クトゥルー(4) の商品レビュー
クトゥルー神話は、読みづらい作品が多いけど、今回は比較的に読みやすかった。 段々と読み方のコツのようなものが、分かって来たのかな。
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ンガイの森をクトゥグァの召喚によって焼き払いニャルラトホテプを撃退する「闇に棲むもの」を読みたくて購入。期待しすぎた感じはある。イグものの「七つの呪い」、名前そのまんまの「風に乗りて歩むもの」、ラヴクラフト作品の後日談めいている「アーカムそして星の世界へ」などを収録。一気に読まなかったためにほとんど感想を忘れている中、「ウボ=サスラ」の語り手が辿った根源への退化は印象に残っている。ラヴクラフトの「魔犬」「魔宴」は再読なのだが、詩的な文章が趣深かった。大瀧氏によるラヴクラフト作品の地名についての解説も面白い。インスマス面の元ネタが十八世紀末にニューベリイポートを襲った天然痘と通底しているなどの裏設定が紹介されていて、ラヴクラフティアンが避けそうな本なのにどちらかというと彼ら向けのネタを提供している。
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