修道士の頭巾(3) の商品レビュー
カドフェル修道士が調…
カドフェル修道士が調査に乗り出してみると、荘園主の妻は42年も前に将来を誓い合った女性だった。甘酸っぱい哀しさを漂わすイギリス推理作家協会賞に輝いた会心のシリーズ第三作。
文庫OFF
今回も面白かった、救いのある解決の仕方がいいんだよなぁ。風景描写が綺麗なので、ウェールズあたりの地理ももっと詳しく頭に叩き込んで読みたいところ。シリーズに出てくる登場人物も広がってきたので、間をおかずに続きを読みたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
修道士カドフェルの第三弾。 タイトルの「修道士の頭巾」がトリカブトのことだったとは、知らなかった。 さらにトリカブトで人が殺せることは ミステリーファンならずとも、 一定以上の年齢の人なら実際の事件で知っていることだが、 軟膏として薬になることは知らなかった。 修道院に荘園を寄付し隠居するつもりだった荘園主が、 カドフェルの作ったトリカブト軟膏で殺された。 疑われたのは妻の連れ子。 ただ問題は、この妻がカドフェルの昔の恋人だったこと。 あの十字軍に参加するときに置いてしまった恋人?と、 これにも驚いた。 ウェールズとイングランドの法律が違うとか、 カドフェルが昔の恋人に心をゆさぶられるとかも面白かったが、 連れ子がカドフェルに助けを求める際に、 年頃も背格好も同じ甥と入れ替わって様子見をしたところも面白かった。
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これもとても良かったー! 修道士カドフェルシリーズは、謎云々よりもカドフェルの人柄が抜群に魅力的で、時々「そろそろカドフェルに会いたいな~」と思う。 普段はエキセントリックで頭脳明晰なホームズかっこいい☆とか渋いポワロが!とか言っていてもね。 カドフェルの魅力は、その人柄! 相手...
これもとても良かったー! 修道士カドフェルシリーズは、謎云々よりもカドフェルの人柄が抜群に魅力的で、時々「そろそろカドフェルに会いたいな~」と思う。 普段はエキセントリックで頭脳明晰なホームズかっこいい☆とか渋いポワロが!とか言っていてもね。 カドフェルの魅力は、その人柄! 相手の立場を想像した上での会話ができること。 自分の仕事の領分と譲れないラインをきちんとわかっているところ。 経験と、想像力と理性とに裏打ちされた知的なやさしさ! これだよ! 今回も、存分にカドフェルのやさしさの方法に触れて、自分の良心と「知的なやさしさ」を磨いていこうと思った。 カドフェルのようなオトナになりたいものです。 続きもまた読もう~。
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家庭内暴君で、誰に殺されても違和感のない被害者…。カドフェルは、遠い昔に恋人だった被害者の後妻リチルディスのために捜査をするのですが、院長の留守をいいことにつけあがる副院長ロバートと腰巾着ジェロームに睨まれて、院外活動が困難に。そんなカドフェルを手伝おうとするのが、見習い修道士マ...
家庭内暴君で、誰に殺されても違和感のない被害者…。カドフェルは、遠い昔に恋人だった被害者の後妻リチルディスのために捜査をするのですが、院長の留守をいいことにつけあがる副院長ロバートと腰巾着ジェロームに睨まれて、院外活動が困難に。そんなカドフェルを手伝おうとするのが、見習い修道士マーク。カドフェルの助手の中で一番頼もしい彼、大好きなキャラクターです。 リチルディスはなんだかなよっとしていて…カドフェルはどうして好きだったのかなあ。カドフェルが東方で愛した女たちのほうが、自立していて潔い感じがして好感が持てるけれども。しかし、従順で美しくて男にしか分からない魅力が若い頃にはあったのかもしれないね(わたしゃシリーズ中によく登場する、賢くて気が強くて、情熱の塊みたいな女たちのほうが好きだ)。
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時は12世紀。場所はイングランドのベネディクト会のシュルーズベリ大修道院。 スティーブン王と女帝モードによる王権争いの内乱を背景に、 医術と薬草学に精通した元十字軍兵士のブラザー・カドフェルが数々の難事件を解決していきます。 ミステリーではありますが、歴史・医療・恋愛・宗教と色...
