くますけと一緒に の商品レビュー
引き取ってあげる・世界観を保ってあげるという好意、気づかいに対する反応が、表面的な感謝から戸惑いを経て明確な好きへと変わる過程にある、独特な感性を持つ10歳の少女の独特でみずみずしい驚きが、スッと頭に入ってくるユニークな文体で描かれていて面白かった
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お母さんとお父さんが、クマスケに殺されるほど悪いことをしたとは思えない。クマスケが保身のために殺したならホラー、女の子がそう思い込んでるだけなら悲劇。
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'93.8読了。 家にいるぬいぐるみの視線が気になる。当時の読書メモを見ると、この頃は素子姫とか呼んでいたらしい。ふぁんろーどの影響か。
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十数年前ぶりに再読終えて私、こう思った。 独特な、文面の、書き方。 ちょっとくどいかも。 でも……きらいじゃ、ない……かも。 パパママの心理描写がないので、結婚して子供ができてから読むとパパママの扱いに口を挟みたくなるとこもあるけど、悪役に徹しているからすんなり物語として成り立...
十数年前ぶりに再読終えて私、こう思った。 独特な、文面の、書き方。 ちょっとくどいかも。 でも……きらいじゃ、ない……かも。 パパママの心理描写がないので、結婚して子供ができてから読むとパパママの扱いに口を挟みたくなるとこもあるけど、悪役に徹しているからすんなり物語として成り立っているのだと理解しておく。
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最後まで読んでもそんなにホラーとは思えなかった。嫌いだった両親の死。新しい家族の絆を深めていく物語。そこにぬいぐるみの存在が大きく関わってくるのだが。怖いと思う人ももちろんいると思う。
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小学校4年生の成美は、いつもくますけという名前のぬいぐるみを肌身離さず、周りからは変わった、扱いにくい子どもだと思われている。また、くますけと会話をする成美を両親も好ましく思っていなかった。そんな成美をいじめていた葉子ちゃんは交通事故に遭い大けがをし、さらに両親も事故で死亡した...
小学校4年生の成美は、いつもくますけという名前のぬいぐるみを肌身離さず、周りからは変わった、扱いにくい子どもだと思われている。また、くますけと会話をする成美を両親も好ましく思っていなかった。そんな成美をいじめていた葉子ちゃんは交通事故に遭い大けがをし、さらに両親も事故で死亡した。親戚からも変わった子だと思われていた成美を、母親の親友だという裕子さんが引き取りたいと申し出て、成美の新しい暮らしが始まるが……。 ぬいぐるみ好きにはたまらない、いや、主人公の成美に共感しすぎて辛い(笑)作品です。サイコホラーというか、精神的な面でかなり揺さぶられる感じです。 成美とくますけとのまさに一心同体というか、いや、くますけは立派な成美の保護者で成美に意見できる唯一の存在というか、なんというか。ぬいぐるみさんにも人格(いやぬい格)があると信じている新井素子さんだからこその小説だなぁと思います。 実は、新潮文庫版が出てすぐに購入して読んだので、今回は再読ですが、親になってから読むと、また親目線でムムムッ(笑)と思ってしまったのです。
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(2000.02.20読了)(拝借) (「BOOK」データベースより) 小学4年生になっても、ぬいぐるみの「くますけ」と片時も離れられない成美は、交通事故で突然両親を亡くして、ママの親友の裕子さんに引き取られた。裕子さんはとても優しい人だけれど、成美には誰にも言えない秘密があるか...
(2000.02.20読了)(拝借) (「BOOK」データベースより) 小学4年生になっても、ぬいぐるみの「くますけ」と片時も離れられない成美は、交通事故で突然両親を亡くして、ママの親友の裕子さんに引き取られた。裕子さんはとても優しい人だけれど、成美には誰にも言えない秘密があるから、くますけ以外は信じることができない…。正常と異常、現実と非現実の境界にある閉ざされた少女の心の内面をモダン・ホラーの手法で描く異色の長編。 ☆新井素子さんの本(既読) 「星へ行く船」新井素子著、コバルト文庫、1981.03.15 「通りすがりのレイディ」新井素子著、コバルト文庫、1982.01.15 「扉を開けて」新井素子著、CBSソニー出版、1982.03.05 「ラビリンス」新井素子著、徳間文庫、1987.12.15 「ディアナ・ディア・ディアス」新井素子著、徳間文庫、1993.06.15 「チグリスとユーフラテス」新井素子著、集英社、1999.02.10
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小学生の頃、 父が海外へ出張に行ったお土産に トラのぬいぐるみを買ってきてくれた。 その"こどもちゃ○んじのし○じろう"もどきの ぬいぐるみを私はたいそう気に入って 綿が潰れてクッタクタになっても いつまでも手放せずにいたのでした。 あまりの小汚さを見かね...
小学生の頃、 父が海外へ出張に行ったお土産に トラのぬいぐるみを買ってきてくれた。 その"こどもちゃ○んじのし○じろう"もどきの ぬいぐるみを私はたいそう気に入って 綿が潰れてクッタクタになっても いつまでも手放せずにいたのでした。 あまりの小汚さを見かねた両親から 「新しいの買ってあげるから捨てなさい」 と言われても頑として首を縦には振らなかったのに いつのまにか私のそばからいなくなって どうして失ったのかを思い出すことができません。 たぶんぬいぐるみは大切にされていると命を宿して 持ち主がそのぬいぐるみを必要としなくなったとき 楽しかった思い出だけを持ち主の記憶に残して 死期を悟った猫みたいに姿を消してしまうのでしょう。 なんてファンタジーなことを考えてみたりはしませんが、 綺麗な思い出だけを残していってくれたのは確か。 そんなわけで作品の感想ですが、 小学四年生の成美は難しい言葉を知りすぎて末恐ろしい。 (人をの呪わば、穴二つ、大店の前主人など) ある意味そこが一番のホラーだった。 (成美……恐ろしい子!) 名前のあとすぐに句読点が入る独特の文章は、 読みにくい訳ではないけど少々気になる。
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新井素子読み返しブーム中。 昔読んだ時はあまり思わなかったけれど、なんか成美ちゃんのママが気の毒だった。落ち度は確かにあったんだろうけれども。だからって…
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この話で、成美が想像していると思っていたくますけというぬいぐるみが、最終的に本当に生きて行動しているもののように描かれている。そこは恐怖感を感じさせられる部分だが、なぜかあっさり読み進めてしまってそんな恐怖は感じなかった。どちらかというと、成美自身が夢の中で、両親の悪霊?に恐怖...
この話で、成美が想像していると思っていたくますけというぬいぐるみが、最終的に本当に生きて行動しているもののように描かれている。そこは恐怖感を感じさせられる部分だが、なぜかあっさり読み進めてしまってそんな恐怖は感じなかった。どちらかというと、成美自身が夢の中で、両親の悪霊?に恐怖を感じていたシーンの方が怖かった。僕は、夢の中と限定されていた方が無限に恐怖がわき上がって恐怖が増すと思う。現実といわれれば、小説であっても恐怖は有限のものに感じる。 新井素子の作品は初めて読むが、なんだか違和感のある文章の書き方だと感じた。読みにくいとは思わなかったけど。
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