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ダンス・ダンス・ダンス(下) の商品レビュー

3.9

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2026/02/17

ダンス・ダンス・ダンスを読んで どこまでを綴っていいのか、考えたが、今回のこの作品は「僕」の中の内面の話のように思える。 色々な登場人物が現れるが、実は彼らは全て「僕」の一部なのではないかと思う。特に耳が印象的なキキは、存在していたが存在していない、こちら側の世界と並走していただ...

ダンス・ダンス・ダンスを読んで どこまでを綴っていいのか、考えたが、今回のこの作品は「僕」の中の内面の話のように思える。 色々な登場人物が現れるが、実は彼らは全て「僕」の一部なのではないかと思う。特に耳が印象的なキキは、存在していたが存在していない、こちら側の世界と並走していただけの人物だったのではないかと思う。 そして、1番人間味を帯びていたのが五反田くんだった。彼のマセラティはずっと私の頭から離れないだろう。 生きていると、自分の力ではどうしようもできないことがよく起こる。でも、そのどうしようも出来ないこと、というのは時として自分自身の問題が引き起こしているものもある。そして、たまに無理やり、なるべくしてなるものを書き直したつもりで元に戻したつもりで、自分のところに置いておけることがある。 それがユミヨシさんだった。しかし彼女は今「僕」の腕の中で心地よさそうに寝息を立てていたとしても、いつかは消えてしまう。 この作品は現実ではありえないことを描きつつ、実はよくあること、特に喪失をうまく描いているものだと感じる。

Posted byブクログ

2026/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ディックノース、レイモンドカーヴァーの目が見えない老人の短編を連想した。羊をめぐる冒険を読了後少し間が空いてのダンスダンスダンス。長ったらしい情景描写は相変わらず心地良い。何回も好きな描写が出てくるのに読み終わってすっかり忘れてしまう。あまりやりたくはないが次からは印をつけようかと思う。ユキと「片思い」を見る件は構えてしまったからか突飛に感じたのか僕が好きな村上先生の描くファンタジーではなかった。限りなく不公平な人生で自分は人と公平に接することができているのだろうか。

Posted byブクログ

2017/06/25

喪失を恐れながらも、結局は仕方ないことなんだと諦め、言い訳し、自分を納得させて慰めてきた彼が、失いたくないと手を伸ばした、行動したことが何よりのことなんじゃないかなと思った。 それにしても上から目線の話し方をする人です。 ユキさんはすごいですね。私が同じ立場だったら、「ちょっと...

喪失を恐れながらも、結局は仕方ないことなんだと諦め、言い訳し、自分を納得させて慰めてきた彼が、失いたくないと手を伸ばした、行動したことが何よりのことなんじゃないかなと思った。 それにしても上から目線の話し方をする人です。 ユキさんはすごいですね。私が同じ立場だったら、「ちょっと黙って」って言ってしまいそうなくらい、上から目線な感じを受けました。

Posted byブクログ

2017/03/23

16年ぶりくらいに、再読。 騎士団長殺し と重なる。 ユキと、まりえが。 なんというか、村上ワールドの全てが詰まっていた。心地よくて、いるかホテルの一員になりたくなってしまう。 これはやはり、卵の側の物語だ。 かっこう。

Posted byブクログ

2017/03/08

羊シリーズのラスト。どのページも村上春樹らしさに満ちている。曖昧なものを曖昧なままにしておくのが実に上手い。目くじら立てて白黒ハッキリさせない方が小説的だと思う。ホテルに突然現れる暗黒とかハワイのダウンタウンでキキを追うところとか「僕」の生活スタイルとかにもよく らしさ が出てい...

羊シリーズのラスト。どのページも村上春樹らしさに満ちている。曖昧なものを曖昧なままにしておくのが実に上手い。目くじら立てて白黒ハッキリさせない方が小説的だと思う。ホテルに突然現れる暗黒とかハワイのダウンタウンでキキを追うところとか「僕」の生活スタイルとかにもよく らしさ が出ている。 五反田くんの結末とかユキがだんだん大人になっていくのが物悲しくて無性に寂しい。シリーズ全体が沈んだものに見えるほど。6人目の死者が誰かというのはだいたい想像できるけれどそこにはユミヨシさんの存在が大きく関わっているようだ。多分愛こそがこの世に繋ぎ止めておく大切なキーなのだろう。

Posted byブクログ

2016/04/10

自分が求めているものが、どんどん失われていく。その喪失感。 最後に主人公が得たのは、温かさと現実だった。

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2015/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻メモ。 パックマン…。ホテルの子・ユミヨシさん。 ユキとハワイ。ユキの母で写真家・アメ。片腕の詩人・ディック。 ジューン。スバルとマセラティ。 ディックの死。五反田君の死。 ユミヨシさんとの再会。 やっぱり主人公をみんな好きになる。女の子は特に。ユキにまで手を出したらどうしようと思ってたけどさすがにそれはなかった。 みんなをいろいろ巻き込んでそのせいで人が死んだような気もするけど、そういうことでもない。元妻は新しい恋人と再婚するらしいし、元恋人は特に何も巻き込まれてない。 五反田君は死んだけど主人公のことを羨ましく思っていたらしい。彼のエピソードは別の作品と被る。「国境の南、太陽の西」? ホテルのユミヨシさんは羊男とニアミスだが無事。羊男が人に危害を加えるわけではないけど。 キキの存在はなにか特別なものらしい。「羊をめぐる冒険」からの古い友人。映画を何度も観る。夢でも見る。 ところでタイトルの意味は羊男に再会するまで出なかった。分かり辛いタイトル多いかも。嫌いじゃないけど。 「失われた心の震え」? 踊り続けることで回復?

Posted byブクログ

2013/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後にどかんと全てが繋がるような事件というかオチが来るのかなと思って読んでいたけど、それがふわ〜ってしたものだったからよくわかんないと言ってしまうとそれまでだが、全体的に優しく心に残ったかんじです(⌒▽⌒) キキの存在や壁とか羊男とか実際所々よくわからんかったけど、全体としては、いつも私たちは死と隣り合わせであり、いろいろ生きづらい世の中だけど(僕も五反田くんもユキもみんな)、本当に大切なものを見失わないでおこうてきなことなのかと勝手に解釈しました@ 'ェ' @ 登場人物がみんなおもしろい。

Posted byブクログ

2013/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2013年10月1日読了) 上巻の感想に、風変わりな男性の話と書いたけど、風変わりというか病んでいる感じがする。それはこの本に登場する全ての人たちに共通している。 現実と、向こうの世界。来るべき時が来るまで、逆らわずステップを踏んでその時を待つ。 殺人や死など、非常に恐れている様子がくどいくらいに書かれているが、私には恐怖心は生まれず、その状況を傍観しているだけだったように感じる。 物語の着地点が、いるかホテルだと予想していたが、どのように結末を迎えるのか全くわからなかった。 当初主人公が求めていた事と、この結末は違うような気がするが、主人公にとってはこれで良かったのだと思う。思いがけずハッピーエンド。

Posted byブクログ

2013/02/24

なんとなく主人公に 共感したりしなかったり。 村上春樹が今生きる人達の 心の有り様を書こうとしているならば、 僕は、一般的なんであろう。 舞台が札幌で終わってたのが、 若干タイムリー。

Posted byブクログ