ダリの繭 の商品レビュー
有栖川有栖の本はこれで四冊目。 火村シリーズしか読んでないけど。 やっぱり主人公2人に味があっていい。他の登場人物がかすむ。シリーズ物はこれだからいいよね。この2人が主人公の本がまだ何冊も読めるという幸せ。 はっと驚くトリックといった類のものはない(多分)けど、登場人物の掛け...
有栖川有栖の本はこれで四冊目。 火村シリーズしか読んでないけど。 やっぱり主人公2人に味があっていい。他の登場人物がかすむ。シリーズ物はこれだからいいよね。この2人が主人公の本がまだ何冊も読めるという幸せ。 はっと驚くトリックといった類のものはない(多分)けど、登場人物の掛け合いが楽しく、すいすい読んでしまう。 本格推理を豪語している作者には失礼なのかな笑 火村シリーズはライトという噂なので、今後は他のシリーズも読んでいこう。
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火村と有栖の絡みが面白く、事件解決までの流れも非常に好きなんですが、やはり真相の平凡さに拍子ぬけした感は否めない。 作者の手法というか狙いは理解してるつもりですが… 楽しく読んでただけに余計に、というのはあります。 ただ最後の終わり方は好きですよ。
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温泉旅館で再読。この作者の、別の短編集「暗い宿」を再読したばかりだったので、旅先で本が読みたくて持参した。 作家アリスの小説を書き始めた思い出は、初めて読んだ中学生だか高校生だかのころには、あまり共感できなかったけれど、この年になってわかるようになってきた。 というか、若い頃、思...
温泉旅館で再読。この作者の、別の短編集「暗い宿」を再読したばかりだったので、旅先で本が読みたくて持参した。 作家アリスの小説を書き始めた思い出は、初めて読んだ中学生だか高校生だかのころには、あまり共感できなかったけれど、この年になってわかるようになってきた。 というか、若い頃、思春期の女の子特有の、ある種の残酷さそのものなのかも。 小説家っていうのは、本当にいろんな立場のいろんな人のいろんなものの見方を「理解」することができるんだろうなぁ。 作中の火村とアリスの「理解できる」という共通の口癖には共感した。 私もそうありたい。目指しているけど、たどり着けているかな? 20191007 再読 「理解できる」口癖、今も私の人付き合いの指針になってる。モットー。 「理解できる」というよりは、「理解したい」と思って過ごしている。理想とする大人になるために。 こうやって、肥やしになって読んだ人に定着していく。心の栄養だなってしみじみ思う。
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作家シリーズ。 人はみんな柔らかな繭の中にいたいのかも知れない。 有栖川先生の書く人間は、自分のすぐ近くにいてもおかしくない、とても身近な人柄ばかりで。その分じんわりと染み込んでくるやるせなさや切なさがあるなと思います。 仲良しな作家シリーズの二人ですが、ここでは殊更仲良しなとこ...
作家シリーズ。 人はみんな柔らかな繭の中にいたいのかも知れない。 有栖川先生の書く人間は、自分のすぐ近くにいてもおかしくない、とても身近な人柄ばかりで。その分じんわりと染み込んでくるやるせなさや切なさがあるなと思います。 仲良しな作家シリーズの二人ですが、ここでは殊更仲良しなところが見られます。
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火村誕をきっかけに再読。そうだこんな話だった。新婚ごっことかばっか覚えてるんじゃないよ…wアリスの過去もここだったか。ディティールで覚えてることが多かったけど、トータルでこれ好きだったんだよね。そして普通にフロートカプセルつかってみたい…。
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読む本がないときに 放置してたこの本を読んでみたら 意外と面白かったb これ結構 火村シリーズ中でも評価されてる本なのかな? ---------------------------------------------------------------------- 火村シリー...
読む本がないときに 放置してたこの本を読んでみたら 意外と面白かったb これ結構 火村シリーズ中でも評価されてる本なのかな? ---------------------------------------------------------------------- 火村シリーズ 購入していたことすら忘れて・・ 読んでません (^^; 今度読もう しかし火村シリーズって 色々な出版社から出てるんですね
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数年前?に読破。 ダリのファンであり、有栖川作品のファンでもあるので、この作品はわたしにとって思い出深いです。
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作家アリスシリーズの長編。突飛なトリックや大どんでん返しは無いものの、作中に散りばめられた手がかりを組み合わせることで、真相に迫れるのが有栖川作品の醍醐味。 とはいえ、舞台設定と小道具が当初は魅力的だったのに対して、真相はあくまでも普通だった。 火村先生とアリスの掛け合いが、この...
作家アリスシリーズの長編。突飛なトリックや大どんでん返しは無いものの、作中に散りばめられた手がかりを組み合わせることで、真相に迫れるのが有栖川作品の醍醐味。 とはいえ、舞台設定と小道具が当初は魅力的だったのに対して、真相はあくまでも普通だった。 火村先生とアリスの掛け合いが、このシリーズの魅力。確かにエラリークイーンに似た作風を感じる内容だった。
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ダリを好きな社長の突然の死。 ストレス発散に使っていたという謎の繭のような装置。 ダリとの絡みで展開され、予想外の流れがありながら、最後はきれいに終わる感じのミステリー。
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結果だけを見ればとても単純なことなのに、そこに辿り着くまで様々な人が自分の都合だけしか考えないで関与したことによって紆余曲折。これはさすがの火村先生でも悩むわ。人一人の思考回路を読もうとするだけでも大変なのに、それが途中から別な人の思考回路に変わっているのだから。 前回に引き続...
結果だけを見ればとても単純なことなのに、そこに辿り着くまで様々な人が自分の都合だけしか考えないで関与したことによって紆余曲折。これはさすがの火村先生でも悩むわ。人一人の思考回路を読もうとするだけでも大変なのに、それが途中から別な人の思考回路に変わっているのだから。 前回に引き続き、今回もアリスと火村の会話が素敵。アリスの家が火村の避難場所になっていて、2人の仲の良さが窺える。新婚ごっこも良いね。2人の雰囲気が好きだ。 ただ、今回のは最後まで被害者の人物像が分からなかった。周りはそんなことを考える人ではないと否定しているのに被害者はその否定を裏切った形になっていたし。 ずっと周りを欺いて生きてきたのだろうか。繭の中だけが彼にとって息を付ける場所だったのだろうか。 謎ですね。少しモヤモヤとした気持ちが残ったかも。
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