ダリの繭 の商品レビュー

有栖川有栖【著】

2009/12/27

作家アリスシリーズ。
ダリをモチーフにしたところと良い、全体的なトーンと良い、耽美主義的(？)な傾向がある。
トリックとしては、意外性を狙っているものの、有りがちの域を出ないように感じる。

2009/10/17

十年くらい前、愛読者の友人に借りてシリーズ一作目（だったと思う）を読んだことがある。
その縁を思い出して読んでみようと思ったのだが、読み始めから何となく素人くさい文章に感じられて気になり、とりあえず中断。
一冊きりで読み続けなかったことから見ても、自分に合っていないのだろうと思う。
「宝石箱をひっくり返したような夜景」という表現にも時代を感じた。
多分今の有栖川先生は、この表現を使ってはいまい。

2009/10/07

長編なので…推理小説苦手なわたしは読むのがちょっとしんどいのですが(苦笑)
乱鴉の島(だった、気が、する…！)か何かで出てきたような気がするんですが、ミステリを書く人間が頭がいいんじゃなくて事件が起こったところから考えているから難しく見えるんだ、とかなんとか、そういった内容の言葉があったと思う…んです…けど、それを思い出しました。まさしく、という感じ。
わけがわからなすぎる事件だけれども、事件が起こった方から順を追うとそうなって仕方ないというものを、逆から読んでいった、みたいな。
そういった意味での面白さが強かったなと思いました。

2009/10/07

どうもこの人の話の犯人は、作中で表現されてる人物像とズレた行動をするので違和感があります…。
でもまあ「意外な犯人」重視の作家さんではないので、好みですよね。
髭のくだりは自分もっと気付くべきだったと思いました。

火村の犯罪観とアリスの過去（アリスの『繭』）のところは面白かったです。

2010/05/04

有栖川有栖＆火村英夫シリーズ　第二弾。

シュール･リアリズムの巨匠サルバドール･ダリを心酔する
宝石店社長が、神戸の別邸で殺された｡
フロートカプセルの中で見つかった彼の遺体には
トレードマークであったダリ髭がなかった！！？

この小説を読んで、ダリ展を見に行きました(笑)
それくらい、ダリとフロートカプセルが気になるお話しです｡

2009/10/07

作家アリスシリーズ第２弾。
心斎橋のフランス料理店で火村の３３回目の誕生日と
アリスの最新作を祝して乾杯する仲良しコンビ。
そこにサルバドール・ダリの心酔者として有名な
ダリ髭の宝石チェーン社長が女性と食事に来ていた。

最近、警察からお声が掛からないとボヤく？火村に
１週間もかからない内にお呼びが掛かった事件は
ダリ氏を巡る不可解な殺人事件だった。
しかも事件関係者にはアリスの昔の同僚が含まれていた。

火村が現場検証に立ち会った感想は
「ちぐはぐ」であった。
証拠隠滅や小細工した痕跡はあるのに
それが意味不明なのである。

関係者に事情を聞いて考えられる殺害理由は
遺産相続（異母兄弟がいた）絡みなのか？
秘書の女性の取り合いによるものか？
ワンマン社長に対する怨恨か？

推理は苦手なのに、かなり振り回されました。

お前が怪しい！アリバイが無いではないか！

何でそんな物をお前が持っている？
犯人はお前なのか？

証拠が出たぞ！
ってことは、犯人はお前か？

諮問が出たぞ！
何？お前だったのか？

目撃証言が出たぞ！
(￣O￣;) ｳｫｯ　お前なのか？？

ってな具合で、容疑者が次々と出てくるもんだから
犯人探しの方は二転三転する。
探偵・火村とワトソン・アリスも散々振り回される。
でもキャラ設定がしっかりしてるから、わかり易い。

サルバドール・ダリやダリ夫人の話から
宝石の話から、それぞれの繭についてなど
推理の合間の話も実に興味深い。

よく作りこまれてるなぁ〜って思いました。
火村とアリスの会話のやりとりも楽しい。
火村の意外な一面や、アリスの過去の傷もわかったし
後は、アリスでも聞けない火村の過去が気になる。

それにしても忙しい話だったわ。楽しめたけど

2009/10/07

推理小説久しぶり。
これは面白かったですー。

講談社で出てるやつは最初の二冊しか読んでないんだけど、途中ぶっ飛ばしてコレ。あんま好きになれなくて。でもこれ読んだら、「あ、やっぱ面白いかも」とか思ったので、間のもおいおい読もうと思います。
つーか「作家アリス」シリーズと「学生アリス」シリーズに分かれてるとか今日初めて知った・・・！はー、また読みたい本増えたわー。

しかし、火村とアリスってこんなにイチャイチャしてたっけか・・・？

2009/11/19

◆あらすじ◆
幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人−サルバドール・ダリ。
宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。
現在の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。
そして他にも多くの不可解な点が……!?
事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なメッセージに挑む！
ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

2009/10/04

消去法で犯人がわかってしまうのが残念。
有栖川さんの推理小説ははじめて読んだけれど、
設定や人物は豊かなのに、なんだかかみ合ってない。

物足りなさを感じた。

自分にとっての繭とは何だろう？

2009/10/10

火村シリーズの長編です。

おもしろいながらも疑問が残るので、星３つ。

http://yaplog.jp/dokusho-kannso/archive/5にて感想あります。
リニューアルに伴ってタグが使えなくなったみたいなのでコピペか、プロフィールのＵＲＬからお願いします。