少年たちの終わらない夜 の商品レビュー
青春時代を謳歌する人に気付いてほしい話なのに、 10代の人が読んでも、 多分、内容の時代錯誤と文章の受け入れの難しさで、 素通りされちゃうんだろうなぁ。 もったいない。 戻れる事なら、戻りたいよね。
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あの頃キラキラして見えた景色は今はもう霞んでいる、そしてあの頃見えなかった危うさだけが残った。何回読んでも考え込むことになる本。
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これまた切ない。 あの時代。 バブルだったとかの一言では片付けてほしくないけど・・・。 鷺沢さんは当時、高校生で文学界の新人賞を受賞したり、私の中ではひそかにあこがれの人だった。同じ大学に行ったのも、多少影響がある。 今だったら、彼女の出自とかもっと普通に語ることができたんだろ...
これまた切ない。 あの時代。 バブルだったとかの一言では片付けてほしくないけど・・・。 鷺沢さんは当時、高校生で文学界の新人賞を受賞したり、私の中ではひそかにあこがれの人だった。同じ大学に行ったのも、多少影響がある。 今だったら、彼女の出自とかもっと普通に語ることができたんだろうけど、時代がやっぱり違ったんだなと思う。 彼女の本の話は就職活動でも、面接官としたこともある。 自分の思い出の中では大切な本のひとつ。 あの頃があって、今がある。世の中も自分も。
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―今度はさ。 ―なに? ―今度は、アイダが僕の言うこときかなくちゃいけないんだぜ。 ―トンボ返りは無理だわ。 ―そうじゃないよ。 ―じゃあ何? ―道路の真ん中で、キスしよう。 「ふりじゃなく、楽しかった?」 (誰かアイダを探して/ユーロビートじゃ踊れない/ティーン...
―今度はさ。 ―なに? ―今度は、アイダが僕の言うこときかなくちゃいけないんだぜ。 ―トンボ返りは無理だわ。 ―そうじゃないよ。 ―じゃあ何? ―道路の真ん中で、キスしよう。 「ふりじゃなく、楽しかった?」 (誰かアイダを探して/ユーロビートじゃ踊れない/ティーンエイジ・サマー併録)
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なつかしい。。。 エッセイやTVからは、非常に繊細で不安定な印象を受けていたので、亡くなってしまったときは驚きとやっぱりという気持ちが交錯した。 小説に良くある若い人の会話は、無理やり乱雑さや幼さを目立たせてあったり、若い人はこうしゃべるんだろうという感じで用いられている言葉遣い...
なつかしい。。。 エッセイやTVからは、非常に繊細で不安定な印象を受けていたので、亡くなってしまったときは驚きとやっぱりという気持ちが交錯した。 小説に良くある若い人の会話は、無理やり乱雑さや幼さを目立たせてあったり、若い人はこうしゃべるんだろうという感じで用いられている言葉遣いが既に終わっているものだったり、いかにも作ってます感があったのに比べると、この人の高校生や大学生の会話はそのまま普段自分が話したり聞いたりするのと全く同じだった。どの話のどのシーンもきらきらしていて、当時ものすごく好きだった。
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-そうだね、アイダ。二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ- 鷺沢萌の小説は「リリカル」で美しい詩を詠んでいるような気分になる。ハタチ前の甘美な不安と焦燥。心のざわめきを鎮めたくて、都心から離れて、誰もいない、夜中の駒沢公園の階段に腰掛けていた。バブル世代、地...
-そうだね、アイダ。二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ- 鷺沢萌の小説は「リリカル」で美しい詩を詠んでいるような気分になる。ハタチ前の甘美な不安と焦燥。心のざわめきを鎮めたくて、都心から離れて、誰もいない、夜中の駒沢公園の階段に腰掛けていた。バブル世代、地上から5センチ浮いたところを"泳いで"いる「スタイリッシュ・キッズ」=60年代後半の東京生まれ(育ち)のキブンそのもの。
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面白いとは思う が 高校生の青春小説なのに 高校生レベルではわからないような メッセージの伝え方 もっと精神レベルが上の人向けなのに 青春小説という名がつくのはいかがなものか
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中篇4作。「少年たちの終わらない夏」「誰かアイダを探して」「ユーロビートじゃ踊れない」「ティーンエイジ・サマー」19の夏(少年たちの〜は高校生の夏)の名残惜しさ。「二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ」(アイダ)「十九のうちに行っちまいたいんだ」(ティーンエイ...
中篇4作。「少年たちの終わらない夏」「誰かアイダを探して」「ユーロビートじゃ踊れない」「ティーンエイジ・サマー」19の夏(少年たちの〜は高校生の夏)の名残惜しさ。「二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ」(アイダ)「十九のうちに行っちまいたいんだ」(ティーンエイジ〜)。私は「ユーロビートじゃ踊れない」の曖昧さが好きでした。しらけた気分で読んだら損。そういう気になって読まなくちゃ。
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なんかこういう、僕らにとっては少し前の年代にあたる若者達の描写って好きなんですよね。 活気があるというか、眩しいというか。 一種のあこがれです。
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5/18 もはや語るほどでもないけど。「誰かアイダを探して」がいやに身に染みた。あと「油膜」と「定規」のくだりがやっぱり。初期の鷺沢萠作品は映画っぽいなーと思う。スタイリッシュであることのすばらしさ。
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