時は12世紀。場所はイングランドのベネディクト会のシュルーズベリ大修道院。 スティーブン王と女帝モードによる王権争いの内乱を背景に、 医術と薬草学に精通した元十字軍兵士のブラザー・カドフェルが数々の難事件を解決していきます。 ミステリーではありますが、歴史・医療・恋愛・宗教と色々な要素が盛りだくさんですので、 事件の全容が分かっても何回も読みなおす事の出来る、大変魅力的な小説です。
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ヘリバート院長がお呼出されている間に事件が発生。カドフェルの昔の恋人が渦中の人になってしまいます。すべてが解決した後に院長が戻ってくるのですが、そのときのシーンはちょっと痛快です。
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“モンクスフード”で、吉祥寺にある自然食レストランを思い出した。なぜ足を踏み入れたこともない武蔵野市の店の名前を知っているかというと、大島弓子さんがコミックエッセイで一度だけ言及したことがあるからで、私の記憶力の特殊性――大事なことは1日で忘れるが、どーでもいいことはいつまでも覚...
“モンクスフード”で、吉祥寺にある自然食レストランを思い出した。なぜ足を踏み入れたこともない武蔵野市の店の名前を知っているかというと、大島弓子さんがコミックエッセイで一度だけ言及したことがあるからで、私の記憶力の特殊性――大事なことは1日で忘れるが、どーでもいいことはいつまでも覚えている――を証明しているが、ホンマどーでもいいな。日本人には同じ字面だがフードとフード、綴りが違う。しかももんくのモンクは修道士ではなく人名だそうだ。脱線ついでだが『修道士ファルコ』はこのシリーズにインスパイアされたものなのかしらん? 舞台はドイツになっているし時代も違うけれど、元兵士の修道士、小鳥の心臓の院長(今回で院長じゃなくなっちゃうけれど)に野心家の副院長、荘園主が土地を修道院に寄贈する代わりに生活の面倒を見てもらうというシステム。オドを登場させたのは、カドフェルのキャラを分けた体育会系と理系に分けたと考えられる(考えすぎ?)。ヒュー・ベリンガーは次からも登場するのかな? 楽しみだ。(2009-06-05L)
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原題は「MONK'S-HOOD」。「修道士の頭巾」とはトリカブトの異名です。薬にも用いられているこの毒物により人が死に、事件を解決する為にカドフェル修道士は奮闘する羽目になります。 「質の良いミステリーのシリーズもの」と巻末エッセイで評されていますが、まさにその通り...
原題は「MONK'S-HOOD」。「修道士の頭巾」とはトリカブトの異名です。薬にも用いられているこの毒物により人が死に、事件を解決する為にカドフェル修道士は奮闘する羽目になります。 「質の良いミステリーのシリーズもの」と巻末エッセイで評されていますが、まさにその通りです。
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キャラの魅力抜群。登場人物一人一人がとても魅力的で実際に存在しているよう。ただまあそれを取り払ってしまうと長編ミステリとしては少し謎の規模が小さいんじゃないかという印象はある。伏線は丁寧だし手掛かりもあるんだけどなんとなく小粒なんだよなぁ。物語としては十二分に楽しめるんだけど。あ...
キャラの魅力抜群。登場人物一人一人がとても魅力的で実際に存在しているよう。ただまあそれを取り払ってしまうと長編ミステリとしては少し謎の規模が小さいんじゃないかという印象はある。伏線は丁寧だし手掛かりもあるんだけどなんとなく小粒なんだよなぁ。物語としては十二分に楽しめるんだけど。あとあの動機は日本人のしかも現代人には見当もつきませんな。
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