モーツァルトは子守唄を歌わない の商品レビュー
モーツァルトの死後1…
モーツァルトの死後18年。彼の名前で発表された、無名の作曲家の”子守唄”に秘められた謎をきっかけに、フリーメーソンなども絡んだ事件へと発展していきます。探偵役はなんとあのベートーベンです!弟子のチェルニーや”子守唄”の作者の娘、シレーネと共に謎を解き明かす羽目になるのですが、彼ら...
モーツァルトの死後18年。彼の名前で発表された、無名の作曲家の”子守唄”に秘められた謎をきっかけに、フリーメーソンなども絡んだ事件へと発展していきます。探偵役はなんとあのベートーベンです!弟子のチェルニーや”子守唄”の作者の娘、シレーネと共に謎を解き明かす羽目になるのですが、彼らの知己に富んだ会話がまた面白い面白い。ストーリーの構成も巧み+バッハやシューベルトなど、一度は耳にしたことのある大物音楽家たちがどう描かれているのかも見所。私のお気に入りの一冊ですが、知名度が低いのが寂しいです……
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
18年前に夭逝したモーツァルトが遺した子守唄の楽譜を手にしたのをきっかけに、その不可解な死の真相を探りはじめることになったベートーヴェンとチェルニー師弟。 しかし、周囲では殺人事件が続発し、調査を潰そうとする圧力も加わっていく。 楽聖の死にまつわる陰謀は明らかとなるか。 舞台設定、人物造形、構成力とどこをとっても文句なしの作品。 さすが乱歩賞受賞作です。 なんといっても、ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎を解き明かす、という発想がユニーク。 海外小説の登場人物の名前が覚えられない私でも、馴染み深い彼らのお話に、すんなりと読め進めることができました。 ベートーヴェンとチェルニーの師弟の掛け合いは軽妙洒脱そのもの。 上質のウィットで、物語世界に没入させてくれます。 巧妙に仕掛けられた伏線や時代を反映したトリックも楽しく、最後までわくわくしながら読みました。
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モーツァルトやベートーヴェン・チェルニー師弟が生き生きと駆け回るという設定が個人的に大うけ。おもしろかった。
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楽聖モーツァルトの遺した『モーツァルトの子守唄』。 その楽譜には、彼の死にまつわる陰謀が隠されていた……。 誰もが知っている偉大な音楽家ベートーヴェンがその謎に挑む! 十年ほど前に購入したミステリーですが、今でも時々読み返して しまうおもしろさ。 当時にウィーンの描写が丁寧に描...
楽聖モーツァルトの遺した『モーツァルトの子守唄』。 その楽譜には、彼の死にまつわる陰謀が隠されていた……。 誰もが知っている偉大な音楽家ベートーヴェンがその謎に挑む! 十年ほど前に購入したミステリーですが、今でも時々読み返して しまうおもしろさ。 当時にウィーンの描写が丁寧に描かれていて、音楽に詳しい人も 詳しくない人も楽しめます。もちろんミステリーとしても。 残念ながら文庫版は絶版のようですが、表紙が『パタリロ』の作 者の絵でした。古書店などで探せばまだあるかもしれません。 続編に『ベートーヴェンな憂鬱症』という短編集もあり。 最近コミック化もされたようですが、そちらは未読です。
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好きな本。 迷探偵ベートーヴェンシリーズの1作目、と言っていいんでしょうか。秀逸。魔夜峰央さんのイラストも素晴らしい。 そういえばこの本を読んでトカイを飲んだこともあったなー。
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モーツァルトの子守唄が世に出たとき、"魔笛"作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす・・・ ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎を解く。 意地っ張りなベートーヴェンと、人を食ったような弟子のチェルニーとの掛け合いが楽しい。
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