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緋色の囁き の商品レビュー

3.4

15件のお客様レビュー

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館シリーズとは違った…

館シリーズとは違ったホラー作品で学園モノ。作者の幅の広さをうかがわせる作品。

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館シリーズと違っての…

館シリーズと違っての今度は「囁きシリーズ」で、館シリーズと囁きシリーズどっちが好き?と、聞かれたら、「館シリーズです。」と答えますけど、話がしっかりとしていて面白かったです。

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女子寮で起きる殺人事…

女子寮で起きる殺人事件、魔女とはいったい何なのか。かなり怖いホラーミステリー。

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結構怖い。館シリーズ…

結構怖い。館シリーズが好きな人はあまり好まないかも。でもおもしろい

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恐ろしいタッチの囁き…

恐ろしいタッチの囁きシリーズ第一作。学園ホラーとしても読める。

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名門女学園自体ある意…

名門女学園自体ある意味密室かも。怖いの一言に尽きます。

文庫OFF

2021/06/08

 「囁き三部作」の第1作目で、三部作の中では最長編。  展開にスピード感があり、一気に読めてしまう。本作は、自分の出自の秘密、何かがきっかけとなって不意に人間の心が崩れていく様が描かれている。また、疑心暗鬼に陥った時の、集団による犯人捜し、鬱屈した環境下に置かれ続けた時の人間の行...

 「囁き三部作」の第1作目で、三部作の中では最長編。  展開にスピード感があり、一気に読めてしまう。本作は、自分の出自の秘密、何かがきっかけとなって不意に人間の心が崩れていく様が描かれている。また、疑心暗鬼に陥った時の、集団による犯人捜し、鬱屈した環境下に置かれ続けた時の人間の行動(不満のはけ口)といった現在のコロナ禍にも通じる集団心理が描かれており、それは本作品が出た当時(約35年ほど前)と何ら変わらない。むしろ、ネット環境がより悪い方向に作用しているとも思えてしまう。

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2017/02/09

有数のお嬢様学校である聖真女学園に転入した冴子。彼女が入学した直後から、ルームメイトの恵が死亡すふ。恵は35年前に自殺した魔女と呼ばれた生徒と同じ状況で自殺したのだ。 その後も次々と生徒が殺される。冴子は自分が殺したのではないかと疑い始める。冴子には夢遊病の症状があったのだ。 次...

有数のお嬢様学校である聖真女学園に転入した冴子。彼女が入学した直後から、ルームメイトの恵が死亡すふ。恵は35年前に自殺した魔女と呼ばれた生徒と同じ状況で自殺したのだ。 その後も次々と生徒が殺される。冴子は自分が殺したのではないかと疑い始める。冴子には夢遊病の症状があったのだ。 次第に生徒の間に不穏な空気が充満し、狂気を呼び起こす。

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2016/12/22

館シリーズと双璧を成すのがこの囁きシリーズだが、私の中では館シリーズよりと比してさほど印象に残っていない。片やど真ん中のバリバリの本格ミステリであるのに対し、このシリーズはサイコサスペンス的要素を備えたミステリであることがその最たる要因だろう。綾辻行人という作家は、どんな作品でも...

館シリーズと双璧を成すのがこの囁きシリーズだが、私の中では館シリーズよりと比してさほど印象に残っていない。片やど真ん中のバリバリの本格ミステリであるのに対し、このシリーズはサイコサスペンス的要素を備えたミステリであることがその最たる要因だろう。綾辻行人という作家は、どんな作品でもサプライズが無ければならないという持論があり、サスペンス調のこのシリーズもその主義は貫かれており、最後にあっと驚く真相が隠されている。 しかしどうも私はこの幻想風味の文体と物語が苦手で、耽美な美しさとか妖しい魅力などよりも一向に進まない物語へのじれったさの方が先に立ってしまい、あまり楽しめなかった。私はこの手の作品の良い読者ではないのだろう。 本書は女学園で起こる連続殺人事件を事件に主題にし、転校生である主人公に起こる幼少時代の記憶のフラッシュバックが挿入される。この失われた記憶とこの連続殺人事件が大きく絡んでいるのは無論だが、当時の私としてはこの設定がどうしても解せなかった。 本書を読んだ当時は大学生の頃であり、そのときの私の記憶力はそれから十数年経った今とは比べ物にならないくらいよく、自分の子供の頃のことはよく覚えていたのだ。その自分と主人公でしかも自分より若い高校生が子供の頃の記憶を失くすだろうかという拭えない疑問が作品の世界に没入することを妨げていた。あれから酸いも甘いも経験した今なら、過大なショックによる記憶喪失というのは十分理解でき、作者のこしらえた設定も受け入れることはたやすいが、当時はそんな青二才で、しかも意固地なところがあり、全く同調できなかった。 しかし、とはいえ、女学園という舞台と人物設定が百合族物と思わせ、それに加えて学園内でひそかに行われる魔女狩りという内容も、耽美な少女ホラー漫画を思わせ(実際作者は敢えてその世界を狙ったと思うが)、当時の私が親しんでいた世界とは真逆の内容で、生理的嫌悪をも抱いたものだ。 しかしそれでもめげず私はその次の『暗闇の囁き』を読むのだが・・・。

Posted byブクログ

2015/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに推理小説を読みました。 作者が男性の割りに背景や設定などの細かな所まで拘りがあり、独特な世界観というか耽美感のような物があり、そのぎこちなさで最初スムーズに入り込むことが出来ませんでした。 内容は面白いのですが、開いてすぐの平面図で3号棟だけが詳細に記されており、その中でも「管理人室」と「特別室」が特に浮いていて、それらが事件に密接に関係していることがヨメて、管理人の動向が最初から気になってしまったこと。 それと、行間にある(括弧内の)登場人物の心の中の声が多すぎて、読む際に度々ひっかかり、スピード感やテンポを失ってしまうのが残念でした。 ラストは一応含みを持たせてありますが、今までのこだわりはどうなってしまったのだろう?というあっけなさも同時に感じてしまいました。 括弧内の登場人物の心の声などは回想シーンなどにして、映画とかアニメにしたら面白い作品かも。 囁きシリーズ3部作の第1作ということで、他の2つも読んでみたい気もしますが、「Another」のほうに惹かれています。

Posted byブクログ