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長英逃亡(上) の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2022/10/10

幕府の政策を批判して収監された高野長英が脱走してからの逃走劇を描く。 逃走生活は長年にわたるが、そのあいだに長英は色んな人を頼る。人は一人では生きていけないし、いざという時に頼れる人がいることの大切さが分かる。 若干長くて、読むのに体力を要した。

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2021/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

火事による切り放し、義務付けられた3日以内の回向院への集合。知己の人を訪ね歩く。もちろん、戻る気はない。放火は長英の策略。始めからの計画。しかし、読者は葛藤に駆られる。戻って欲しいとも思う。もしかしたら寛大な処置が得られるかもしれない。言い含められ火をつけた栄蔵は後に捕らえられ火刑。逃亡中匿ってくれた隆仙は拷問を耐え抜き、元に戻らない体に。後少し待っていれば、厳罰を強いた町奉行耀蔵は左遷される。不当な裁きでも従うべきだったのか。個人の視点だけではなく、歴史的見地からも考えたい。逃避行は続く、下巻へと。

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2020/08/31

吉村昭が描く、逃亡物語は、本当に息が詰まるような緊迫感で、リアリティがすごい。 どんな取材をすれば、ここまで迫真迫る物語が描けるのだろうか。 他にも、逃亡を描いた物語にも当てはまる。 物語にグッと引き込まれてしまう。

Posted byブクログ

2020/03/13

現代に比べてSNSやインターネットなどの情報拡散ツールが圧倒的に少ないのに、各藩の村人たちの結束力や幕府の徹底した捜索により現代より遥かに逃げ延びるのが困難な世界で行く先々で多くの人に協力してもらいながら間一髪で逃げ延びる高野長英。 歴史の授業では「蛮社の獄で捕らえられたが牢屋に...

現代に比べてSNSやインターネットなどの情報拡散ツールが圧倒的に少ないのに、各藩の村人たちの結束力や幕府の徹底した捜索により現代より遥かに逃げ延びるのが困難な世界で行く先々で多くの人に協力してもらいながら間一髪で逃げ延びる高野長英。 歴史の授業では「蛮社の獄で捕らえられたが牢屋に放火して脱獄、後に捕らえられて自殺」程度しか教わらなかったので詳しい背景が分かりとても面白い。下巻も楽しみ。

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2019/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幕末の蘭学者・高野長英の入獄、脱獄、そして逃亡を描く歴史小説。上巻は江戸を出た長英が、様々な知己に助けられ、上州を抜け、越後を超え、奥州に辿り着くところまで。 淡々とした文体により、むしろ逃亡者の閉塞感と切迫感が強く感じられる硬派な小説。下巻の展開が気になる。

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2016/05/27

昔読んだのだけど、また読みなおす。 息の詰まるような文体である。吉村昭の小説が読めることは幸せなことだと思う。

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2014/01/02

政治犯として無期懲役を食らったところ金を使い脱獄。 行き先々で迷惑をかけながらも生き抜いていく生命力の強さは 史実では傲岸不遜な長英先生を表しているといえなくもない。

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2013/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

破牢の末、高野長英は武蔵(板橋、戸田、浦和、大宮)上州、越後から母に会いに故郷水沢へ。その逃避行は圧倒的なスリルに富み、また長英の心の動き、多くの支援する人々との暖かい交流。幕府の威信にかけた追跡はとても100年前とは思えないような鋭さで、思わず読んでいる私自身が追われているような緊迫感があります。私にとっては浦和(大間木)大宮(片柳)など住んだことのある近隣の場所の昔の佇まいを感じさせてくれる楽しさもありました。

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2013/07/23

江戸時代の獄中はこういうものなのかと感じられた作品。 牢名主という存在があったのかと興味深く感じられた。 上巻は獄中生活から幕末の世を見ている様子が感じられる。

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2013/02/17

(「BOOK」データベースより) シーボルトの弟子として当代一の蘭学者と謳われた高野長英は、幕府の鎖国政策を批判して終身禁固の身となる。小伝馬町の牢屋に囚われて5年、前途に希望を見いだせない長英は、牢屋主の立場を利用し、牢外の下男を使って獄舎に放火させ脱獄をはかる。江戸市中に潜伏...

(「BOOK」データベースより) シーボルトの弟子として当代一の蘭学者と謳われた高野長英は、幕府の鎖国政策を批判して終身禁固の身となる。小伝馬町の牢屋に囚われて5年、前途に希望を見いだせない長英は、牢屋主の立場を利用し、牢外の下男を使って獄舎に放火させ脱獄をはかる。江戸市中に潜伏した長英は、弟子の許などを転々として脱出の機会をうかがうが、幕府は威信をかけた凄絶な追跡をはじめる。

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