世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下) の商品レビュー
ただ、ハードボイルド・ワンダーランドの途中から出てくる黒い化け物などのファンタジー感がもう少し控えめな方がもっと楽しめたと思う。
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二部構成だし春樹ワールドなので苦手な方もいるとは思いますが… 私は一気に読んでしまいました。 情景描写がとても巧み。
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村上春樹氏の作品でもっとも好きな作品の下巻です。上巻と同じく二つのお話が同時に進行して行き最後に<私>はどうなるのか…<僕>はどうなるのか…と息をつく暇も無く読んでしまいます。私が初めて読んだのは高校生の頃でしたので十何年経っていますが、未だに何度も開いたページから読んだりしてい...
村上春樹氏の作品でもっとも好きな作品の下巻です。上巻と同じく二つのお話が同時に進行して行き最後に<私>はどうなるのか…<僕>はどうなるのか…と息をつく暇も無く読んでしまいます。私が初めて読んだのは高校生の頃でしたので十何年経っていますが、未だに何度も開いたページから読んだりしています。
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意外な終わり方だった。 ちょっと気にくわなかった。 でもそれ以外は最高。 綺麗です、文章が。 映像が目に浮かびます。
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上巻を読み終えた時点では、この二つの話がどう繋がるのか全く想像もつかなかったけれど、そういうことか。となんとなく切ない終わり方でした。読み終えてもまだ全てを理解しきれていないというやり残した感があり、もう一度読んでみようと思う一冊です。
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だんだんと話がつながってきて、もしかして・・・となって最後まで読破。 これは、最後まできっちり書かれているなあと思った。 終わりが曖昧なのってよくあるけれど、この作品はそんなことなないのです。
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春樹作品では最も好きな作品の一つ。夢と現実の狭間…自分と自分を否定しようとする陰の部分…そんな心に触れる作品です。
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ふたつの物語が、中心に向かって収斂し消失するラストは秀逸。 久々に深い感動と、読み終えたくないという思いにとらわれました。
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とりあえず 読み終わったというなんともはや。。ファウストと似てるといった人もいるが スタンダードジャズの変則というだけのことだ
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『―認識ひとつで世界は変化するものなのです。世界はたしかにここにこうして実在しておる。しかし現象的なレベルで見れば、世界とは無限の可能性のひとつにすぎんです。細かく言えばあんたが足を右に出すか左に出すかで世界は変わってしまう。』(p124) 「いったい...
『―認識ひとつで世界は変化するものなのです。世界はたしかにここにこうして実在しておる。しかし現象的なレベルで見れば、世界とは無限の可能性のひとつにすぎんです。細かく言えばあんたが足を右に出すか左に出すかで世界は変わってしまう。』(p124) 「いったい私は何を失ったのだろう?と私は頭を掻きながら考えてみた。たしかに私はいろんなものを失っていた。細かく書いていけば大学ノート一冊分くらいにはなるかもしれない。失くしたときはたいしたことがないように思えたのにあとで辛い思いをしたものもあれば、逆の場合もあった。様々なものごとや人々や感情を私は失くしつづけてきたようだった。私という存在を象徴するコートのポケットには宿命的な穴があいていて、どのような針と糸もそれを縫いあわせることはできないのだ。」(p233)「しかしそれでも私は舵の曲がったボートみたいに必ず同じ場所に戻ってきてしまうのだ。それは私自身だ。私自身はどこにも行かない。私自身はそこにいて、いつも私が戻ってくるのを待っているのだ。 人はそれを絶望と呼ばねばならないのだろうか?」(p234)
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