バトルランナー の商品レビュー
キングがバックマン名…
キングがバックマン名義で書いた長編。賞金を稼ぐために命を賭けてゲーム番組に出演する男を描く。シュワルツェネッガー主演で映画化されている。
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リチャード・バックマン名義のディストピアSF。 2025年なのかこの舞台……荒唐無稽とも言い難いです。 歴然とした階級差と公害があり、お上を悪く言うと働くことも難しくなるけれど、お上はデスゲーム放映で庶民の憂さを晴らさせてるというのがリアルです。 のっぴきならない理由でデスゲーム...
リチャード・バックマン名義のディストピアSF。 2025年なのかこの舞台……荒唐無稽とも言い難いです。 歴然とした階級差と公害があり、お上を悪く言うと働くことも難しくなるけれど、お上はデスゲーム放映で庶民の憂さを晴らさせてるというのがリアルです。 のっぴきならない理由でデスゲームに参加申し込みした主人公ベン・リチャーズは最も過酷な競技に参加させられるけど、心の移り変わりがよくわかりました。 リチャーズも、途中出会って助けてくれるブラッドリーもエルトンも、本読んでるというのが恐らく違うんだなと思いました。財力や権力はないかもしれないけど知識は助けてくれる。 終盤、狩る側の警官も「あいつ、やり遂げてほしいな」みたいに言ってるところで、警官もこういうのおかしいと心では思ってるんだろうな……というのが垣間見えました。 食ってくためには働かなきゃいけないけど、仕事とはいえ、、、ねぇ。 ラストの行動も痛快です。 フィクションでは何でもできるけど、どうやら映画とは違うみたい……いくらシュワちゃんで9.11前だとしてもこれはできそうにない。 …映画のあらすじ見たら、普通のアクションSFみたいな内容になってる…しかもB級の………!!
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とてもテンポが良く、再読二日で読み終わった。最初から最後までドキドキしながら楽しめる。 西暦2025年、荒廃した世界、アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれ貧富の差はひどく、絶えず流されている無料視聴テレビ「フリテレ」の残酷なクイズやゲームの番組だけが娯楽の世界...
とてもテンポが良く、再読二日で読み終わった。最初から最後までドキドキしながら楽しめる。 西暦2025年、荒廃した世界、アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれ貧富の差はひどく、絶えず流されている無料視聴テレビ「フリテレ」の残酷なクイズやゲームの番組だけが娯楽の世界。 喘息の娘を救うため、リチャーズはゲーム参加を決める。参加番組は「ランニングマン」、全国民による人間狩りであった。 純粋な「金を稼ぐための殺人鬼ごっこ」は、貧者を食い物にし、ひどい大気汚染を隠蔽する富める者たちへの憎しみに変わっていく。 逃亡劇としてのエンターテイメントも、世の中を破壊しようとするSFとしてもとても楽しめる素晴らしい作品だと思う。この小説の世界は、この後どうなるんだろう。
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主人公が強すぎる。まさにOP。 レボルバー1丁で向ってくるパトカーの群れを一掃してしまう。 パトカーは炎上して爆発、中のポリスメンも死ぬ。 だいたい銃弾1発で敵をひとり片付ける。効率がとてもいい。 映画はまだ見ていないが、シュワちゃんが敵を圧倒するシーンが思い浮かぶ。 ラストのシ...
