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ゆきなだれ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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全部で八編の短篇を収録。中でも表題作と「雛の弔い」が白眉。

文庫OFF

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伝統的なものに造詣の深い著者の知識が遺憾なく発揮された作品集。

文庫OFF

2020/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作が一番面白い。駄菓子屋の丁稚に舞い込んだ、棚ぼたみたいな、情事。 ゆきなだれ 厚化粧・・・・採用試験 迷路の出口・・・一年に一度、の謎 雛の弔い・・・・・風呂場の殻の湯船の中での死。解答編は??? 闘柑・・・・トンカツ屋。ちょっと強引 アトリエの情事・・・謎の画家 同行者・・・元劇団員の話。ストーリー的には奇麗にまとまる。 鳴神・・・・刺青の話。ミステリ色が薄い。 あとがきがちょっとネタバレっぽい。 本棚の整理で読む。

Posted byブクログ

2018/06/15

泡坂妻夫氏の美意識が詰まった短編集。 面白ければミステリというのが昨今の風潮だが、やはりこれは、泡坂氏なりの謎かけはあるものの、純文学と呼びたい。 収録作8編中、私は『雛の弔い』と『闘柑』を推す。 前者の戦慄を覚える真相。人物造形のための何気ない説明がこの結末の布石になっている...

泡坂妻夫氏の美意識が詰まった短編集。 面白ければミステリというのが昨今の風潮だが、やはりこれは、泡坂氏なりの謎かけはあるものの、純文学と呼びたい。 収録作8編中、私は『雛の弔い』と『闘柑』を推す。 前者の戦慄を覚える真相。人物造形のための何気ない説明がこの結末の布石になっているのはミステリなのだが、でも私は純文学であると云いたい。 また後者は小市民家族を描いた人生讃歌。総ての登場人物が活きているという稀有な作品。志賀直哉氏を想起させてくれました。

Posted byブクログ

2014/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

8篇の短編集。全て男女の切ない話だった。みんな面白かったけど、やっぱ推理小説の方がいいな。自分があんまり恋愛要素を持ってないから、ここまで思うかなと思っちゃうんだよね。しかしこの人は文章がうまいよな。

Posted byブクログ