激動の東欧史 の商品レビュー
古本ワゴンから買って来たまま積んでた1冊。1990年12月、ドイツ統一の2ヶ月後、チャウシェスク処刑の1年後の奥付。予測的な話は外れてたりもするんだけど、けっこうライブ感がおもしろい。それとは別に、独ソ戦以降の東欧(中東欧、南東欧)の通史としても読みやすい。ワレサ、マゾビエツキ、...
古本ワゴンから買って来たまま積んでた1冊。1990年12月、ドイツ統一の2ヶ月後、チャウシェスク処刑の1年後の奥付。予測的な話は外れてたりもするんだけど、けっこうライブ感がおもしろい。それとは別に、独ソ戦以降の東欧(中東欧、南東欧)の通史としても読みやすい。ワレサ、マゾビエツキ、ホーネッカー、ハヴェル、チャウシェスク、リアルタイムでニュースは見てたけど、細かい流れは忘れてるなー、おもしろいなー。オイラ世界史の中でも第一次世界大戦から現代に至るこの地域の歴史がかなり好きやわ。何やろ、人物、英雄中心の歴史と人民、国民国家の歴史がいいバランスなんよね。おもしろい。
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(1992.01.29読了)(1991.10.13購入) 戦後政権崩壊の背景 (「BOOK」データベースより)amazon 1975年チェコの劇作家ハヴェルは「歴史の声」を予告した。その声は89年に東欧全体に響きわたり、政治的自由と民主化を要求する民衆の奔流が、戦後40数年続いた...
(1992.01.29読了)(1991.10.13購入) 戦後政権崩壊の背景 (「BOOK」データベースより)amazon 1975年チェコの劇作家ハヴェルは「歴史の声」を予告した。その声は89年に東欧全体に響きわたり、政治的自由と民主化を要求する民衆の奔流が、戦後40数年続いた共産党政権を押し流してしまった。53年の東ベルリン、56年のブダペスト、68年のプラハ、80年のグダンスクと繰り返された動乱は、東欧の民衆が一貫して自由と自立を求め続けた歴史であったが、本書はそれが一気に実現するに至るまでの流れを見事に叙述する。 ☆関連図書(既読) 「’89東欧改革」南塚信吾著、講談社現代新書、1990.04.20 「ルーマニアの小さな村から」みやこうせい著、NHKブックス、1990.04.20 「チャウシェスク銃殺その後」鈴木四郎著、中公文庫、1991.04.10 「ベルリンの壁崩れる」笹本駿二著、岩波新書、1990.05.21 「ハンガリー狂騒曲」家田裕子著、講談社現代新書、1991.10.20
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この本が上梓されたのは1990年、つまり東欧が激動した1989年の翌年です。第2次大戦後の東ヨーロッパ各国の社会主義国家建設の“迷走\"と“崩壊”について、わかりやすくまとめられています。ソ連という桎梏に対し抵抗する者、独自路線を突き進む者、自由を抑圧する者、される者、...
この本が上梓されたのは1990年、つまり東欧が激動した1989年の翌年です。第2次大戦後の東ヨーロッパ各国の社会主義国家建設の“迷走\"と“崩壊”について、わかりやすくまとめられています。ソ連という桎梏に対し抵抗する者、独自路線を突き進む者、自由を抑圧する者、される者、20世紀後半の東ヨーロッパが如何に右往左往していたかがわかります。印象に残ったのは「あとがき」のところ、少し長くなりますが引用します。 「あるシンポジウムで、ポーランド人のジャーナリストが『われわれは市場経済に飛び込むのだ』と発言したので、筆者がそれは事態をあまりにもバラ色にとらえているのではないか、と批判したら、『いや、われわれの将来は文字通りバラ色なのだ。』との答えであった。」 あれから20年経ちましたが、果たして東ヨーロッパはバラ色なのでしょうか。確かに、東ヨーロッパ名物であった「行列」はあまり聞かなくなりました。しかし、ソ連やユーゴスラヴィア、チェコスロバキアは解体、とくにユーゴスラヴィアは内戦により“民族浄化”が行われ、憎しみの連鎖は消えておらず今でも不安定な状態です。ドイツ民主共和国(東ドイツ)にいたってはあっさりとドイツ連邦共和国(西ドイツ)に吸収され、その後の失業率の悪化などの問題を引き起こしました。ロシアは民族問題が吹き出し、チェチェン問題ではテロと報復の繰り返しでした。 しかしそれでも“かつて”よりは言い方向に進んでいるように見えるのは資本主義国家に生まれ育った私の偏見でしょうか。何よりもやはり言論の自由が確立されているのとそうでないのは、非常に重大な問題です。政府を批判できる、それが保障されなければ国民は「暗黒」の中です。一部それが侵害されているという話も聞きますがそれでもなお共産党一党独裁政権時代よりは天と地の差です。今後東ヨーロッパがより発展することを祈念しています。
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ゼミ論でチェコスロヴァキアの「プラハの春」について論ずるため読んだ本。 時代としては、第二次世界大戦後から89年の東欧革命くらいまでをカバーしています。 スターリン主義の導入部分など、分かりやすく書かれていてオススメ! もちろんチェコスロヴァキアだけでなく、ポーランド、ハンガリ...
ゼミ論でチェコスロヴァキアの「プラハの春」について論ずるため読んだ本。 時代としては、第二次世界大戦後から89年の東欧革命くらいまでをカバーしています。 スターリン主義の導入部分など、分かりやすく書かれていてオススメ! もちろんチェコスロヴァキアだけでなく、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ユーゴスラビアなどの国々についてバランスよく言及されています。
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