・・いかにあるべきか すべての悩みはこの間で揺れ動く中にあるんだけども、当為なくしては何事も始まらない。こういったべき論は煙たがれるのが普通だけど、これがないと人にはなれない。カントが言うゾルレンは道徳的な「善」ではなくて、「自由であるべき」という倫理の話。  たとえば、幸せになるために結婚する。極論かもしれないけれど、これは、他者を幸福を得るための手段として扱ってることでもある。善=幸福という道徳観が当たり前に通用しているけれど、道徳と倫理が異なる概念ならばどうなるだろうか。  自由であるべきと心構えている人は、責任を背負うことができる。道徳は幸福を謳うけど、倫理は人間でいることを強いる。  理想と現実の間で、落ち込んだり自分がイヤになったりすることも多々あるけれど、100年ちょっと前に生きていた人の言葉にいまさらながらに励まされるのだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

ひょっこり読み始めたんですが、なかなかおもしろかったです。というか、本書の中で検討されている「自由」と「責任」の話、私自身も何となく考えていたところだったので、いろいろと言葉を与えてもらった感じです。「自由には自己責任が伴う」とか「自由を確保するためにみんなで自重しよう」とか、そ...

ひょっこり読み始めたんですが、なかなかおもしろかったです。というか、本書の中で検討されている「自由」と「責任」の話、私自身も何となく考えていたところだったので、いろいろと言葉を与えてもらった感じです。「自由には自己責任が伴う」とか「自由を確保するためにみんなで自重しよう」とか、そういうおバカなことを言う人が未だにときどきいたりするんですけど、そのテの人たちにはとりあえずこの本を薦めたいですね。自由論に関する手ごろな本を探していたんですけど、本書はなかなかよく問題点を整理できている気がします。さるところで「大学一年生におすすめ」みたいなコメントを見かけましたが、確かにそれくらい読みやすい本です。「テツガクショ」が読めない方にも入門書として。(20070910)

Posted byブクログ

2009/10/04

「柄谷行人」・・・よく難しい本を読んでいると出てくる名前。「がらやゆきひと?」「がらたにこうじん?」ではなく「からたにこうじん」でした・・・。どうせ読んでも歯が立たないと思っていたけどコレはなんとかなる感じ。

Posted byブクログ