みるなのくら の商品レビュー
林で迷ってしまった若い男が、うぐいすの声に誘われて辿り着いたのは、立派な屋敷だった。 美しいあねさまにもてなされるが、次の日に留守番を頼まれる。 12個ある蔵のうち、ひとつは絶対に見るなと念を押されるが…。 中盤、字が少ない代わりに、絵の美しさに魅せられる。 蔵を開けなければ、男...
林で迷ってしまった若い男が、うぐいすの声に誘われて辿り着いたのは、立派な屋敷だった。 美しいあねさまにもてなされるが、次の日に留守番を頼まれる。 12個ある蔵のうち、ひとつは絶対に見るなと念を押されるが…。 中盤、字が少ない代わりに、絵の美しさに魅せられる。 蔵を開けなければ、男はずっとあの屋敷で暮らしたのかな。
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ある若者がうぐいすの声に誘われて山奥に迷い込みます。山奥の屋敷にたどり着くと、中にいたあねさまがもてなしてくれました。その屋敷には12の蔵があり、自由に開けてみてもよいが、12番目の蔵だけはけっして見ないでくれと言われます。あねさまの留守に若者が蔵を開けると、そこには四季折々の世...
ある若者がうぐいすの声に誘われて山奥に迷い込みます。山奥の屋敷にたどり着くと、中にいたあねさまがもてなしてくれました。その屋敷には12の蔵があり、自由に開けてみてもよいが、12番目の蔵だけはけっして見ないでくれと言われます。あねさまの留守に若者が蔵を開けると、そこには四季折々の世界が広がっていました。次々、開けるうちとうとう12番目の蔵に来た若者は……。 うぐいすの宿、とか他の名前でも伝わっている昔話。12か月バージョン、春夏秋冬バージョン、蔵ではなく座敷の間を開けていくバージョンなど色々あると思いますが、その中で一番好きな絵本です。 月々の美しい景色が圧巻で若者と一緒に次々と蔵の戸を開けるようにページをめくってしまいます。歳時記としても楽しめます。 一番印象深いのは12番目の蔵の前に立つ若者の絵です。蔵の扉に手をかけてこちらを見ている若者の表情は、誰もいないか確認しようと後ろを見ているようでもあるし、読んでいる人に対して「見たな」と言っているようでもあります。こわい顔をしている。わるいことをする時の人間の顔です。 桃源郷のような世界から一転、一気に空気が凍りつくようで、こわいもの見たさなのか、大人になった今でも、この絵本を時々読みたくなります。
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少し長いめの話。美しい大きめの絵本です。 季節は1年通してでてくるのですが、この本を読むベストタイミングは3月なのかな。最後は梅と鶯でおわります。 2年生の最後でこれを読むタイミングがなければ、ぜひ3年生でよんであげてほしいです。
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読み聞かせ。4分。たきぎとりの若者がうぐいすの館に迷い込み、もてなされるが、開けてはいけない蔵をあけてしまう。
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最初は字数が多い。とほうにくれる、なんぎする、ようたし、など古めかしい言い回しが並ぶ。読むのはちょっと難しい。でも耳慣れない言葉に惹かれる子もいる。くらを順に覗くシーンになると、見開き絵の表現になっている。次のくらでは何を見られるか期待が膨らむ。最後のくらだけは見るのを禁止されて...
最初は字数が多い。とほうにくれる、なんぎする、ようたし、など古めかしい言い回しが並ぶ。読むのはちょっと難しい。でも耳慣れない言葉に惹かれる子もいる。くらを順に覗くシーンになると、見開き絵の表現になっている。次のくらでは何を見られるか期待が膨らむ。最後のくらだけは見るのを禁止されていたが、やはり見たくなってしまう。鶴の恩返し然り、ただ見るなといっても反対に関心を引くだけだ。 一つ目のくらはお正月。順番に季節が廻りゆく。どのくらも古来の風習、季節感がよく感じられてよい。本以外で知る機会も少なくなっているかもしれない。たとえば、本でも出てくる節句は年五回あるが、知っている人がどれだけいるか。稲作の仕事を知っている人がどれだけいるか。 微かに遠い記憶が蘇ってきた。この話は私が小さい頃に母がしてくれたものと思われる。
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12の蔵のうち最後の12番目だけ「見るな」と言われた若者のお話。「見るな」と言われたら見ないわけにはいかないでしょう。
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読んであげるなら4歳~。約5分30秒。 日本の昔話。若者が美しいウグイスの声に魅せられて迷いこんだ森の奥の屋敷には美しいあねさまがいた。あねさまがでかけるとき、一から十一の蔵まではのぞいても構わないが十二の蔵だけは決して見てはなりませんと若者に念を押していったが……。 ...
読んであげるなら4歳~。約5分30秒。 日本の昔話。若者が美しいウグイスの声に魅せられて迷いこんだ森の奥の屋敷には美しいあねさまがいた。あねさまがでかけるとき、一から十一の蔵まではのぞいても構わないが十二の蔵だけは決して見てはなりませんと若者に念を押していったが……。 それぞれの蔵の季節感に、子どもたちも、ああ、お正月だとか、節分だとか、自分の暮らしを重ねて見ています。
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オーソドックスな昔話。最後の「いきがポーンとさけた」という結びの言葉は初めて聞いた。「一期栄えた」≒「めでたしめでたし」という事らしい。あの終わり方で、「めでたしめでたし」なのかはちょっとよくわからないけど。
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小さいときに図書館で見つけて以来のお気に入りの一冊。 数年後 探してみたんですけど、見つからなかったんです>< 再読希望書。
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「みるな」と、いわれた1くらの戸。ついにあけてしまった若者は……。日本の四季が息をのむ美しさで描かれた昔話絵本。
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