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ブライト・ライツ、ビッグ・シティ の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2021/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつだって誰でもが「上手くいっている状態が一生続くことはない」ってわかっているのに、自分だけが上手く行っていない気がする。じゃあ努力すればいいんだけど現実逃避の毎日。家族とも関係を断ちたいのに逃げきれるもんじゃない。またそれが救いだったりもして。でもその救いも一瞬で忘れていきそう。仕事を始め、自分が型にはまったと感じ、何にでもなれる時期が過ぎたと実感する頃の焦りや混乱。こんな破滅的な行動はとらなくても、同じように悩んだ時期が蘇ってきた。映画も観てみたい。

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2018/10/28

20代の頃にすごく好きだった一冊。 ジェイ・マキナニーのデビュー作でいて、高橋源一郎の翻訳。 駄目駄目な気分の時に読むと、ダウナーになりつつも、どこか救いになる。

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2017/08/11

ニューヨークの夜のざわめき,コカインやアルコール,ダンス,セックスといった自堕落な雰囲気の中で,うまくいかなかった結婚生活,うまくいかなかった仕事を乗り越えて再生する予感のする「きみ」の物語.文自体が発する空気がいかにもニューヨークと言う感じだ.

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2017/08/06

主人公を「きみ」で表すことにより読者が主人公であるような感覚を与えられるが慣れるまでに少し時間がかかる.ドラッグとアルコールで身をもちくずす男の話だが男は20代でまだ若く,やり直しのきく年齢.暗さはない.またバロウズやディックのような小難しいドラッグ小説でもない.青春ものとして楽...

主人公を「きみ」で表すことにより読者が主人公であるような感覚を与えられるが慣れるまでに少し時間がかかる.ドラッグとアルコールで身をもちくずす男の話だが男は20代でまだ若く,やり直しのきく年齢.暗さはない.またバロウズやディックのような小難しいドラッグ小説でもない.青春ものとして楽しく読める.アメリカでヒットしたのがわかる.

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2016/06/15

誰かと感想をシェアしたくなる一冊です。主人公は雑誌ニューヨーカーをモデルにした(と思われる)出版社に勤める20代の青年です。勤め先は一流の文芸誌とはいえ、彼の仕事は記事の裏取りという地味なもの。妻にも逃げられ、理想と現実の狭間で苦悩する若者の姿を80年代のニューヨークを背景に洒脱...

誰かと感想をシェアしたくなる一冊です。主人公は雑誌ニューヨーカーをモデルにした(と思われる)出版社に勤める20代の青年です。勤め先は一流の文芸誌とはいえ、彼の仕事は記事の裏取りという地味なもの。妻にも逃げられ、理想と現実の狭間で苦悩する若者の姿を80年代のニューヨークを背景に洒脱に描いています。作者のジェイ・マキナニーは実際にニューヨーカーに勤めていた経歴の持ち主です。ダメさ加減を自分と重ねてしまいます。マイケル・J・フォックス主演で映画化もされています。

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2014/11/07

ハートブレイク、ザ・リザード・ラウンジ?、ダンステリア、ザ・レッド・パロット、マクドゥガル通り、リッツ、マジック、四十二丁目の要塞らしききみの家、ライオンズヘッド、オデオン、この街でいちばん美味しいパン「ズィットーの店」、悪趣味な格好の連中ばかりのフライデーズ。

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2014/07/23

ドストエフスキーの地下生活者の手記と 良く似ている。 現代の青年のアタマの中をかすめること。

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2014/04/21

そうかそうか、もうサングラスは必要のない世界を目指すと心に決めるわけだ。 そうかー、再生の物語だったのか。 うーん。

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2011/02/20

二人称現在形を使っているが、結構普通の話。別れた妻とうまくいかない仕事、子どもじみた復讐とパーティとドラッグが出てくる。それらすべてのきっかけとなった、主人公が正視せずにいたものが最後に語られる。

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2009/10/04

二人称体がここまで成功している小説は珍しい。抑制された文体が悲壮な喪失感を全体に漂わせる。高橋源一郎の訳も優れている。

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