パーフェクト・ブルー の商品レビュー

宮部みゆき【著】

2013/01/10

犬からの目線で物語が進むという発想を初作品に使ってくるのは度胸のある証拠だと思います。序盤ですんなり事件が解決したように見せてから、次の疑問の持ち方へのつなぎが違和感なく上手だと感じました。被害者の殺害方法がショッキングだったわりに、そこはそれほど重要でなかったように物語がすすんだこと（最後に理由があったことは書いているけれど、あまり印象に残らない感がある）、終盤のいざこざが唐突すぎるし、現実離れしすぎている感じも残念でした。ただ、やはり初長編作品ということを考えると、やはり宮部みゆきはすごいと思わせる作品でした。

2013/01/03

読了。
犬目線がなんか擦れた感じでおもしろかった。順当であの人が犯人のままだったらなんかぬるっとしたストーリーだったなあ、もう少しだれにもどうにもできない悲しさともどかしさ欲しいなって思うところだったけど、なかなかの急展開でしたよ。まあでも克彦が死んだ対価はもっと欲しかったところ。

2012/12/26

犬の視点って何！？っていう驚きは特にはなかった。
ただただパーフェクト・ブルーという単語が美しい。
宮部さんの小説に溢れるせつなさがすごく特徴的に現れてる話かなと思います。

2012/12/14

中学の時読んで好きだった本。
探偵犬マサ？が語り手。
最近書店で見ない気がするのは気のせい？
当時はあんまり水溶液に関する化学的知識がなかったからいまいちよくわからなかったけど、今なら題名の意味がよくわかる。

2012/12/13

ドラマがやっているので、久しぶりに読み返しました。
ﾏｻかっこいい！
面白いけど、何度も読み返す感じではない。
ドラマだとどうなるのか気になります。

2012/12/04

この作品、宮部みゆきさんの長編第一作です。
宮部みゆきさんの本も大好きですが31冊目にして長編第一作目を読むとは（汗）
元警察犬のマサが語る殺人事件の顛末は・・・
面白かったです！

2012/11/27

最初は、よくある青春もののミステリーかと思ってて、第一章で「なーんだ。もう解決～？」って思ったんだけど、それがどっこい！
その裏には隠された真実が隠されていて、それも社会性のあるすっごい真実が！
こういうとこ、宮部さんだよね～。
しかも、最後、諸岡氏の口から語られた真実にまたもや驚かせられて、してやられてしまった～。
久しぶりの本格ミステリで、入り込んで読んでしまったわ～。

進也と克彦の兄弟愛。
普通、兄弟のどっちかが有名になると、もう片方がひねくれるというのがパターンなんだけど、これはそんなことがなく、性格は違うけど根本的には一筋通った少年たちでお互いを信頼してた。こういう兄弟愛。いいね～。なんか、それだけでも泣ける。。。

それぞれのキャラもちゃんと設定してあって、どれも好感がもてるのよ。
私としては、もうちょっとマスターを登場させてもらいたかったけど。。。。
なんか読み終わってちょっと興奮しています。

しかし、人体実験とか、動物実験とかって最低。
命のあるものが命のあるものの命を奪うのはとっても悲しいことです。
しかも、それが子供であると特にそう思います。
今の製薬会社にはこんなことがありませんように。。。。

2012/11/17

宮部みゆきの長編第1作。やっと初期の作品を読めました。2つの話が最後につながり、急展開、以外な真犯人、しかも動物目線。人物の掘り下げはその後の作品ほどではないかもしれないが、真似のできない宮部ワールドを発揮している。

2012/11/12

珍しく犯人と動機が途中で分かりました。
宮部さんにしては軽めな長編…と思ったら処女作ですってよ。わーお。

2012/11/01

ドラマから入り、原作が気になったので手に取ってみた。
このパーフェクト・ブルーという作品がどう原作に絡むのか、また違った部分の補完をどう行うのか。そういった部分が気になりながら読破しました。
原作自体はドラマとは違うキャラクターのイメージで、別の作品という感覚で読めたのでよかったかなぁと思います。