世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上) の商品レビュー
不思議なSFといった…
不思議なSFといった感じ。それでいて、BGMはボブ・ディランだったりと妙に現実的で面白いです。
文庫OFF
「ハードボイルド~」…
「ハードボイルド~」の主人公の生活はアメリカ的で憧れる。
文庫OFF
二つの視点から物語が展開される。ファンタジー小説と冒険小説を交互に読んでいる、互いに何かしらのキーワードの繋がりがあり干渉しあっているのだろうけど、まだわからないことが沢山。下巻も読み進めたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は二つの世界が交互に、そして絡み合って進行する形式の小説だ。「世界の終り」は影を切り離された<僕>が壁に囲まれた街で夢読みとして暮らす話。一度この街に入ったら二度と外には出られない。街の壁を越えられるのは鳥達だけ。あたり前のように存在する街の奇妙な決まり事。そして寒い冬が来る。以前『灰羽連盟』というアニメ(と同人誌)を見た私の脳内では、完全にこの「世界の終り」と「灰羽連盟」の世界がリンクしてしまっている。美しく、やさしく、静かなのに、何処となく厳しさと、寂しさと、そして不気味さを内包しているような世界観が印象的。 一方「ハードボイルド・ワンダーランド」では計算士である<私>が老博士に出会い陰謀めいた事件に巻き込まれていく。世界が終わると告げられた<私>はタイムリミットが迫る中、自分の脳に仕掛けられた秘密を知る・・・。一見<私>の属する世界は、一昔、二昔前の我々の世界に酷似しているが、ところどころに見られる齟齬が気持ち悪い。 数回「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」を行き来して、それぞれの世界観がつかめたら、あとは一気に読み進められる。交互に世界が変わって話が進む手法も、非常に効果的だと思う。ただ、良くも悪くもとても村上春樹っぽい。村上春樹の著書をあんまり読んでない私が言ってはいけないことかもしれないが、男女の会話文とかがひたすら村上春樹調。そこにつっかかるか、つっかからないかによって全体の印象が変わってくるかもしれない。
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結局最後どうなるんだか全然覚えてないけど、冒頭潜入してくところはスリリング。太った女の子が出てくる。
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何が世界の終りで、何がハードボイルドワンダーランドなのかはわからないけど、引き込まれていく面白さ!✨✨
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独特の世界観。とにかく女性がガンガン攻めてくるのは村上さんの世界、とくに多いけど、このお話は特になんだか…… 物語が動くのは後半からなので序盤の私を抱かない?みたいな女に耐えられれば読めると思いますね。
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[世界の終わり]と[ハードボイルド]に分かれている構成。 [世界の終わり]は心がない街にやってきた僕の物語で、音のない閉鎖的な話。そこで色々なことに疑問を持ち、調べていくストーリー。 [ハードボイルド]はSFチックで、脳をいじられた女大好き主人公が自分の意思とは関係なく何かに追わ...
[世界の終わり]と[ハードボイルド]に分かれている構成。 [世界の終わり]は心がない街にやってきた僕の物語で、音のない閉鎖的な話。そこで色々なことに疑問を持ち、調べていくストーリー。 [ハードボイルド]はSFチックで、脳をいじられた女大好き主人公が自分の意思とは関係なく何かに追われ、犯されていく。そのキーが[世界の終わり]。 今後この2つは繋がっていくのだと思う。 下巻も楽しみです。
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何度目かの再読で、おそらく村上春樹作品で最も好きな小説。作者が得意とする、二つの世界が並行して語られる手法での真骨頂。昔は「世界の終り」パートが退屈に感じられたものだけれど、歳を重ねることであの街の空気感を好きになれたような気がします。「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は...
何度目かの再読で、おそらく村上春樹作品で最も好きな小説。作者が得意とする、二つの世界が並行して語られる手法での真骨頂。昔は「世界の終り」パートが退屈に感じられたものだけれど、歳を重ねることであの街の空気感を好きになれたような気がします。「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は春樹作品の中でも特に人間らしくて良い。クールなんだけれど心中で弱音もたくさん吐くし(実際にかなり可哀想……)、ユーモアセンスもあって所々噴き出しそうになってしまう。何より不完全ながらもこの世界を愛しているのが伝わってくる。
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独特の空気感を持った2つのストーリー。謎は深まるばかりで、結末が全く予想できません。 さっそく下巻を読み進めたいと思います。
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