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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下) の商品レビュー

4.2

360件のお客様レビュー

  1. 5つ

    146

  2. 4つ

    112

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2009/10/04

影「街はそんな風にして完全性の環の中を永久にまわりつづけているんだ。不完全な部分を不完全な部分に押しつけ、そしてそのうわずみだけを吸って生きているんだ。それが正しいことだと君は思うのかい?それが本当の世界か?それがものごとのあるべき姿なのかい?いいかい、弱い不完全な方の立場からも...

影「街はそんな風にして完全性の環の中を永久にまわりつづけているんだ。不完全な部分を不完全な部分に押しつけ、そしてそのうわずみだけを吸って生きているんだ。それが正しいことだと君は思うのかい?それが本当の世界か?それがものごとのあるべき姿なのかい?いいかい、弱い不完全な方の立場からものを見るんだ。」

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2009/10/04

さくさく読み終わってしまった。悔しいが面白い。これが初期の作品なのか分からないけれど、マニアックなクネクネした世界の要素が少なくて、特に「世界の終わり」部分の描写が東欧を思い起こさせる静けさに満ちていて気に入ったし、終わり方も今までに読んだ他の作品と違っていて、怖いし寂しいけれど...

さくさく読み終わってしまった。悔しいが面白い。これが初期の作品なのか分からないけれど、マニアックなクネクネした世界の要素が少なくて、特に「世界の終わり」部分の描写が東欧を思い起こさせる静けさに満ちていて気に入ったし、終わり方も今までに読んだ他の作品と違っていて、怖いし寂しいけれどよかった。

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2009/10/04

個人的には、ノルウェイの森と並んで2トップ。世界の終わりと、ハードボイルドワンダーランドっていう2つの世界が錯綜する。 果たして、この2つの世界はどうやって一つに結ばれるのか?村上ワールド全開の1冊。

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2009/10/04

「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」二つの世界の距離が縮まり交差し重なる完結編です。 時を忘れて村上春樹の不思議な力に翻弄されて下さい。

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2009/10/04

「ハードボイルド・ワンダーランド」も「世界の終り」も、ラストを読み終えたときは思わず溜息。どんな意味を持って溜息をついたのかは、自分でもわかりません…

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2009/10/04

およそ二十年前の作品ながら、その後訪れる『自分探しの旅』を模した作品群の大流行を予見したかのようなラスト、そして高いクオリティを誇る本書。 私個人としては『ゲド戦記』にも通ずる『世界の終り』よりも、一級のハードボイルド小説でもある『ハードボイルド・ワンダーランド』の方がお気に入り...

およそ二十年前の作品ながら、その後訪れる『自分探しの旅』を模した作品群の大流行を予見したかのようなラスト、そして高いクオリティを誇る本書。 私個人としては『ゲド戦記』にも通ずる『世界の終り』よりも、一級のハードボイルド小説でもある『ハードボイルド・ワンダーランド』の方がお気に入り。昔の村上春樹は短編でもよくハードボイルド小説書いてたのになぁ。『サウスベイ・ストラッド』とか。

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2009/10/04

今でも一番好きかな。 最初に読んだ時はハードボイルドの方が好きだった。今は世界の終りの方が味わい深い。

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2009/10/04

誰かのレビューに、世界の終りの世界で、森に残ることを決めた僕は、自分に負けてしまったというような感想が残っていたのだけれど、 ある意味ではそうなのかも知れないと、その一点は読み終えたあと、ずっと考えている。 簡単に共感すると言えない話なんだけど、どの一言がとかではないのだけれど、...

誰かのレビューに、世界の終りの世界で、森に残ることを決めた僕は、自分に負けてしまったというような感想が残っていたのだけれど、 ある意味ではそうなのかも知れないと、その一点は読み終えたあと、ずっと考えている。 簡単に共感すると言えない話なんだけど、どの一言がとかではないのだけれど、なんか心に響くし、共鳴した。

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2009/10/04

読み飽きないのは確か。各章ごとに交互に語るというのは凄くいいアイデアだと思います。ブルックナーの交響曲みたいな読み心地ですね。カタストロフィ間での流れというのは無くて、むしろある種の完結性すら感じます。

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2009/10/04

村上春樹の世界、玄人編。村上さんの不思議の世界が地平線の果てまで続く。読み返すたびにいろいろな解釈ができそう。そんな奥の深い作品。

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