風果つる街 の商品レビュー
将棋指しを主人公とした小説。将棋指しと言っても、プロ棋士ではない。真剣師と呼ばれる、賭け将棋で食っている将棋指しが主人公だ。 小説に登場する何人かの将棋指しの1人に、大仁田という男がいる。ハタチを過ぎてから将棋と出会い熱中する。何年かの後には、アマチュアでは、向かう所敵なしという...
将棋指しを主人公とした小説。将棋指しと言っても、プロ棋士ではない。真剣師と呼ばれる、賭け将棋で食っている将棋指しが主人公だ。 小説に登場する何人かの将棋指しの1人に、大仁田という男がいる。ハタチを過ぎてから将棋と出会い熱中する。何年かの後には、アマチュアでは、向かう所敵なしという存在となる。プロ棋士とも対局のチャンスをもらい、平手で勝ってしまう。しかし、プロの棋士にはなれない。奨励会に入っていないし、既に年齢制限にも引っかかっている。それでも、諦めきれず、プロとの対局を熱望する。それが、物語の主要な筋に繋がっている。 この小説の発行は、1987年のことである。今では、年齢制限にかかり、奨励会を既に退会した者にも、プロへの編入制度が準備されており、実際に、そのルートでプロになった棋士も存在する。本書のテーマは、プロ棋士になる道がないにも関わらず、それを目指す男の執念というか、怨念というか、狂気というか、そういったものである。 登場する将棋指しの多くは、そういった破滅型の男たちだ。麻雀放浪記の将棋版、といった趣の小説。
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内容(「BOOK」データベースより) 人はその男のことを真剣師と呼ぶ。他に何の定職を持たず、賭け将棋だけで生活をしている者のことである。男の名は、加倉文吉。旅から旅へ―。俗世界のしがらみをすべて断ち切って、ただただ強い相手を求めて、文吉は生きる。裏将棋。それは肉体を使わない、精神...
内容(「BOOK」データベースより) 人はその男のことを真剣師と呼ぶ。他に何の定職を持たず、賭け将棋だけで生活をしている者のことである。男の名は、加倉文吉。旅から旅へ―。俗世界のしがらみをすべて断ち切って、ただただ強い相手を求めて、文吉は生きる。裏将棋。それは肉体を使わない、精神と精神の極限の闘いである。そこでは、眼には見えない血が流される。勝負にすべてを賭ける男の凄絶な生き様を描く傑作長編。
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