主人公が強すぎる。まさにOP。 レボルバー1丁で向ってくるパトカーの群れを一掃してしまう。 パトカーは炎上して爆発、中のポリスメンも死ぬ。 だいたい銃弾1発で敵をひとり片付ける。効率がとてもいい。 映画はまだ見ていないが、シュワちゃんが敵を圧倒するシーンが思い浮かぶ。 ラストのシーンもシュワちゃんっぽい。納得できるオチ。 ではあったもののやはりご都合的に主人公が強すぎるので星3にした。 バックマンシリーズは『死のロングウォーク』も読んだが、あちらのほうが好みだった。
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映画とはまったく違った内容でビックリ。 好みは人に寄りだけれど、こっちの方がキングらしくて好きかな。 映画にするにはちょっとテンポ感が悪い気もしますが。 舞台がアメリカを広くつかっているのに、いつも薄暗い感じってのも印象的でした。
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シュワちゃん主演映画化に合わせてサンケイ文庫から出たのを読んだなぁ。別名で書かれた作品なので、キングって言われないとピンと来なかっただろうな。
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SFだが、本当にSFと呼んで良いのだろうか。近未来のアメリカ、という設定だがそこはリアリティがある。どこかの国のどこかの地域ではあってもおかしくない状況だ。 ひどい格差社会。貧乏人はまともな生活を送ることすら困難だ。その不満を抑えるために無料で見れるテレビ、フリテレ(日本だったら無料が当たり前だが、アメリカは有料のケーブルテレビが主流だからわざわざ無料であることを強調している)で殺人ショーを見せて国民の鬱屈を解消させている。あくまで一つの見解だけど、韓国の政権が国民の不満を解消するために排日を煽っている、という言説と重なる。人間が殺人ショーを楽しむような文化は信じたくないけど、中世では公開処刑があったわけだし、実際に起こりえるのを信じないのは平和ボケと言って良いと思う。 その中で主人公のリチャードは聡明な頭脳には恵まれたが、産まれや育ちにはまったく恵まれなかった。また、社会に順応するだけの従順さも持ち合わせていなかった。職にあぶれ、奥さんが売春をしないと喘息にかかった娘の薬を買えないほど生活に困窮している。そこで殺人ショーに出ることを決意する。 この小説が胸糞悪い理由は、そんな主人公が必死の思いでハンターから生き残り、ハッピーエンドを迎えそうな終盤にいたり、番組のプロデューサーであるキリアンから告げられる、奥さんと娘の死が原因だ。不幸な生い立ちに加え、物語中は決死の逃避行、持ち前の頭脳と度胸で苦難を乗り越えやっと辿りついたエンディングは9.11を思わせるジャンボジェットによる、殺人ショーを主催するネットワークが入ったビルへの激突による壮絶な死なのだ。この逃避行は確かにハラハラドキドキの展開で、エンターテインメントとして成立はしていると思うが、最後に巨悪に対し一矢報いる描写あってすらどこにも救いはないだろう。 だから、酷評されているシュワルツネッガー主演の映画版のラストが勧善懲悪のラストになっているのは、ハリウッドエンディングらしい原作の改変だと思う。ただ、原作の方が評価が高いのは、この物語の持つ後味の悪い残酷さが現実であり、映画版のハッピーエンドこそ虚構であることを皆気づいているからだ。 どうでも良いけど原題の「Running Man」の方がしっくりくると思う。「バトルランナー」ってファミコンのタイトルみたい。
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中国の大気汚染の話をみて思い出した本。 他のキング物と違って、話の展開がとてもスピーディー。 特にボストンで潜伏中の主人公の描写が好きです。 追われる者の焦燥感がリアルにでていると思います。 やはりキングの内面描写力はさすがですね。 ちなみに、シュワルツェネッガーの映画はだいぶ前にテレビで見ました。 あっけにとられて何も言えなかった。 原作無視ってレベルじゃない。
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個人的には「死のロングウォーク」の方が好き。 スティーブン・キングはこれで2冊目だが、どちらも面白いな。 設定が好みだ。
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リチャード・バックマン名義で発表されたこの作品。 シュワルツェネッガー主演で映画化もされています。 近未来の巨大な管理国家と化したアメリカを舞台に、貧困にあえぐ主人公が、極端な貧富の差から人々に少しでも眼を逸らさせようと国家が奨励する参加型テレビ番組、中でも最高の人気を誇る「ラ...
リチャード・バックマン名義で発表されたこの作品。 シュワルツェネッガー主演で映画化もされています。 近未来の巨大な管理国家と化したアメリカを舞台に、貧困にあえぐ主人公が、極端な貧富の差から人々に少しでも眼を逸らさせようと国家が奨励する参加型テレビ番組、中でも最高の人気を誇る「ランニング・マン」に出場するというお話です。 全視聴者を敵にしながら逃げ切れば十億ドルの賞金、捕まればテレビカメラの前で容赦なく殺されるというデス・レースに出場することになってしまった主人公。追うものと追われるもののドラマにぐいぐい惹きつけられます。 そして、映画では見られなかった衝撃のラスト…。 バックマンの作品大好きです。
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