法月綸太郎の冒険 の商品レビュー
かなり秀逸な短編集。…
かなり秀逸な短編集。「死刑囚パズル」「緑のドアは・・・」等も好きだが、食人の謎に挑む「カニバリズム宣言」が個人的に好き。
文庫OFF
中短編集。中でも特に…
中短編集。中でも特に巻頭の「死刑囚パズル」はきれいなロジックと意外な犯人で本格ミステリの教科書のような作品です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
※2006/2/13のblogより転載 「死刑囚パズル」 死刑執行数秒前に死刑囚が殺された。 これから死にゆく者を殺すという矛盾に、法月綸太郎が挑む。 動機は?そして犯人は? 「黒衣の家」 親子の対立が激しい一家で、一番の実力者であり元凶でもある母親が死亡する。 犯人の動機は意外ながらも、純粋な感情に満ちていた。 「カニバリズム小論」 殺した女を口にした男が逮捕された。 法月は、彼の精神状態を、カニバリズムに詳しい友人のもとに相談に訪れる。 はっきりいって、グロくて嫌悪感に溢れる文章ですw 要するにカニバリズム=人食主義なわけですから、、、--; でも内容(作り)は○です。 「切り裂き魔」 図書館の本が、冒頭の数ページだけ切り裂かれるという事件が発生する。 何故冒頭のみが!?果たして犯人の意図するところとは? これは犯人の気持ちよ~くわかります(笑) ありゃ!!ネタバレになる!? 「緑の扉は危険」 本の蒐集家が、首を吊って死んだ。 そして、そこは密室だった。 怪しげな素振りを見せる未亡人。法月はこの密室の謎を解けるのか!? 密室系は、あんまり好きじゃないのですよ。別に理由はないんですけどね。でもこれに関しては納得できますね。密室マニアの方には物足りないでしょうが。 「土曜日の本」 同じ時間に、50円玉20枚を、1000円札に両替しに来る謎の男。 彼の正体を突き止めるべく、法月は尾行を始める。 この中で、一番好きなパターンですね。トリック云々とかではなく、作風というか全体的流れが。 「過ぎしに薔薇は」 いくつもの図書館で、短期間に何冊も何冊も、本を借りる女。 彼女は、借りる前いつも同じ行動を起こす。 しかし、返却日には何事もなく返却される。返却された本には一様に「ROSE iS ROSE IS・・・」と書かれた紙が挟まれていた。 なんとなく「切り裂き魔」と作風が似てますけど、こちらの方がせつない系かな。 初の法月本であります。 新本格派といわれるジャンルを読み始めて、度々耳にした作家先生だったので、読もう読もうと思っていましたが、中々読むことができず、今回ようやく読んでみました。 本作品は短編集で、一番最初の「死刑囚パズル」を数ページ読んだ段階で、なんかとっつき難いなと感じてしまいました。 というのも、本編を補足するための情報というか、説明というか、悪く言えばウンチクが、わたし的には細かくて多すぎるのかなあと感じてしまいました。 「死刑囚パズル」でいえば、拘置所のこととか、死刑執行の裏側とか、監獄法とかになります。 しかし、それはウンチクとかではなく、あくまでもディティールにこだわった故のものだと実感し始め、読み進めていくと、段々と面白くなり、最後には是非とも長編モノを読んでみたいと感じるようになりました。 まあウンチクでもそれはそれで京極夏彦先生で慣れているし(^^;
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ミステリ。短編集。 有名な「死刑囚パズル」「カニバリズム小論」収録。 「死刑囚パズル」は、やはり犯行状況の奇抜さが特徴。クイーンばりの論理的解決はお見事。個人的には、似た設定の鳥飼否宇『死と砂時計』のほうが好み。 「カニバリズム小論」は、常軌を逸した犯行動機が印象的。この手の作風...
ミステリ。短編集。 有名な「死刑囚パズル」「カニバリズム小論」収録。 「死刑囚パズル」は、やはり犯行状況の奇抜さが特徴。クイーンばりの論理的解決はお見事。個人的には、似た設定の鳥飼否宇『死と砂時計』のほうが好み。 「カニバリズム小論」は、常軌を逸した犯行動機が印象的。この手の作風は浦賀和宏作品を連想する。『記号を喰う魔女』が一番近いか。 他、沢田穂波が登場する図書館探偵ものは、少し雰囲気が変わって読みやすい印象。身近な日常の謎「切り裂き魔」がわりと好き。
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再読。出版も20年以上前で、私もずいぶん前に読んだが、それから年月を重ねた為か、本格推理特有の論理遊びに類する部分を受け付け難くなっていると感じた。沢田穂波が出てくる話は、アクセントがあってまだ良かったけど。
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【感想】 個々の作品でネタの面白さや出来映えに差があるが、図書館探偵シリーズはもっと読みたいと思う。 死刑囚パズルが一番すき。
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以前に読んだことがあったが、忘れていた。 読み進めていくにつれ思い出した。 何か、「一の悲劇」などと比べると随分印象がちがうなと。
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なぜ犯人は、死刑執行の当日、首を縄に差し入れた死刑囚を殺さなければならなかったのか。なぜ犯人は図書館の蔵書の冒頭数ページを切り裂くのか、それもミステリーばかり。なぜ男は恋人の肉を食べたのか…。異様な謎につつまれた怪事件に、名探偵・法月綸太郎の明晰かつアクロバティックな推理が冴えわ...
なぜ犯人は、死刑執行の当日、首を縄に差し入れた死刑囚を殺さなければならなかったのか。なぜ犯人は図書館の蔵書の冒頭数ページを切り裂くのか、それもミステリーばかり。なぜ男は恋人の肉を食べたのか…。異様な謎につつまれた怪事件に、名探偵・法月綸太郎の明晰かつアクロバティックな推理が冴えわたる。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50802991.html
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この作家はかなりエラリー・クイーンに傾倒していて、そのせいか自分のペンネームを主人公につけるというナルすれすれのことをしている。しかし本格派の中では割と有名な人だ。この作品はこの作家の代表的シリーズである「法月綸太郎シリーズ」の、あまり長くない作品を編んだものだ。この探偵が主人公...
この作家はかなりエラリー・クイーンに傾倒していて、そのせいか自分のペンネームを主人公につけるというナルすれすれのことをしている。しかし本格派の中では割と有名な人だ。この作品はこの作家の代表的シリーズである「法月綸太郎シリーズ」の、あまり長くない作品を編んだものだ。この探偵が主人公である長編もいくつか発表している
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