武装島田倉庫 の商品レビュー
この小説は、武装組織…
この小説は、武装組織『北政府』と、それに対決姿勢を示している倉庫業者『島田倉庫』に勤務していたり、取引をしている人たちを描いたものです。鹿S、あの結末は『椎名誠さんらしい」としかいい様が無い終わり方でした。面白いです。
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名作。混沌とした世界…
名作。混沌とした世界での「生活」に焦点が絞られているのか、その世界を動かす重大な事件もあまり起こさず、「日常生活の中の変わった事件」程度のレベルで色々な事象を書ききっている気がする。どう言えばいいのかは分からないが面白かった。長さも丁度いいし
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うーん、よくわからん…
うーん、よくわからんというのが正直な感想。まあ、結構楽しめるんだけど、なんだかわけがわからんなあ・・・
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椎名作品でSF三部作…
椎名作品でSF三部作の一つ。組織略奪団や「北政府」と呼ばれる謎の勢力と闘いながらも果敢に生きる男たちの話。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
椎名誠の作品は初めて触れる。ゆえに、本作品の読み味が氏の作風なのかどうかは知らない。 読み手の物差しで図るならば和風マッドマックス、あるいは『ZとうちゃんTHE No.1』や『砂ぼうず』を包括する関東大砂漠モノを思い出させる。あっけらかんとしているところも含めて。 TLにて「宮崎駿は兵器の中でも乗り物に対する情熱はパないのに、銃器についてはそうでもない」というような語りが流れてきて辿り着いたブログ記事(https://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/44452a116ddd3f11f59b51022f75ffd5)の中で本作品が紹介されていた。 偶然であったが、まことによい出会いだったといえる。『アド・バード』『水域』もいずれ読む。
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2022/08/24読了 買ってから22年も放置されていたが、やっと読了。超常生物が跋扈し、怪しい「北政府」が権力を握ってそれに抵抗しながら生きる人々、というシーナワールド炸裂のSF小説である。 アドバード、水域等と何となく共通する世界観もあるが、別の話で、油の雨の降る(...
2022/08/24読了 買ってから22年も放置されていたが、やっと読了。超常生物が跋扈し、怪しい「北政府」が権力を握ってそれに抵抗しながら生きる人々、というシーナワールド炸裂のSF小説である。 アドバード、水域等と何となく共通する世界観もあるが、別の話で、油の雨の降る(おそらく北政府からそう離れては居ない)土地、島田倉庫とその周辺が舞台。よく見ると短編集である。灰汁とかアームとか、いつもシーナさんの小説に登場するおなじみのキャラも登場。 夜盗団から物資を守るために武装した倉庫、という設定であり、その戦闘シーンは見事である。最終的に、大雨・洪水になってしまい、島田倉庫の柱そのものを爆破して地面からはがし、船のようにしてそれに乗って移動する、という度肝を抜かれる展開である。 後から気づいたが、油の雨が降るこのような世界観は、その後の「銀天公社の偽月」にも承継されているようだ。バラバラに読んでいるが、また暫くたって忘れた頃、アドバード、水域、武装島田倉庫、銀天公社と、一度に最初から読んでみたい。
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荒廃と争乱の世界。 ハリウッド映画のように機械的な恐怖の未来ではなく、 もっと「生き物」的な「泥沼」的な泥濘状態。 かすかにつながっている個々の物語り群が、 そこで生きていく人間そのものの運命の危うさそのものみたいで、生命の進化を追うような面白さを覚える。 1回読ん...
荒廃と争乱の世界。 ハリウッド映画のように機械的な恐怖の未来ではなく、 もっと「生き物」的な「泥沼」的な泥濘状態。 かすかにつながっている個々の物語り群が、 そこで生きていく人間そのものの運命の危うさそのものみたいで、生命の進化を追うような面白さを覚える。 1回読んだら、物語の登場人物のつながりを、 時系列の系統図にして整理すると、 もっと面白い!
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2018.4.26 23 世界観に浸れた。 SFだけど、リアルさもあり、懐かしさもある不思議な作品。
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椎名誠のSF小説。短編調になっており、比較的読みやすい。椎名誠独特の地名や乗り物、生物が出てくるが、なぜか懐かしく、薄ぼんやり情景が浮かんでくる。
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大変面白かった。奇妙だけど我々の日常感覚の延長で捉えられる平易な叙述の範囲内で描かれているように見えて、やっぱりぶっ飛んで奇妙な最終戦争後の世界。最終戦争の後も人が生きていき、くだらない争いを続けたり、日々の飯に汲々としたり、フクシュウに命を懸けたりする。 「アド・バード」を読ん...
大変面白かった。奇妙だけど我々の日常感覚の延長で捉えられる平易な叙述の範囲内で描かれているように見えて、やっぱりぶっ飛んで奇妙な最終戦争後の世界。最終戦争の後も人が生きていき、くだらない争いを続けたり、日々の飯に汲々としたり、フクシュウに命を懸けたりする。 「アド・バード」を読んだのは高校生のときだったろうか。アウトドアのエッセイや「岳物語」を読んでいると、同じ人がこんなふうにもう一つの世界を構築する力を持っているとはなかなか思えない。作家椎名誠、すごい。SF三部作といわれるもう一つ「水域」も読んでみたい。島田倉庫の余韻でしばらくおなかいっぱいなので、また思い出した頃に。
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