心のなかの冷たい何か の商品レビュー
失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、未遂だったものの植物状態になっているという。悲報に接した折も折、当の妙子から不可解きわまる『手記』が届いた。これ...
失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、未遂だったものの植物状態になっているという。悲報に接した折も折、当の妙子から不可解きわまる『手記』が届いた。これは何なのか、彼女の身に何が起こったというのだろう? 真相を求めて、体当たりの探偵行が始まる。 第1部は、読者が頭に描いた想像を覆す本格ミステリ趣向。 第2部は、クールでサバサバした女探偵若竹七海が、風変わりな事件関係者達に翻弄されながら真相を追求するハードボイルドに変調。手記の中身と現実世界の齟齬を読み解くのが難解だった。 著者のデビュー2作目ということで、プロットは荒削り。一方で、主人公若竹七海の強気でウィットに富んだセリフ回しは、クスっとさせられる場面も。「女探偵が好き」な著者の《葉村晶シリーズ》も今度読んでみたいと思う。 本格ミステリ・ベスト100 92位 《若竹七海シリーズ》 1.ぼくのミステリな日常 2.心のなかの冷たい何か
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表紙がなくて残念。あかね文庫より。多分「ぼくらのミステリな日常」に続く2作目。何つーか、若竹七海らしいなーと思う。やけに入り組んでいて、分かりにくい…。長編だと入り組み具合が極まって、やっぱあんま好きになれない。しかし、自分の弟がこんな毒殺魔だと知ったら、やっぱ殺してしまうかもしれない。そもそも、こんな狂った母親、早く殺してしまえばよかったのだ。他人なんか殺さず。そこがどうも納得できないんだよね。妙子にしてもこんなことで自殺なんかするかな。五十嵐涼児は最低。DV男丸出し。俺は妙子が好きだった、傷付けるつもりはなかった、俺のとこに戻ってきてほしかっただけ。1991年という20年も昔にDV男を書いてたのは立派だ。今もこんな男、多そうだけど。
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やっぱり上手いなあ。まんまと騙された。 全てを知ってしまう事と何も知らないでいる事、どちらが良いんだろう? 出てくる人達が哀しい人達ばかりだな。 七海は辛いだろうけど、自分で選んだんだから仕方ないか。どの道を選んでも後悔したんだろうし。 前作でもそうだったけど、七海は巻き込ま...
やっぱり上手いなあ。まんまと騙された。 全てを知ってしまう事と何も知らないでいる事、どちらが良いんだろう? 出てくる人達が哀しい人達ばかりだな。 七海は辛いだろうけど、自分で選んだんだから仕方ないか。どの道を選んでも後悔したんだろうし。 前作でもそうだったけど、七海は巻き込まれやすいというか、打ち明けられやすいんだな。
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心の内にある目を背けたくなるものを、掴んで引きずり出されるような感覚がしました。暗くて重い雰囲気と、人の悪意や毒気といったものが前面に出た作品です。その時の精神状態によっては、泥沼になりそうな気もするけど、自分にとってはいつかもう一度読んでみたいと思わせるものがありました。デビュ...
心の内にある目を背けたくなるものを、掴んで引きずり出されるような感覚がしました。暗くて重い雰囲気と、人の悪意や毒気といったものが前面に出た作品です。その時の精神状態によっては、泥沼になりそうな気もするけど、自分にとってはいつかもう一度読んでみたいと思わせるものがありました。デビュー作のような纏まりは感じられないけど、こちらの方がより作者の原点に近いのではないかと思います。
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女流ハードボイルド。 かっこいいなあ若竹さん。 脇役にも味がある。 読書するバーの美少年とか煙草をねだるカラフル少女とか。 別の作品に出てきたりするんかな。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6343285.html)
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