匂いのエロティシズム の商品レビュー
匂いにまつわる考察。…
匂いにまつわる考察。川端康成の『眠れる美女』などが題材になっています。
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匂いにエロティックなものを結びつけて真面目に様々な考察を加えていく本。興味深い部分もあったり、あまり興味がそそられない部分もあったり。でも基本的には真面目な本であり、タイトルから興味持ったら読んでみるといいだろう。
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匂いが思い出させる記憶というのは確かにある。 それは何故か。 世の中はそんな匂いを消臭し、香水をつける。 それは何故か。 そんな疑問に筆者なりの分析で答えてくれる。 匂いとエロとは。 横文字が多いけど、興味深いテーマだった。
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目次 序章 異性のにおい 第1章 媚薬と香り 第2章 エロスの進化論 第3章 フェロモンからエロスへ 第4章 鼻とセックス 第5章 匂いに感じる人々 終章 匂いのエロティシズム ====================== 第1章 媚薬と香り 人類は長い歴史の中で、様々な香料を...
目次 序章 異性のにおい 第1章 媚薬と香り 第2章 エロスの進化論 第3章 フェロモンからエロスへ 第4章 鼻とセックス 第5章 匂いに感じる人々 終章 匂いのエロティシズム ====================== 第1章 媚薬と香り 人類は長い歴史の中で、様々な香料を求めてきた。 しかし、現在でも残る動物性香料はムスク、竜涎香、シベット、カストリウムの4種類のみである。 だが、この中でも麝香鹿の香嚢から取れるムスクは、全世界で絶大な人気を誇っていた。 古代インドにも記述が見られ、イスラム圏でも珍重されている。 だが、実はこのムスクは人間の脇の下から分泌されるアンドロステノールに似ている。 第2章 エロスの進化論 第3章 フェロモンからエロスへ かつて、人間以前の哺乳類にとっては匂いは、縄張りや個人情報(雌か雄か?、健康かどうか?)を主張する重要な情報であった。 特にメスの排卵情報をオスに伝える重要な役割があったと考えられる。 しかし、人間はあるときからこの情報を秘匿するようになってしまった。 このメリットについては、 時期を隠すことにより、その時期以外でも交尾を促し、結果、沢山できるようになった。そして、不特定多数のオスとの交尾が可能になった ↓ ・メスの気を引くために、オスはメスにプレゼントをする ↓ ・オスを選別にかけ、結果、優秀なオスとつがいその個体とのペア・ボンドが強化された。 ↓ ・オスは自分の子と確信し、ますます子育てに励む これが人間の核家族化を進めた。 また、人間は総じて他の動物に比べ匂いに鈍感である。 これもまたメリットがある、と作者は考える。 人間には昆虫のようなダイレクトにきくフェロモン、つまり媚薬はないとされる。 ここでいう媚薬とは気づいたら相手との性交になだれ込んでいた、というような直接的な行為を促すものを指す。 そのかわりに、性行動(セックス)と、社会学としてのセクシュアリティを分離した。 それを促したのは脳、特に視覚野の発達と嗅覚の相対的低下である。 複雑な過程を経て、視覚刺激を性的興奮に結びつけるようになったのだ。 さらに、さまざまな情報を統合して、自家発情できるようになったオスは他者の考えを読み、社会行動をタイミング良く行うことができるようになった。 媚薬のように直接的なフェロモンはないとされる人間だが、一方で、フェロモンを感知するための器官、ジョビ器官があるとする説もある。 また、前述したアンドロステノールは「プライマーフェロモン」と呼ばれている。これはその気のない相手をその気にさせるのではなく、親密さを感じる相手との関係をより加速させるものである。 第4章 鼻とセックス 第5章 匂いに感じる人々 古くより、鼻と性器は密接に結び付けられていた。 実際に、匂いが感じられなくなると、性欲も落ちるという例もある。 最近は、嗅覚レセプターを作り上げる遺伝子が、非常に良く似たレセプターを精子に発現させている。 <感想> 排卵日や脳の発達など、着想は面白かったけど、ちょっと著者の発想に対する裏付けが乏しいかなーと思う部分も多々あった。
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匂いとは、人類進化の過程で、決して切り離せない大切な一部で在る。 その過程に於いて、匂いや臭いが、今の社会で此れほどまでに好まれもし、嫌われもする所以なのか紐解ける。 読んでいて思ったのは、発酵と腐敗の関係に似ているということ。 友人のレビューで手に取った一冊だが、所謂論文調で...
匂いとは、人類進化の過程で、決して切り離せない大切な一部で在る。 その過程に於いて、匂いや臭いが、今の社会で此れほどまでに好まれもし、嫌われもする所以なのか紐解ける。 読んでいて思ったのは、発酵と腐敗の関係に似ているということ。 友人のレビューで手に取った一冊だが、所謂論文調ではなく、素人にも分かりやすく読んでもらうための筆者の努力が垣間見える。
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調香士による匂いとエロスの話 匂いを感じる鼻とエロスのことや 脇の下の香りとダンスの関連や とてもおもしろい説が展開されています 2012/09/01 再読 2018/02/09
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嗅覚の重要性を示すためというのは分かるんだが、中盤以降同じようなことが言い方を変えて繰り返されるので読むのが辛かった。極端なことを言えば、あとがきのみでも著者の言いたい事は伝わる。 ともあれ、著者の主張には大変興味をひかれた。 図書館にて。
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調香師でもある著者が、 「匂い」のヒトの性への関わりを 生物学や文化史の面から探る試み。 興味深くサクサク読めたけど、 うーん、なんか食い足りない(´・ω・`)。 タイトルの割りにはエロに切り込んでいないせいか(笑)? 抽象的なテーマを扱うなら、それ故にこそ、 具体的な話をわかり...
調香師でもある著者が、 「匂い」のヒトの性への関わりを 生物学や文化史の面から探る試み。 興味深くサクサク読めたけど、 うーん、なんか食い足りない(´・ω・`)。 タイトルの割りにはエロに切り込んでいないせいか(笑)? 抽象的なテーマを扱うなら、それ故にこそ、 具体的な話をわかりやすくたくさん並べてほしかったなぁ。
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性を生で語る調香師の一冊。生命の原初、性の原始に始まる匂いの役割の重要性を強調しているが、その果てに、匂いをエロスの美学にまで高められる可能性を見出す一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
究極の難書といってもいいぐらいの本です。 とにかく専門的、と言うか読者を選んでしまうのです。 こんな新書があるのも珍しいですね。 タイトルからも分かるとおり18歳未満の読書は 薦められないです。 面白いのはフェティッシュのところ。 ゴムのそれはあまりにも有名ですね。 これを読むために読んでも 絶対に損はないですよ。
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