美神の館 の商品レビュー
ビアズレーの絵に澁澤…
ビアズレーの絵に澁澤龍彦の文。高貴な本です。
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澁澤龍彦の文とビアズ…
澁澤龍彦の文とビアズレーの絵のコラボレーション。「サロメ」的な世界を楽しむことが出来ます。
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ブックトークの先生に頂いた本。原田マハさんの『サロメ』からビアズリーに興味が出たと言った私に、「私は終活中だから、これはあなたに差し上げます」と言って送ってくださった本。すぐには読まなかった不届きものですが、やっと読みました。 解説はまだなのですが、、、 お話、とか、あらすじと...
ブックトークの先生に頂いた本。原田マハさんの『サロメ』からビアズリーに興味が出たと言った私に、「私は終活中だから、これはあなたに差し上げます」と言って送ってくださった本。すぐには読まなかった不届きものですが、やっと読みました。 解説はまだなのですが、、、 お話、とか、あらすじというものが意味をなさない、まさに小説にしかなれない存在、というようなものでした。 言葉を尽くされて、演じられるそれぞれの見栄というのか、魂の上澄みというのか、その行為だけでは語られない、奥底で黒光りする一片が覗ける一作。 なのかな、、、とおもってます。 正直、わかった!とは思えていないので、また読み返すと思いますし、解説も読みますが、とにかく言葉の流れの妙がすごかったことはよく分かりました。 小難しく、装飾的な文章なのに、面白いくらいすらすらと読めてしまって、待って待って、分からん!と引き留めながら読まなくてはいけなかった、という変わった体験をさせてくれました。 そう言う意味でとても面白かったです。
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澁澤龍彦訳ということで手に取りました。夭折した天才画家・ビアズレーが唯一書いた文学作品。その内容は、同性愛、獣姦、コプロフィリア、オナニズム、エオニズム、フェティシズムありの、ポルノトピア(ポルノとユートピアを組み合わせた造語)。列挙した言葉を見ると何だか酷く爛れた印象があるけれ...
澁澤龍彦訳ということで手に取りました。夭折した天才画家・ビアズレーが唯一書いた文学作品。その内容は、同性愛、獣姦、コプロフィリア、オナニズム、エオニズム、フェティシズムありの、ポルノトピア(ポルノとユートピアを組み合わせた造語)。列挙した言葉を見ると何だか酷く爛れた印象があるけれども、実際読んでみると牧歌的な明るさがあり、同じくこの手の文学で有名なサドの作品とは全く印象が違う。ビアズレーの書いたポルノトピアは美しく咲いた棘のない悦楽の薔薇のようで、とても無邪気だ。惜しむらくは、本書が未完である点だ。けれども澁澤龍彦の解題を読むと、未完であること、終わりのないことが却って時間という制限を逸脱したポルノトピアをポルノトピアたらしめているとして、妙に納得してしまった。巻末にはビアズレーの名作が数点収録。訳注も解題も詳しく書かれていて良かったです。
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残念ながら未完だが、ビアズレー唯一の小説。タンホイザーとウェヌスの物語だが、ワーグナーの『タンホイザー』に置き換えると、全3幕の内せいぜいが第1幕までといったところ。ビアズレーの文体は、細密画をどこまでも拡張していったかのよう。彼の絵はモノクロだが、小説の文章では色鮮やかな色彩の...
残念ながら未完だが、ビアズレー唯一の小説。タンホイザーとウェヌスの物語だが、ワーグナーの『タンホイザー』に置き換えると、全3幕の内せいぜいが第1幕までといったところ。ビアズレーの文体は、細密画をどこまでも拡張していったかのよう。彼の絵はモノクロだが、小説の文章では色鮮やかな色彩の乱舞といった観を呈している。澁澤訳ということもあり、サド(ただしグッと穏やかで繊細な)を思わせなくもない。また、巻末にはビアズレーの画集も併録されており、造本の紙質も高級紙を使用しているなど出版社側の気配りもなされている。
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騎士タンホイザーは、美神の館で饗応とエロスの限りを繰り広げる…。世紀末画家ピアズレーの小説。ピアズレーの挿絵付き。
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2009/12/24八勝堂書店で購入:800円 2009/ 衝動的に値段も見ずに買ってしまった本(笑)。
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画家ビアズレーが唯一残した小説。内容を追うというよりは、やっぱりビアズレーの絵を楽しんでしまう。本文よりも、精密な解題、解説や註のほうが多い。でも、ことビアズレーに関しては、これは有り難い。カヴァーが、初版装本によるのも嬉しい。
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