修道士の頭巾(3) の商品レビュー
カドフェルの過去にも繋がる作品。でも、当時はこういった境遇の男女がたくさんいたのだろうと想像できる。十字軍の遠征で、許嫁同士が別れ別れになって・・・という哀しみが。これもまた中世の姿。
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カドフェルの昔の恋人が登場します。 財産を妻の連れ子に残すのを止め修道院に寄進しようとした裕福な荘園主が、料理に入った「修道士の頭巾」と呼ばれるトリカブトで毒殺される。それは、カドフェルが塗り薬として調合したもの、そして疑われた連れ子の母親は、カドフェルが昔愛した女性だった。彼女...
カドフェルの昔の恋人が登場します。 財産を妻の連れ子に残すのを止め修道院に寄進しようとした裕福な荘園主が、料理に入った「修道士の頭巾」と呼ばれるトリカブトで毒殺される。それは、カドフェルが塗り薬として調合したもの、そして疑われた連れ子の母親は、カドフェルが昔愛した女性だった。彼女の子供の疑いを晴らすため、カドフェルの奔走が始まる・・・ 水辺の屋敷で昔の恋人と再会したカドフェル。少し切ない恋の思い出が甘酸っぱく物語を彩ります。 シリーズを通していえることですが、登場する女性たちがみんな素敵。 特に前二作とは違い、この作品ではヒロインは中年を過ぎた昔の恋人で、帰らない過去を懐かしみながら今を生きる大人の二人がなかなか良かったです。
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修道院の人間模様がうかがえるのが楽しい1冊。 カドフェルシリーズは、とても人間の善性について書かれることが多いと思う。いわゆる悪人が出てこない印象。とても優しい世界だ。主人公のカドフェルは法の守護者ではなく、宗教の人なので、法にそむくこともやる。今回の犯人に対する最後の処置もそう...
修道院の人間模様がうかがえるのが楽しい1冊。 カドフェルシリーズは、とても人間の善性について書かれることが多いと思う。いわゆる悪人が出てこない印象。とても優しい世界だ。主人公のカドフェルは法の守護者ではなく、宗教の人なので、法にそむくこともやる。今回の犯人に対する最後の処置もそう。それがいやなのではなく、人間を信じている感じがとても好きだ。でも、少し切ない。なんでだろう。
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