続続・吉野弘詩集 の商品レビュー
若い頃より吉野弘さんの詩が好きで、これで4冊目だ。やはり見つけた。こんなトーンの詩が好きなんです。 夢焼け 日焼け、雪焼け 一目でわかる。 酒焼けだって赤ら顔でわかる。 胸焼けならば ゲップでわかる。 朝焼け、夕焼け 空見りゃわかる。 わからないのが夢焼けである。 色にもおく...
若い頃より吉野弘さんの詩が好きで、これで4冊目だ。やはり見つけた。こんなトーンの詩が好きなんです。 夢焼け 日焼け、雪焼け 一目でわかる。 酒焼けだって赤ら顔でわかる。 胸焼けならば ゲップでわかる。 朝焼け、夕焼け 空見りゃわかる。 わからないのが夢焼けである。 色にもおくびにも出ないから。 色にもおくびにも出ないものが どうしてわかった? あるとき、どこかの文選工が活字を拾い違え 私の詩の表題「夕焼け」を 「夢焼け」と誤植したから。 ああ、「夢焼け」! この眩しい文字面は 人が 外からは見えない深いところを 夢に焼かれている、と 明かしてくれたネ。 人が 色には出ない焼かれかたで 夢にローストされながら生きている、と 明かしてくれたネ。 ああ、「夢焼け」!
Posted by
- 1
