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ら抜き言葉殺人事件 の商品レビュー

2.8

17件のお客様レビュー

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島田荘司氏の作品にし…

島田荘司氏の作品にしてはやや地味だが、読ませる力はある。

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下の上ぐらいの位置の…

下の上ぐらいの位置の作品だろうか。だがトリックはもちろんすごく、読み応えある

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日本語に関する島田氏…

日本語に関する島田氏の思い入れが感じられる。事件は割と簡単に片が付く。

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日本語に関する蘊蓄や…

日本語に関する蘊蓄や話の流れは引き込まれるが、事件としては最悪。

文庫OFF

2022/08/22

吉敷竹史シリーズの長編12作目です。あまりにキャッチーと言いかねるタイトル。「ら抜き言葉」を殺人の動機にするためにはどうすれば良いかを問うユーモアミステリなのかと思って読みましたが、一応社会派のようです。薀蓄と病んだ女性の話が延々続きます。傑作「暗闇坂の人喰いの木」の次の作品であ...

吉敷竹史シリーズの長編12作目です。あまりにキャッチーと言いかねるタイトル。「ら抜き言葉」を殺人の動機にするためにはどうすれば良いかを問うユーモアミステリなのかと思って読みましたが、一応社会派のようです。薀蓄と病んだ女性の話が延々続きます。傑作「暗闇坂の人喰いの木」の次の作品であることを考えると吉敷さんフェイドアウト間近なのですかね。薀蓄を読むと自分の日本語の使い方を鑑み、襟を正さざるを得ません。ただ言葉を短く縮めたがるのは日本人だけの特徴ではありませんけどね。(1991年)

Posted byブクログ

2020/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※2004/9/2のblogより転載  久々に島田荘司先生もの読みました。  占星術以来で読んでますが、吉敷刑事のは初めてかなあ!?  1人の女性が自殺した。同じ頃またも女性の死体が.2人に共通するある作家.ら抜き言葉にまつわる過去.事件の真相は過去に隠されていた.しかし結末は意外な・・・  島田先生と言えば、やはり御手洗潔シリーズが有名ですが、この吉敷刑事も面白そうですね。  この一冊だけではまだ吉敷刑事のキャラが把握できませんが、今後もう少し読んでいきたいと感じました。  このら抜き言葉は、単なる殺人のトリックやらなんやらというよりも、日本人が使っている言葉とか文化とかそういう側面の方が印象に残る作品でした。  普通に使っている言葉に対しても色々と考えなければいけないなあと。

Posted byブクログ

2020/01/29

まずタイトルを見て、「何だこりゃ!?」と面食らった。『幽体離脱殺人事件』と1,2を争う変なタイトルである。 しかし、内容は吉敷シリーズで結構渋く、扱っているテーマも歪んだ学校教育という社会問題を挙げ、手堅く纏まっている。 この頃の島田荘司氏はこの動機付けのエピソードが面白く、謎解...

まずタイトルを見て、「何だこりゃ!?」と面食らった。『幽体離脱殺人事件』と1,2を争う変なタイトルである。 しかし、内容は吉敷シリーズで結構渋く、扱っているテーマも歪んだ学校教育という社会問題を挙げ、手堅く纏まっている。 この頃の島田荘司氏はこの動機付けのエピソードが面白く、謎解き部分が逆に添え物になっているきらいがある。 ただ今回は犯人が「ら抜き言葉」に執着する動機が純文学よりだったのが、惜しい所だ。

Posted byブクログ

2019/07/20

吉敷シリーズは初めて。女はヒステリーになりやすい、女は思い込みが、女は…ととかくテンプレ。 わかりやすいストーリーと、真相に近づく感じ、最後に明かされる犯人と、ミステリとしては良かったんだけど、女性をテンプレにはめて考える思想が微妙に古い。1991年平成の小説なのにと思ったものの...

吉敷シリーズは初めて。女はヒステリーになりやすい、女は思い込みが、女は…ととかくテンプレ。 わかりやすいストーリーと、真相に近づく感じ、最後に明かされる犯人と、ミステリとしては良かったんだけど、女性をテンプレにはめて考える思想が微妙に古い。1991年平成の小説なのにと思ったものの、よく考えたら30年も昔だった。典型的なおっさんの文章、典型的なヒステリックな女性の文章、再現度が高い(実際に会ったことはない)。 ら抜き言葉とか言語学的な考察は特に事件の鍵とは関係ない。

Posted byブクログ

2017/09/17

全体として小粒で、 ミステリーとして見るべきところが 多いと言えない中編作品。 ただ、島田氏がいろんなところで言及してる 警察や教師など権威を持つモノへの厳しい目線、 外国人労働者など弱きもの達への温かな視線が 作品全体にしっかりと根を張っている作品で ある種の社会派モノとして...

全体として小粒で、 ミステリーとして見るべきところが 多いと言えない中編作品。 ただ、島田氏がいろんなところで言及してる 警察や教師など権威を持つモノへの厳しい目線、 外国人労働者など弱きもの達への温かな視線が 作品全体にしっかりと根を張っている作品で ある種の社会派モノとしての面白さはある。 島田氏自身がこういった読者からの手紙を もらったところから着想したのかも。

Posted byブクログ

2020/01/29

こじんまりとした長編の中に日本語問題、教育問題、男女差別問題、外国人就労者問題などの社会派テーマが含まれおり色々と考えさせられます。 「ら抜き言葉」という題材はとても魅力的ですが、笹森恭子をここまで「ら抜き言葉」に執着するものが何なのかという点に少し説得力が足りないような気がしま...

こじんまりとした長編の中に日本語問題、教育問題、男女差別問題、外国人就労者問題などの社会派テーマが含まれおり色々と考えさせられます。 「ら抜き言葉」という題材はとても魅力的ですが、笹森恭子をここまで「ら抜き言葉」に執着するものが何なのかという点に少し説得力が足りないような気がしました。 ラストはそれなりに驚きましたがミステリーとしては小粒かなと思いました。

Posted byブクログ