1,800円以上の注文で送料無料

F1影の支配者 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/09/05

著者はヤマハで二輪車の設計や開発に携わったエンジニアで、F1関連の著作も多くあるが、テクノロジー面について著したものがほとんどである。一方、本書はエンタメとしてのF1に光を当てたもので、F1の歴史やビジネスの側面について掘り下げている。本書で著者が一番書きたかったのは、バーニー・...

著者はヤマハで二輪車の設計や開発に携わったエンジニアで、F1関連の著作も多くあるが、テクノロジー面について著したものがほとんどである。一方、本書はエンタメとしてのF1に光を当てたもので、F1の歴史やビジネスの側面について掘り下げている。本書で著者が一番書きたかったのは、バーニー・エクレストンという人物についてだという。知らぬ者のないF1の総帥だが、謎めいたところのある人物のようだ。丸一章を設けて、したたかな手腕とビジネスの手法について解説している。彼の辣腕によってF1が巨大になったにしても、F1が実質的にエクレストンの私物同然の実態が分かる。 20年前の本なので情報は古いが、F1初心者のための基礎知識としてはいま読んでも役立つと思われる。F1とはそもそも何なのかから始まり、集まるスポンサーマネーの出処、これまで出走した各チームの歴史をそれぞれ解説する。ミナルディ、アロウズ、ジョーダン、BARなど懐かしい名前が並ぶ。この時期からルノーやメルセデスほかメーカーの参戦が目立つようになるが、その狙いについても考察しており、よく言われる新技術の開発や技術者の育成というより、企業イメージの向上が主眼のようである。バブル期のF1ブームや相次ぐ新興企業の参戦、ヤマハ・無限・ブリヂストンなど日本企業の闘いにも触れている。日本チームの復帰がないとF1人気の復活もないだろう。

Posted byブクログ