晏子(第1巻) の商品レビュー
春秋中期の斉の臣、晏弱、晏嬰親子の活躍を描いた小説。キーキャラクターである崔杼やそのほか、当時の有名人も派手に登場。脇役が光り、主役がその脇役に負けていない良作。 丁寧な作りと描写力で丹念に描いています。
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最初に読んだのは、ハードカバーでした。 とにかく、晏弱という人間性の気持ちいいこと。武将なので、人を斬っていくのが仕事なのですが、それでも暖かい。それを取り巻く配下たちも暖かい。 話しの流れも面白く、すごくわくわく読みました。
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この作品は、春秋時代の中国が舞台。宮城谷さんの持ち味の出た、父の晏弱(あんじゃく)、子の晏嬰(あんえい)親子二代に渡る壮大な物語。 斉の国を訪れた晋の国の使者郤克(げきこく)が体の特徴を笑われたことに怒り狂い、斉と晋の関係が悪化。斉の晏弱は険悪になった晋と国交回のために、晋...
この作品は、春秋時代の中国が舞台。宮城谷さんの持ち味の出た、父の晏弱(あんじゃく)、子の晏嬰(あんえい)親子二代に渡る壮大な物語。 斉の国を訪れた晋の国の使者郤克(げきこく)が体の特徴を笑われたことに怒り狂い、斉と晋の関係が悪化。斉の晏弱は険悪になった晋と国交回のために、晋へ向かうところから、話は始まる。 前半のみどころは、四方八方敵だらけの晋で、晏弱無事に使命を果たして帰国できるのか? その他、野心に燃える元亡命貴族の崔杼(さいちょ)とのやりとり、南郭偃(なんかくえん)、蔡朝(さいちょう)といった友人との関係もなかなか楽しい。 そして後半のみどろこは、体は小さいながらも(およそ身長135?以下)誰に対してでも間違ったことをぴしぴし指摘する晏嬰の活躍。 物腰が柔らかい晏弱と、言いたい放題で、体の小ささを理由に嫌がらせをされても、ちょっとやそっとのことではへこまない晏嬰という対照的な親子の描き方が興味深い。 「羊頭をかけて狗肉を売る」「橘化して枳となる」といった言葉のエピソードも織り交ぜられ、晏嬰の言葉をきっかけに物語がどんどん進んでいく。 それだけ言いたい放題言って、よく殺されなかったもんだと思うくらいの晏嬰だけれども、おそらくそれは、「社稷(しゃしょく)を主とす」(君主に仕えるのでなく、国家に仕える)という考えを貫き、裏表無く仕えた晏嬰の人柄であったのだろうと思った。
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晏弱と晏嬰親子のお話。 父上カッコ良すぎ。息子は意思強すぎ。 違う格好良さの親子が飽きさせない小説。
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晏弱、晏嬰の親子の生涯を描いた作品。「花の歳月」「華栄の丘」に次ぐ好き作品です。個人的に父の晏弱の方が人物としては好みです。 *全4巻
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『史記』を書いた司馬遷(辛口歴史家)が「この人の御者になりたい」とま大絶賛した斉の名宰相・晏子のお話。歴史で賞賛されている晏子は、一人ではなく父・晏弱と息子・晏嬰(歴史上ではこちらを“晏子”と見ている)であるという解釈が素晴らしい。父・晏弱が男気溢れるまたいい男で、宮城谷節炸裂!...
『史記』を書いた司馬遷(辛口歴史家)が「この人の御者になりたい」とま大絶賛した斉の名宰相・晏子のお話。歴史で賞賛されている晏子は、一人ではなく父・晏弱と息子・晏嬰(歴史上ではこちらを“晏子”と見ている)であるという解釈が素晴らしい。父・晏弱が男気溢れるまたいい男で、宮城谷節炸裂!歴史で語られてない分、自由に書けることもあったんでしょうか、とーちゃんが活躍する前半部分はかなりワクワク楽しく読めました。
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中国の偉大な歴史の一端に触れることができて、うれしい気分になります。重厚でとっても面白い。 それでいて一気に読ませます。 高校時代、図書館で借りました。
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全4巻。中国春秋時代に生きた晏弱と、その息子である賢人宰相とされる晏嬰の物語。危機を脱して見事に名を上げた父、そしてそんな父を見ながら成長した息子の行う政治とは。晏嬰が父の喪に服する場面は、言葉を尽くせないほどすさまじい。
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多分、宮城谷先生の著書で一番最初に読んだ作品。 時は中国春秋時代。 奸臣蔓延し政略巡る戦乱の世。 存亡の危機に陥った国を守り抜いた晏弱・晏嬰父子の物語。 ぐだぐだ言うよりも先ずは父・晏弱の男前っぷりをご堪能あれ。
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一回目読んだときはお父さんの「晏弱」さんの印象がとてもつよかったんですけど、2回3回と読むうちに、息子の「晏嬰」の良さがジワリジワリと・・・。多分私にはこの人たちのような生き方は出来ないけれど、とても憧れてしまいます。今現在私の中で一番好きな作品です。
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