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ロシア怪談集 の商品レビュー

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怪談というよりも、品…

怪談というよりも、品の良いロシアの短編集です。

文庫OFF

怪談といっても、いわ…

怪談といっても、いわゆる「怖い話」だと思わないほうが良いと思います。むしろ、ロシアならではの、静かな中に強さを感じる上質な短編集として読むのがおすすめです。

文庫OFF

2011/07/03

 「怪談」ということばの響きにびびりつつも、幻想怪奇小説がたくさん読めそうなところに惹かれて手に取ってみました。アマゾンには書影がないけれど、表紙になっている絵もいいんですよ。コンスタンチン・リーモフの「魔術」だそうです。  わたしの気に入りはまずチャヤーノフ「ベネジクトフ」。夜...

 「怪談」ということばの響きにびびりつつも、幻想怪奇小説がたくさん読めそうなところに惹かれて手に取ってみました。アマゾンには書影がないけれど、表紙になっている絵もいいんですよ。コンスタンチン・リーモフの「魔術」だそうです。  わたしの気に入りはまずチャヤーノフ「ベネジクトフ」。夜の都市の幻想的な雰囲気といかがわしい魔術と呪縛、なのに幕切れはしみじみさわやかでいいんです。  ゴーゴリ「ヴィイ」はウクライナの土俗伝説に材をとったもので、魔女に魂を狙われた神学生の話。A・K・トルストイ「吸血鬼(ヴルダラーク)の家族」はモルダヴィアを訪ねたフランス外交官が宿を求めた一家が呪わしい運命に捕まってゆく話。この二つはどちらもクライマックスがドラマティックで怖いです。  河出文庫は各国の怪奇短編を『~怪談集』のタイトルでシリーズ化したようなので、他のものも機会があれば読んでみたいです。

Posted byブクログ