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武田泰淳 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/08/28

武田百合子「富士日記」の絡みで。「もの喰う女」は昭和23年の作とのことだが、当時の社会復興の匂いを愉しみながら読んだ。二人の女をめぐる物語。つげ義春のような、小島信夫のような。

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2016/09/01
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ひかりごけが読みたくて。 面白かった、とは一言では言えないけれど。 人を食べる、ということについての、 なんていうか、 ぐちゃぐちゃ。ぎりぎり。 映画「野火」(市川昆監督)で観た、あの感じ。あ、でも、裁判のシーンは、少し、幻想的?舞台の脚本だからかな。 裁判中の船長のイメージが、私の知人のイメージで、生で観てみたいと思った。 もの喰う女も好き。この話も朗読とかしても面白そう。

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2012/02/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

なんとか読みきったぜ・・・。 「ひかりごけ」は面白かった、というか考えさせられる作品です。もしも極限状態に陥ったら・・・、と考えるとぞっとしますね。

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2011/09/04

中国文学者でもあった武田泰淳の作品の中から、「もの喰う女」「ひかりごけ」「秋風秋雨人を愁殺す」等を収める。 武田泰淳はアンソロジーに収録されていた「ひかりごけ」を読んでからひたすらその印象が強く、といういうよりその読書の衝撃が強すぎて、『作家』としては一体どういう人なのかさっぱ...

中国文学者でもあった武田泰淳の作品の中から、「もの喰う女」「ひかりごけ」「秋風秋雨人を愁殺す」等を収める。 武田泰淳はアンソロジーに収録されていた「ひかりごけ」を読んでからひたすらその印象が強く、といういうよりその読書の衝撃が強すぎて、『作家』としては一体どういう人なのかさっぱりわからないでいた。 泰淳が新聞に連載していたという『十三妹』も以前読んでみたのだけど、割とさっぱりと娯楽に徹した大衆モノだったせいもあって、「あの『ひかりごけ』を書いた人が・・・?」とますます混乱してしまった。 そこで見つけたのが本書。コンパクトなちくまの全集だから、武田泰淳という『作家』を知るチャンスかも、と思い手に取る。 で、読み終えた感想としては・・・やはり泰淳は、「ひかりごけ」の作家だった、というのが私の印象となった。 生きていくことの泥臭さ、そしてどうしようもないほどのつたなさ。ただ生きていく、それだけのことが、どうしてこんなにも遠く長い道のりなのか・・・そして、どうしてこんなに長い道のりを、一歩一歩、踏みしめて生きていかなくてはいけないのか・・・。 それは生への絶望だとか憎しみだとかでは、決してない。ただ、それだけのこと。それが、今目の前にあって、そしてこれからも続いていくこと。 けれどそれ自体が、時にあまりにも残酷で、あまりにも無惨で、あまりにも哀切に満ちているのである。 その自覚こそが、武田泰淳の泥臭さであり、また現実に対する反骨なのだと私は思う。 正直この全集の大部分のページを占めている「秋風秋雨人を愁殺す」は作品としては駄作だと思うけれど、この全集を読めてよかったです。

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2010/07/29

えーと、この本が出たのが1992年だそうです。今から、18年ぐらい前ですね。 多分、当時、この巻までは買って、「ちくま日本文学全集」を買わなくなっていたんです。 この当時、この全集の企画は、全50巻。あとで、10巻伸びましたが。あと、8巻だったのに、力尽きたのです。 まあでも、...

えーと、この本が出たのが1992年だそうです。今から、18年ぐらい前ですね。 多分、当時、この巻までは買って、「ちくま日本文学全集」を買わなくなっていたんです。 この当時、この全集の企画は、全50巻。あとで、10巻伸びましたが。あと、8巻だったのに、力尽きたのです。 まあでも、十数年後、 全巻そろえたわけですが。 続かなかったのは、経済的な理由もあったと思うけど、きっとこのあたりから、知らない名前が増えてきたためだと思われます。 で、武田泰淳。この人も、知らない。わたしの文学史のなかには、ない名前だ。だいたい、読み方も、わかりませんでした。たけだたいじゅん?えっ、それで、あっているのか? 「秋風秋雨人を愁殺す」以外は、全部おもしろかった。でも、1番長いこの話が、イマイチ。それって、どうよ。

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2009/10/04

武田百合子の旦那。 『ひかりごけ』を読みたかったけれど、『女族の哲学』もいいです。 『もの喰う女』も、おもしろい。で、この「女」が後の武田百合子なんですなー。 『秋風秋雨人を愁殺す』や『司馬遷伝』は途中リタイヤ。中国文学に造詣が深い作者なのだそうですが、漢字が多すぎ(^_^;)

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