フォトグラフス の商品レビュー
「ロバート・キャパ」の写真集『フォトグラフス―ロバート・キャパ写真集』を久し振りに書棚から取り出して観ました。 「沢木耕太郎」のノンフィクション作品『キャパの十字架』を読んで、「ロバート・キャパ」の写真を眺めたくなったんですよね。 -----story------------...
「ロバート・キャパ」の写真集『フォトグラフス―ロバート・キャパ写真集』を久し振りに書棚から取り出して観ました。 「沢木耕太郎」のノンフィクション作品『キャパの十字架』を読んで、「ロバート・キャパ」の写真を眺めたくなったんですよね。 -----story------------- 20世紀最大の写真家「ロバート・キャパ」の処女作から遺作までを秘蔵オリジナル・プリントをもとに再現、「沢木耕太郎」の訳・解説で贈るファン待望の書! ----------------------- 20歳代前半だったと思うのですが、古書店で見つけて購入した写真集… 店主さんに「イイ本を買いましたね!」と言われたことが、今でも忘れられません。 当時、隅々まで眺め、そして「キャパ」に憧れ(プロの写真家になるには、本書との出会いが遅すぎましたが… )、友人にもプレゼントするほど気に入っていた写真集です。 「崩れ落ちる兵士」は、やはり印象的ですよねぇ… 解説には「セロムリアーノ近郊、コルドバ戦線、スペイン 1936年9月5日頃」とあります。 当時は、この解説に疑問を持つことはありませんでしたが、『キャパの十字架』を読んだあとなので、これは正確ではないんだよなぁ‥と思いながら読みました。 でも、「キャパ」の写真の魅力って、戦場の写真ばかりじゃないんですよね、、、 というか、銃後の生活を撮った写真、特に活き活きとした表情の子ども達を撮った写真は魅力的で大好きです。 これらの作品を観ていると「キャパ」って、人間のことが、本当に好きだったんだなぁ… と感じます。 本書の翻訳と解説は「沢木耕太郎」が担当しているのですが、最後の解説では、 「崩れ落ちる兵士の写真はアンドレからキャパになるために必須の一枚だったといえる。 しかし、彼はまたそれによって大きな十字架を背負うことになったのではないかと思われる」 と述べていて、この時点で既に「十字架を背負う」って言葉を使っているんですよねぇ。 当時からの疑問に対し、時間をかけて調査し、一定の結論を導き出したのが『キャパの十字架』だったんでしょうね。
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報道写真家キャパの処女作から遺作までを、オリジナル・プリントをもとに再現した本邦初の決定版写真集。 「崩れ落ちる兵士」がやらせだろうと共和国派、労働者の反ファシズムの思いを表現した、すごい写真でしょ。
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忘れもしない、大学1回生の春。 共同研究室の本棚で見つけたこの写真集に衝撃を受けてからずっと、 「伝える」ということが自分の芯になった。 新聞、広告、雑誌、会社案内、チラシ、名刺。 イラスト、写真、Web、プレスリリース。 いろいろあったけどずっと「伝える」仕事で 何とかし...
忘れもしない、大学1回生の春。 共同研究室の本棚で見つけたこの写真集に衝撃を受けてからずっと、 「伝える」ということが自分の芯になった。 新聞、広告、雑誌、会社案内、チラシ、名刺。 イラスト、写真、Web、プレスリリース。 いろいろあったけどずっと「伝える」仕事で 何とかしがみついているのは、 キャパの持つ「伝える」力の偉大さにひっぱられているからかも。 ひとつひとつの作品で表現される、人の表情。 被撮影者が何を考えているのか手に取るようにわかるからこそ、 歴史は人が動かしているのだな、と感じる。
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「人を好きになること、そしてそれを相手に知らせること」。 アマチュア写真家に対する写真の撮りかたのアドバイスとして、キャパはこのように答えました。 キャパの伝記を書いたリチャード・ウィーラン(Richard Whelan)も述べている通り、戦争写真家キャパの写真の共通点は戦争...
「人を好きになること、そしてそれを相手に知らせること」。 アマチュア写真家に対する写真の撮りかたのアドバイスとして、キャパはこのように答えました。 キャパの伝記を書いたリチャード・ウィーラン(Richard Whelan)も述べている通り、戦争写真家キャパの写真の共通点は戦争ではなく人間であり、人間の置かれた状況に対する並外れた繊細さと同情心…。 処女作から遺作まで、約260枚を掲載した写真集です。
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ロバートキャパの自伝を書いたのと同じ人が説明、そして訳をしてた。でも写真を見ると自伝を読んだのとリンクする部分もあっておもしろかった。
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