世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上) の商品レビュー
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という 二つの物語が交互に登場する。 「世界の終り」はその言葉通り 人が最後にたどり着くような その先どこにも行き着くことのない世界。 「ハードボイルド・ワンダーランド」は主人公の住む リアリスティックでファンタジックな不思議な世...
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という 二つの物語が交互に登場する。 「世界の終り」はその言葉通り 人が最後にたどり着くような その先どこにも行き着くことのない世界。 「ハードボイルド・ワンダーランド」は主人公の住む リアリスティックでファンタジックな不思議な世界。 その二つが少しずつリンクし物語りの輪は閉じていく。 村上春樹の他の物語と比べてストーリー展開がスリリングで 村上春樹が苦手な人でも読みやすい気がした。 村上春樹はストーリーとしていつも違うものを提示しながら いつも変わらない大きなテーマを伝えてくる。 主人公はいつも失い続け 僕はいつも失い続けていることに気付かされる。 村上春樹の物語は僕を答えに導いてくれないし だからこそリアリスティックに響くのかなぁと思う。 僕は僕自身の物語を探さなくてはならない。
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思わずふふふと笑ってしまうリズミカルな文章が溢れ、そして切なく美しいファンタジー。 一番好きかも?な春樹作品。オススメ。
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村上春樹で今一番好きです。二つの世界の対比のようなものがはっきりしていると思えばつながっている。 読後感は決してよくはないけど、なんか、澄んでる感じ?よくわかりません。
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「音抜き」「やみくろ」「記号士」「計算士」「離れ離れになった僕の影」「一角獣」「洗い出し」「シャっフリング」・・・「世界の終わり」 それらのキーワードは、「村上春樹」にしかないもので、どのキーワード一つとっても、オリジナリティの溢れるものばかりだ。表現力だけ観察しても最高の傑...
「音抜き」「やみくろ」「記号士」「計算士」「離れ離れになった僕の影」「一角獣」「洗い出し」「シャっフリング」・・・「世界の終わり」 それらのキーワードは、「村上春樹」にしかないもので、どのキーワード一つとっても、オリジナリティの溢れるものばかりだ。表現力だけ観察しても最高の傑作だと思います。もっとも「村上春樹」らしい「作品」だと思いました。 それにしても、「地下」で「蛭」を踏み続けるシーンはリアルだった。その中で、非日常的な事を考えてしまう、主人公の描写がものすごく好きです。
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≪評価≫ インパクト─B 本の厚さ─C 登場人物の濃さ─C 共感度─C 読後の成長性─C 話のスケール─C 笑い─C 暖かさ─C
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面白い…。 やみくろ、一角獣、計算士、記号士。 今まで読んだ春樹さんの作品にはない独創的なワールドアーキテクチャ。 映画のような終わりかただ。 下巻が気になってしょうがないっす!!
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2006.06.08読み終わり。 春樹四作目にして慣れてきた。やっと。ふわふわした本ばっかり読んでたからなあ。 計算士の生活が実際にありそうで、でも絶対あり得ないからすごく混乱する。 この人のは途中まで、まるで本当にあったことみたいに進むからいつもパニック。 いらいらするよな、悲...
2006.06.08読み終わり。 春樹四作目にして慣れてきた。やっと。ふわふわした本ばっかり読んでたからなあ。 計算士の生活が実際にありそうで、でも絶対あり得ないからすごく混乱する。 この人のは途中まで、まるで本当にあったことみたいに進むからいつもパニック。 いらいらするよな、悲しくなるよな、でもちょっと笑っちゃうよな…毎度ぐるぐるする。
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おもしろい。 でも、感情移入して読んだら苦しい〜。 悲しい。でも続きが気になりすぎて一気に読んだ。 村上春樹、すごいなぁ〜
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「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」の物語が交互に展開されていく。「ハードボイルド〜」は近未来SFという感じで、どんどん面白くなっていく。「世界〜」は全然違った静かな世界だけど、2つの物語の接点が少しずつ見えてきてどちらも目が離せなくなる。
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村上春樹はカフカしか読んだことがなかったんですが店頭で見かけ裏のあらすじに惹かれて購入。1日ちょっとずつ読んでいこうと思っていたのですが結局一気に読んでしまいました。二つの物語が同時進行ってのは海辺のカフカと同じでしたが世界観は全然違いました。物語の比重が「ハードボイルド・ワンダ...
村上春樹はカフカしか読んだことがなかったんですが店頭で見かけ裏のあらすじに惹かれて購入。1日ちょっとずつ読んでいこうと思っていたのですが結局一気に読んでしまいました。二つの物語が同時進行ってのは海辺のカフカと同じでしたが世界観は全然違いました。物語の比重が「ハードボイルド・ワンダーランド」からだんだんと「世界の中心」に移っていく過程は読んでて飽きませんでした。昭和60年代に書かれたらしいのですがそうはとても思えないほど古臭さがないです。しかし読めば読むほどONEに思えてくるあたりダメな人ですね。だって似てるんやもん・・・。ONEとCLANNADあたりはこれから影響受けてるんじゃないかと本気で思います。どうでもいいんですがね。
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