1こでも100このりんご の商品レビュー
たった1個のリンゴがお店に並んでいましたが、通りかかる人それぞれがそのりんごを見て違った感想をもち、その感想をもとに、りんごがその人が誰だかを当てる…というストーリー。 個体(事実)は一つであっても、人によって様々な捉え方があるんだよ、と教えられた1冊。 子どもと一緒に、コメント...
たった1個のリンゴがお店に並んでいましたが、通りかかる人それぞれがそのりんごを見て違った感想をもち、その感想をもとに、りんごがその人が誰だかを当てる…というストーリー。 個体(事実)は一つであっても、人によって様々な捉え方があるんだよ、と教えられた1冊。 子どもと一緒に、コメントをもとに、それが誰なのかを想像しながら読むのも楽しいな、と思いました。 2016/10/12
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果物屋さんの店先に飾られた1個のりんご。 通りかかる人々が、それぞれにりんごへの思いを語る。 ある人は「懐かしいなあ」、またある人は「良い色だ」、またある人は無言でぽろぽろ涙を流す、という風に。 りんごは1個だけど、100人いれば100通りの見方がある。「1個でも100個」という逆説的な言葉に、(年齢的には)大人の私も思わずはっとさせられました。 例え同じものを見ても、人によって着眼点や考え方・感じ方は全然違う、というのは、集団の中で生きていく上でものすごく大切な事ですよね。それなのに、ちょっと気を抜くとすぐに忘れてしまいがちなのが尚更怖い。 「こう考えるべきだ」「こう思わない奴はおかしい」そんな思考に囚われて息苦しくなっている時は、このりんごを思い出してクールダウンしなきゃなあ。 最後のページで誇らしげに輝くりんごを見て、清岡卓行氏の評論「ミロのヴィーナス」を思い出してしまいました。
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第一回 ブックバイキング 5分 選書したのは全員女子でした。 職業を一部クイズ形式にして読みました。 同じりんご1こでも、人それぞれ何とおりも見方があるよ!というお話でした。堅くなった大人の頭にもお薦めします!
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図書館で借りました。 絵本。リンゴの独白。個性重視というか、千差万別? リンゴ視点。 八百屋さんの店先に出されたリンゴ。 それを見た通りすがりの人たちは一言ずつ、リンゴに関するコメントをして、リンゴはそれから相手の職業を推測していく。 リンゴは一つだけれど、百人の人が...
図書館で借りました。 絵本。リンゴの独白。個性重視というか、千差万別? リンゴ視点。 八百屋さんの店先に出されたリンゴ。 それを見た通りすがりの人たちは一言ずつ、リンゴに関するコメントをして、リンゴはそれから相手の職業を推測していく。 リンゴは一つだけれど、百人の人がリンゴを見ればいれば、百のリンゴになる、というお話。 水墨画のように白黒の絵に、リンゴだけが赤く彩色されている。これは上手いやり方だなあと思う。 最後にリンゴが女の子にたべられてしまうときだけ、全体に彩色。 たべられる瞬間も痛々しさはない。 可愛らしい話。絵も木訥で淡く、無夜の好み。
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まちの中のくだものやさんにりんごがひとつ並んでいます。その前をいろいろな人が通り、りんごを目にとめ感想を言うのですが…みんな感じ方はいろいろ。 農家の人たちはいい畑で育ったりんごだろうと感心するし、画家はすてきな色、描くのに難しい色だと悩むし、学校の先生は3個買うとおつりは・・・...
まちの中のくだものやさんにりんごがひとつ並んでいます。その前をいろいろな人が通り、りんごを目にとめ感想を言うのですが…みんな感じ方はいろいろ。 農家の人たちはいい畑で育ったりんごだろうと感心するし、画家はすてきな色、描くのに難しい色だと悩むし、学校の先生は3個買うとおつりは・・・といった具合。中には職業不詳の気になる人も…。 それぞれのセリフから、誰がいっているのかを当てるもの楽しいし、黒白で描かれた絵に赤いりんごが映えて絵も面白いです。 みるひとが100人いれば1個のりんごも100通り。 あなたはこのりんごにどんな感想を持ちますか?
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