かぜのてのひら の商品レビュー
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俵万智「かぜのてのひら」、24歳~28歳の間の470余首、第2歌集、1991.4発行。 ①あの夏に君と笑ったお芝居のチケット栞にして読む詩集 ②駅前の古き本屋に立ち寄れば二人で読みし坂口安吾 ③四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください ④折りたたみ傘をたたんでゆくように汽車をのりかえてふるさとに着く ⑤ふるさとを離れてゆく日もう一度確かめたくて乗る市内バス ⑥定期券を持たぬ暮らしを始めれば持たぬ人また多しと気づく ⑦ざるそばを運ぶおかみの下町のほどよい愛想なさに安らぐ
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私が気に入った短歌 ぎんいろの郵便受けを光らせて待つためにある初夏の一日 四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら わたくしにいかなる隙のありてかく激しき胸に抱かれている
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この人の短歌を理解できたのは大分大人になってから。若い頃は、なんて異色で型破りなんだ、と敬遠していた。 なんでもそうだけど、わかる年齢、瞬間が来るものだよね。わかると言うことは、経験と重ねられると言うこと。 とにかく、泣いたり笑ったり大変だった。 言葉の選び方、並べ方、本当に楽し...
この人の短歌を理解できたのは大分大人になってから。若い頃は、なんて異色で型破りなんだ、と敬遠していた。 なんでもそうだけど、わかる年齢、瞬間が来るものだよね。わかると言うことは、経験と重ねられると言うこと。 とにかく、泣いたり笑ったり大変だった。 言葉の選び方、並べ方、本当に楽しい。 短歌は口に出して読むとなお楽しいよね。
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俵万智さんの歌は、ほとんど恋の歌しか知らなかった。 この本には、両親のことや生徒のこと、恋人のこと、旅行のことなど、多岐にわたったことについて詠んでいる。 新鮮でおもしろかった。
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私が持っている”俵万智”では2冊目。 今ふう??のとっても親しみやすい(私でも何とか理解できる)歌集!
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俵万智さんの第2歌集、久しぶりに歌集を読んだ気分だ。風景が思い浮かぶような、短い言葉だけど、力を持っていてすごいと思う。短いからこそよけいに。こういう才能は限られた人にしかないのではないかと思う。
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センセーションを巻き起こした「俵万智」さんの執筆です。 可愛かった事もあって没頭して読んだ記憶があります。 最初に見つけた物は歌集ですけどね。 タイトルは何だっけ? あっ、そうだ。 「サラダ記念日」ですね。
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この方の影響で短歌を創り始めたって言ってもいい。 よくある日常や恋愛のワンシーンをどうしてあんなに綺麗に三十一文字に収めてしまえるのだろうか。 できれば他の歌集も読んでみたいところ。
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