秀吉と武吉 の商品レビュー
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村上水軍(の中でも海賊を全うした能島水軍)のトップ村上武吉が主人公。厳島合戦で毛利元就に味方し、元就の死後三男の小早川隆景とパートナーシップを組む。しかし人たらしの秀吉にいいように操られ、流転する羽目に。関ヶ原で西軍に味方し家康からも疎んじられ、最後は屋代島で貧しい暮らしの中老衰。非常に勉強になるのは秀吉の人たらし術。戦わずして人を征服する策略。そして小早川秀秋のダメ男ぶりがすごい。秀秋は寧々(北政所、高台院)の甥であり、秀吉の養子になり、秀頼が生まれたため小早川に養子に出されていた。
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戦国時代における村上海賊の、秀吉に翻弄される運命を描く。少し前に読んだ遠藤周作「反逆」の、毛利一族を待つアンチ信長、秀吉派の武将達が待ち続けた毛利一族の事情がこの本で語られており興味深い。 この物語における武吉は、やや消極的なイメージを受ける。他の作者による村上海賊の話を読みたく...
戦国時代における村上海賊の、秀吉に翻弄される運命を描く。少し前に読んだ遠藤周作「反逆」の、毛利一族を待つアンチ信長、秀吉派の武将達が待ち続けた毛利一族の事情がこの本で語られており興味深い。 この物語における武吉は、やや消極的なイメージを受ける。他の作者による村上海賊の話を読みたくなった。 歴史ものは読みにくく、なお一層遅読になるが、読了感はとてもよく、知的好奇心を満たすことができていいですね。
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日本最大の海賊である村上水軍の総領である村上武吉について書いた本です。 村上水軍と称していますが、九鬼水軍などと違い、村上家は最後の海賊って感じがします。 他の水軍が海賊行為をやめて、大名のように生計を立てているのに対し、村上武吉の頭には、どうやったら通行銭を徴収できるか、と...
日本最大の海賊である村上水軍の総領である村上武吉について書いた本です。 村上水軍と称していますが、九鬼水軍などと違い、村上家は最後の海賊って感じがします。 他の水軍が海賊行為をやめて、大名のように生計を立てているのに対し、村上武吉の頭には、どうやったら通行銭を徴収できるか、ということしかなかったようです。 それもあり、海賊行為の取り締まりを強化したい秀吉との因縁というものが生まれたのかなと思いました。 ↓ ブログも書いています。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-b646.html
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本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」を読んで、村上水軍に興味を持ったのだが、その村上水軍の総大将である村上武吉(たけよし)を描いた作品だ。 「村上海賊の娘」では、どちらかというと策士というか、裏方として描かれていた武吉であったが、ここではメインとして描かれている。 瀬戸内にある能...
本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」を読んで、村上水軍に興味を持ったのだが、その村上水軍の総大将である村上武吉(たけよし)を描いた作品だ。 「村上海賊の娘」では、どちらかというと策士というか、裏方として描かれていた武吉であったが、ここではメインとして描かれている。 瀬戸内にある能島・来島・因島の三島を拠点として活動している村上水軍。彼等は瀬戸内海上での関所の役目の他に、毛利家の海上での戦いのバックアップとしても活動していた。自ら主人を持たない自由な生活を送っていたが、時代が信長、秀吉の天下統一の方向になってくるにつれ、彼等の自由な生活にも暗雲が立ち込めてくるのだった。 時代小説なのだが、読んでいくうちに、「流通の自由化」や「親会社と下請け」、「大企業と中小企業」などといった現代社会を彷彿させるものがあって、興味深かった。人はどう生きるべきか、時代に流されていくべきか、自らの信念に拘るべきか、を読みながら考えた。
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戦国から豊富滅亡くらいまでの瀬戸内海賊の物語。 今年話題になった村上海賊の娘が気になってこの本を手にとったのだけど、村上海賊(&毛利)の果てしない撤退戦という感じで読後感はあまりよろしくない。 個人的には新兵衛が最後に侠気を見せてくれるのではないか?と思っていたが、最後までクズだったのが残念。 頼広はどういう気持で島を出て行ったのか?など考えさせられるところは多々あった。 充実の★3つで。
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戦国時代の瀬戸内海の海賊村上武吉の統領村上武吉のお話。 武吉には時代の流れを見る目が確かにあったとは思うが、にも関わらず海賊としての意地を貫いたのは、部下のことを考えると如何なものかと思う。 組織のトップはまず考えるべきことは部下を食わせていくこと。それが武吉の脳裏に無かったと...
戦国時代の瀬戸内海の海賊村上武吉の統領村上武吉のお話。 武吉には時代の流れを見る目が確かにあったとは思うが、にも関わらず海賊としての意地を貫いたのは、部下のことを考えると如何なものかと思う。 組織のトップはまず考えるべきことは部下を食わせていくこと。それが武吉の脳裏に無かったとは言い難いが、それでも秀吉に臣従しなかったのは、トップとしては頼りないかなー。 まあ内容としては戦国という激動の時代で、立場が二転三転していく武吉の心情がよく表現されており、とても面白い小説だった。
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和田竜さんの村上海賊の娘を調べていたら、「こちらの方がわかりやすい。」という書き込みがあったので読んでみた。 海賊の意地が見えた。かっこよかった。
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村上海賊の総大将、武吉の物語。 組織におけるリーダー像、また、組織と個人が描かれている。 組織の中にあり、その中での志や信念。 生き様、死に様がとてもよく表現されている。 歴史小説としても十分に楽しめるが、現代における企業やその他のあらゆる組織にも置き換えられる。 武吉の...
村上海賊の総大将、武吉の物語。 組織におけるリーダー像、また、組織と個人が描かれている。 組織の中にあり、その中での志や信念。 生き様、死に様がとてもよく表現されている。 歴史小説としても十分に楽しめるが、現代における企業やその他のあらゆる組織にも置き換えられる。 武吉の最後は傍から見れば呆気ない死に見えるかもしれないが、最後まで己を通すという潔さには感服する。
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司馬遼太郎著『播磨灘物語』は秀吉の側近、黒田官兵衛を通して戦国時代を描いている。城山三郎著『秀吉と武吉』では侵略される側、毛利一族に見方する村上水軍の長、村上武吉の一生を通してこの時代を読み解く。信長亡き後、天下統一を狙う秀吉に比べ、西国より越境して他国を侵略しない家訓に縛られ...
司馬遼太郎著『播磨灘物語』は秀吉の側近、黒田官兵衛を通して戦国時代を描いている。城山三郎著『秀吉と武吉』では侵略される側、毛利一族に見方する村上水軍の長、村上武吉の一生を通してこの時代を読み解く。信長亡き後、天下統一を狙う秀吉に比べ、西国より越境して他国を侵略しない家訓に縛られる毛利家は、時代に逆らえずに権威を失堕していく。
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村上水軍総統領 村上武吉の生涯。海の男の意地、その生き様は格好良い。死に様も大事だろうとは思うが、やはり生き様。あと、毛利家の話がたくさんでてくる。毛利元就の三フレッチェくらいしか知らなかったので興味深かった。時代としては毛利家が中国最大の大名になるちょっと前くらいから関が原終わ...
村上水軍総統領 村上武吉の生涯。海の男の意地、その生き様は格好良い。死に様も大事だろうとは思うが、やはり生き様。あと、毛利家の話がたくさんでてくる。毛利元就の三フレッチェくらいしか知らなかったので興味深かった。時代としては毛利家が中国最大の大名になるちょっと前くらいから関が原終わりくらいまで。
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